アイキャッチ画像:映画.com
久しぶりに映画を観てきました。歌手のエルトン・ジョンの自伝「ロケットマン」です。自伝と言っても1947年生まれでまだ現役で活躍しています。(ただし、ツアーはもうやめたようですが。)
私はエルトン・ジョンの名前は知っていてもその音楽には全く興味がありませんでした。なんだか「ど派手な格好をしてピアノを弾くチビ」といった感じしかなかったのを覚えています。確か私が高校・大学時代の1970年代に最も活躍した人です。私はその頃、ツェッペリン、クイーン、エアロスミス、スコーピオンズ、スージー・クワトロ、イーグルスなどを聞いていました。
エルトン・ジョンはイギリス出身でアメリカに渡って大成功した歌手ですが、ゲイであり、あらゆるドラッグをやり、アルコール依存症で癇癪持ちというのは、何か以前観た映画「ボヘミアンラプソディ」のフレディー・マーキュリーのようです。
「ロケットマン」の監督は「ボヘミアン・ラプソディ」の監督
それもそのはず、この映画監督は「ボヘミアン・ラプソディ」の監督でした。またエルトン・ジョンの役をやったタロン・エガートン(タロン・エジャトンともいう)は私が好きだった映画「キングスマン」にも出演してその2作目には主演していたようです。私は全く気が付きませんでした。(2作目は観ていません)
このロケットマンの脚本も「キングスマン」の脚本を手がけた人です。なるほどね。
私はあまり先入観なく面白そうだなと思った映画を観るのでこう言った映画情報は観終わった後に分かることがほとんどです。
それにしても主演のタロン・エガートンは「キングスマン」の時はひどく田舎臭く、いかにも労働者階級出身(イギリスのウェールズ出身)と分かる顔付きったのに大人になって少し垢抜けましたね。
シャイで外交的な性格が衣装にも反映
さてエルトン・ジョン(本名:レジナルド・ケネス・ドワイド)は、イギリス国内でバーニーという作詞家と出会い、エルトンが作曲するという形で世に出たのです。派手な衣装が有名で周囲からバカにされたりもするのですが、意に介さずそのまま突き進んでいったのでした。
幼少時代から実の父母との折り合いが悪く、さらに容姿にもコンプレックスを持っていたようで精神的に問題を抱えそれが歌にも反映しているようです。またその父と母も折り合いが悪く離婚しています。こういうのって子供の精神的なものに影響を与えるますよね。
映画の中で誰かがエルトン・ジョンは「内向的で外交的」と言っていましたが、内向的ゆえにあのような派手な衣装で自分を隠していたのかもしれません。
ちなみに、この作詞家のバーニーを演じたのが映画「リトル・ダンサー」の主演をやった人というのも後で知りました。
「ずっと自分を偽って生きてきた」
こういったスターに付き物の孤独感というものも随所に現れており、私はその中でも幾つか考えさせられた言葉があったのですが、映画を観終わった後に忘れてしまいました。もうすぐ62歳。すぐ忘れます。
ただ、「ずっと自分を偽って生きてきた」という言葉があったように思います。その時私も「俺の人生は自分に正直だっただろうか」と思ったものです。何か自分をごまかして生きてきたのではないか、と。
何かもっと深く考えると自分の闇が見えてきそうで怖いですね。60を超えて今更ジタバタしても仕方はないのですが。
シニアが過去ばかり振り返るようになったらそれは現在の自分が変化のない生活をしている証拠です。いつも同じような生活をしているとインパクトがなく脳に記憶として残らないのです。必然的に過去のインパクトのあった出来事が記憶として蘇ってくるのです。
映画ってその中の役者(の言葉)を自分に投影して自分自身の生き方を改めて考えさせてくれることがありますね。
「ラ・ラ・ラ・ランド」も入っているかも
このロケットマンはミュージカル仕立てのところもあって私も以前観た「ラ・ラ・ラ・ランド」にもちょっとその手法は似ているかもしれません。共通しているのは、どちらも歌っているみなさんはあんまり歌はうまくないということ。
そう考えるとなんだか幾つかの映画のつまみ食い映画かな「ロケットマン」は。
でも私のようなエルトン・ジョンに全く興味がない人でも楽しめると思いますよ。
参考記事:
この記事へのコメントはありません。