アイキャッチ画像:映画.com
昨日は登山日和。久しぶりに奥多摩の山へ行こうと思いましたが相変わらず早起きが苦手な癖が抜けずなまけ心が優位に立って山にいかず。
そのせいか本日また映画館へ逃げ込みました。
本日の映画は新宿武蔵野館で「ビー・ジーズ 栄光の軌跡」です。
別にビー・ジーズファンではないのですが他に見たい映画が日比谷にありさらにネット検索でもう予約席で一杯になっていたので断念した次第。
新宿武蔵野館自身が超久しぶりです。ミニシアターが3つある映画館で今回の映画はスクリーン2で全座席のうち3分の2が水平な床に設置してあるので前の客が背が高いか座高が高いと頭でスクリーンが観ずらくなるという場所です。
今回前の席の若い?男性が頭一つ飛び出していたのでがっかりしたのですが映画が始まると少し姿勢が沈んだようでなんとかスクリーンが見えました。
「ビー・ジーズ 栄光の軌跡」のざっくりしたあらすじ
イギリス出身のハリー・ギブ、ロビン・ギブ、モーリス・ギブの3兄弟のグループが世界のビー・ジーズになるまでとその後の人生をドキュメンタリーで追った映画です。
イギリスから家族揃ってオーストラリアに移住しそこで3兄弟の音楽活動に芽が出て、イギリスに戻って開花し勢いに乗ってアメリカに進出して大成功を修めました。
しかしハリーとロビンはお互いにボーカルの主役を張り合い仲違いしてグループは分裂。互いにソロ活動しゴタゴタがありながらもその後再結成。
あまりにもヒットした映画のサウンドトラック「サタディ・ナイト・フィーバー」(1977)ではディスコサウンドとして著名になりすぎ反ディスコサウンド運動のターゲットにされバッシングを受ける。
それ以降次々に他の歌手の音楽を手がけるようになりさらにそれがヒットを生むことに。
こうして全世界で2億枚以上のレコードセールスとなるがモーリス、ロビンと次々に病魔に伏し亡くなり残ったのはハリーのみとなる。
亡くなった2人を思いながらもそれでもハリーは歌い続けている。
この作品にはエリック・クランプトンやクリス・マーティン(コールド・プレイ)など著名なミュージシャンが多数出演しビージーズの音楽について語っています。
ビー・ジーズには全く興味がなかった学生時代
彼らが「小さな恋のメロディ」(1971年)の音楽を手掛けたなんて知らないほど私はビー・ジーズには全く興味はありませんでした。
その他「マサチューセッツ」とかも全く知らず聞いたことがあるのは先述の「サタディ・ナイト・フィーバー」「ステイン・アライヴ」くらいのものです、多分。
1970年代中頃以降は私が高校生から大学生にかけての時代でしたが私が聞いていた音楽はロックが中心でレッド・ツェッペリン、デープ・パープル、スコーピオンズ、スージー・クアトロ、エアロ・スミス、ジェフ・ベックなどでしたので全く音楽性が異なっていました。
高校生当時はビートルズが好きな同級生もいましたが私はあんなお坊ちゃん刈りしたグループのどこがいいのだと思っていたほどでした。
したがって大学生になって聞いたビー・ジーズなんて軟弱な音楽という感じがして、それこそディスコサウンドのバンドとしか思えなかったのです。
しかしイギリス時代の音楽ではもっとメッセージ性のある聞かせる音楽だったようでその時代1960年代の音楽は全く知りませんでした。
もっともビー・ジーズの歌には全てメッセージ性がある詞が多いとの指摘もあるようですがルックスと音が私の好みと違ったので聞き入る隙はありませんでした。
この映画を観る客層は
午後の客層の多くはシニア層でミニシアターなので60席?程度の座席数ですが7割程度の入りでした。
私が映画を観て気づいたことは彼らの活躍していた時代と私の当時の生活を私自身が同期しながら見ていたことです。
サタディ・ナイト・フィーバーが流行った頃は私が大学生になった頃で確かにディスコは爆発的に流行ったなとか。新宿では椿ハウスなんていうディスコがあったはず。技術系の学生だった私はほとんどディスコには無縁な学生でしたが。
おそらく他のお客も同じように自分たちの当時の生活を思い出したのではないでしょうか。
3人のうち2人が他界したこともひと事ではなく自分と照らし合わせていたのかもしれません。
最後映画が終わり館内が明るくなると拍手する人たちが何人もいたのには驚きました。
映画を観て拍手する人などかつて1、2度有ったかどうかです。
ビー・ジーズが生きていた時代と同じ時代を生きてきた同志という意識があったのかもしれません。あるいは自分が送ってきた人生に対しての拍手だったのかもしれません。
終わりに
別にビー・ジーズのファンでもなく観たくて観た映画でもないのに観て損はなかったと思えたのは幸運でした。
山にいかず映画を観るものいいものですね。
まだ観たい映画がどんどん出てくればいいのですがあまり観たい映画はなかなかないのです。
またあっても早朝だったり夜遅くだったりします。
シニア料金を使える年齢になったので今後はより一層映画を観るのもいいかも。
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