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4月27日から6月14日までラピュタ阿佐ヶ谷で若尾文子映画祭をやっています。
今日はその中で「女は抵抗する」を観てきました。
「女は抵抗する」の超ザックリしたあらすじ
この映画はナベプロの渡辺美佐をモデルにした男社会の芸能界(興行界)における女性敏腕興行師の奮戦記です。
興行師であった亡き父親と同じ職業を選択した矢代美枝(若尾文子)が芸能界でのし上がっていく様を描いています。
日本ジャズ界の有望ジャスバンド「グリーンガイズ」を引き抜き父親と因縁のあった白崎社長(高松英郎)の白崎興行に所属していた当時トップクラスのジャズバンド「ゴールデンキンズス」と合戦させ大成功を納めたのをきっかけにチンピラ同然だった山下敬二郎を発掘し「グリーンガイズ」のリーダー久慈(川口浩)に音楽指導させて見事ロカビリーブームを引き起こします。
しかし美枝の成功を妬んだ白崎社長の仕組んだ罠で見事興行詐欺に引っかかり大損失を被るのでした。さらに悪いことに調子に乗って強気だった美佐は社員(ミュージシャン)たちの要望を聞かず彼らは次々に事務所を去っていくのでした。
こうして窮地にたった美佐はまた久慈の力を借りてまた興行界のなかで奮戦していくのです。
鑑賞後の感想
1960年製作の映画です。私は当時3歳ですからこの映画を見る機会はありませんでした。しかし大人になって何かの機会で映画館(たぶんミニシアター系)かTVかDVDで何本か若尾文子の映画を観ています。
そして若尾文子はいいなぁと思ったのです。美人ではないけれどボーイッシュでありつつ凛とした色気もあるという微妙なバランスを持った女優です。
この「女は抵抗する」は初めて観る映画でナベプロの渡辺美佐のバックステージものというストーリーに興味を持って観ました。
昔の日本映画らしくテンポが良くわかりやすいのが特徴ですがこの映画もその一つであっという間に終わってしましました。
この当時はほとんど知りませんが山下敬二郎(このボーカルもTVで懐かしの歌なんかで観たことがある程度)、坂本九(上を向いて歩こう)と平尾まさゆき?(作曲家としてしか知りません)がロカビリーのボーカルで出演していました。
顔はどこかで観たことがあるのですが名前がわからない俳優さんが結構いました。高松英郎なんて子供のころ「柔道一直線」を見ていたからわかった程度。
それにしても今から65年前の映画とは。時が経つのは早いものですね。
注)ちなみに若尾文子映画祭は思い出したように開催されていますが、今年はラピュタ阿佐ヶ谷以外に角川シネマ有楽町で若尾文子映画祭SideA&SideBとして開催される予定です。
SideA:6月6日〜6月19日
SideB:6月20日〜7月3日
終わりに
この映画館はミニシアターで座席数は100席もありません。しかしほぼ満席で平均年齢が70代後半。となりの男性の息が臭くてちょっと閉口しました。
さらにほとんどの人が足元がおぼつかないのです。服装も構うことなくヨレヨレでもう完全な後期高齢者の姿でした。
私も生きれいれば10年後こんな姿になっているのかもしれません。長生きは決していいことではありません。
もう館内にいると生気を奪われそうになりましたがなんだか常用ジムを思い出してしまいました。
最近自分の居場所を考え直した方がいいのではないかと考える日々です。
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