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以前から観ようかどうしようか気になっていた真木よう子主演の「アンダーカレント」を先日観てきました。
場所は丸井デパートの中にある新宿バルト9。久しぶりの映画館で館内は清潔でいくつもの映画を同時上映している複合型映画館なのですが、1F入口のエレベーター場所が狭く人気のある映画の上映時間が近づくともう大混雑するの映画館でもあります。
この映画は事前にあらすじを読んだのですがイマイチピンと来なかったので新宿ピカデリーで上映しているインド映画「プシュパ 覚醒」とどちらにするか悩んだのですが真木よう子という変人?女優がどんな演技をするのか見たくてそれだけで観たのです。あと付け加えるとリリー・フランキーも出演していることも気になるところ。こちらも変人。
「アンダーカレント」のザックリしたあらすじ
主人公のかなえ(真木よう子)は家業の銭湯を引き継ぐが夫の悟(永山瑛太)が失踪して一時銭湯を休業するはめに。その後堀(井浦新)という謎の男が銭湯を手伝うことになり家業は徐々に落ち着いていく。
しかしそこに胡散臭い探偵(リリー・フランキー)が登場し夫の居所を探すことになりとうとう見つけることに。
かなえはもう戻らないという夫・悟と対面し対話するもいかにお互いがお互いのことを知らなかったことを知る。
一方一時従業員となった堀の正体もやがて知ることに。それはかなえの少女時代の不幸な体験に関係していた。
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「アンダーカレント」の鑑賞後の感想
後でこの映画はコミック雑誌アフタヌーン(講談社)に連載されておりその実写版と知りました。
アンダーカレントとは調べるとundercurrentと書き、「(思想・感情などの)底流」という意味です。currentには「今の」という意味があることは知っていましたが「(川・空気などの)流れ、海流」などの意味もあるとは知りませんでした。やはり私の英語力はこの程度。
先述のあらすじで書いた「お互いがお互いのことを知らない」という会話からアンダーカレント(底流)の意味が見えてきそうです。
つまり人の本当の人の心の中(底流)は他人どころか本人もよくわからない、ということなのでは。
銭湯の湯船、池、川がよく映画の中でできてきますがその人の心の中の底にあるものを表現したかったのかも。
あるいはその水で心を浄化したかった、浄化できる、浄化できるかもしれない、とも。
あるいは無意識に水底を覗いて自分の心の中を見ようとしたのか。
あるいは単に自殺願望があったのか。
まあこういうことは書いた本人(豊田徹也)しかわかりませんが。
しかし私は何度かウトウトしてしまいました。
この映画は意識した間がありその間が長すぎるのです。
主演の真木よう子もその間のため演技がぎこちなくなったシーンがいくつもありました。
間をとってゆっくりした演技をすることは意外に難しいのです。
かなえが銭湯のなかでゆっくり立ち上がって歩くときや遊園地でのかなえと探偵の会話もイマイチぎこちなかったです。
演者の問題なのか監督の問題なのか。
監督は今泉力哉。
終わりに
平日でしかも午後14時35分の1回のみの上映のせいか観客は2割の入り。
年金生活者や若い女性が多かったように思います。
TVドラマで刑事役で抜群の運動神経を見せていた女優を見てあれは誰だと思ったのが真木よう子でした。あれからかなりの年月が経ち彼女も40代の子持ち。
コケティッシュな感じだったのですがどうも頭は天然らしい。
なんだか永山瑛太を除いて他の役者はみなさんぎこちなかったと思うのは私だけでしょうか。
監督の問題だ!
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