映画

ラピュータ阿佐ヶ谷の若尾文子映画祭「やっちゃ場の女」

梅雨入り後初めての映画は若尾文子映画祭で「やっちゃ場の女」をラピュータ阿佐ヶ谷で観て来ました。

ラピュータ阿佐ヶ谷でのこの映画祭はまもなく終了しますが、6月6日から角川シネマ有楽町で新たな若尾文子映画祭をやっています。

若尾文子は今持って人気があるようです。もう90歳を超えているはずですが。

「やっちゃ場の女」のザックリとしたあらすじ

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場所は東京築地の「やっちゃ場」と言われる青果市場。その仲買店のひとつ小田新の長女ゆき子(若尾文子)は男まさりの娘。住み込みの従業員たちや次女早苗(叶順子)、末っ子の一朗をかかえ体調が悪かった母に代わって切り盛りするもその母が亡くなる。

店の従業員に手をつけ2人で佃島に逃げこんで生活していた父親を葬儀に呼びに行くも父親から「どの面下げて行けるのか」と拒否される。そんな中葬儀中にオバからゆき子にお見合いの話を持ちかけられるがゆき子には密かに好きな従業員の精一(藤巻潤)の顔を思い浮かべる。精一にお見合い話を打ち明け反応をみるも賛成されカチンと来たゆき子はそのお見合いを受けてしまう。ただし付き添いに精一を呼んでお見合い男性(宇津井健)を値踏みさせる。

精一は精一でゆき子のことが好きなようだがこれまた煮え切らず時が過ぎていく。そこにかねてより精一のことが好きだった次女早苗があるときゆき子が酒に酔った精一を介護している姿を見て逆上し好きでもない男性と一夜を共にしてしまう。

一夜明け自分のしたことに衝撃を受けた早苗は父親の家に行きその夜睡眠薬を飲んで自殺を図るもかろうじて助かる。ゆき子は初めて早苗の心情を知り自ら精一との結婚を諦めるのであった。

「やっちゃ場の女」の鑑賞後の感想

・1962年の制作で当時の東京の下町が少し垣間見えます。勝鬨や佃島へ船で行くシーンや築地市場などがちらっと出ています。

・若尾文子の映画は数あれどやっぱりコメディであったり芯の強い人役が彼女の魅力を引き出します。

・それにしてもテンポの早い映画で特に母親の葬儀シーンは喧騒もいいところ。江戸っ子らしいチャキチャキ、ポンポンとした会話で役者もセリフが大変だったのではないかと思いました。

・次女早苗役の叶順子さんは色気がある女優さんなんですね。一応名前だけは聞いたことがあるのですが今まで顔と名前が一致していませんでした。

・この映画祭で少し前に「温泉医者」という映画があり女医役で若尾文子が出演するコメディなのですがこれも観ようか迷ったのですが「国宝」を観てしまいました。「国宝」は間違いなく国内外の映画祭で受賞する作品で観て良かったのですが「国宝」は上映期間がまだまだ続くので「温泉女医」を観た後でも良かったかな、と。

終わりに

・相変わらずラピュータ阿佐ヶ谷は高齢者専用のミニシアターで今日の映画も平均年齢70代後半でしょう。以前観た「女は抵抗する」はほぼ満席でしたが今日は7割の入りでした。

・上映終了後は猫背でリュックを背負ってトボトボとおぼつかない足取りで歩く高齢者たちの姿を見て明日は我が身と思いました。本当皆さん歩く姿が似ています。骨盤後傾による猫背姿勢、腸腰筋、大腿直筋の筋力低下により脚がスムーズに前にでない現象。

骨盤後傾も太もも裏(ハムストリングス)、腸腰筋の硬化によるものが多いのです。そのため高齢者ほど下半身の筋トレは必要なのです。

・私はこの映画館で上映する映画は興味を持ってスケジュール表をときどき見るのですが足を運ぶことには毎回ちょっとした勇気が必要です。なぜなら高齢者ばかりで生気を吸い取られるような気がするからなのです。

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