やっぱり不動産業界というのは胡散臭いですね。レオパレスの壁材問題。実際は氷山の一角でしょう。この業界では日常茶飯事でしょう。何を今更という感じもします。
私が住んでいる賃貸マンションは、鉄筋コンクリート構造で一見分譲マンションに見えるけど分譲に比べてかなり壁が薄いため隣、上階の生活音がよく聞こえてきます。こんな賃貸住宅は日本中たくさんあるでしょう。「賃貸など数年済むだけ」というオーナー、不動産会社、建設会社の思惑が見え見えです。
賃貸住宅では快適に住んでもらおうという発想が全くないのです。日本の製品の品質は世界一なんていう場合がありますが、こと住居に関しては先進国で最低な品質ではないでしょうか。小面積、低品質、高価格が日本の住宅事情です。
ユニークな女社長で有名な某ホテルだって昔、出張で大阪に行って泊まった時、隣室の音が良く聞こえました。今でも覚えています「ここ壁薄ッ」と。これで建築費をケチって日本一のホテル棟数を誇っているのでしょう。
そのおかげでいい立地はすぐ抑えてしまうので新築マンションの建設がなかなか進まないとも聞きました。
しかし、空き家が多く、かつ少子化になっている時代に何故未だにどんどん新築マンションが建設されるのでしょうか。何かの本でそのカラクリを説明していましたが忘れてしまいました。
私は、昔から不動産会社、ゼネコン、保険会社、証券会社は大っ嫌いでした。
真っ当な人間のする仕事ではないと今でも思っています。大手は優秀な人材がいるようですが、汚い仕事は子会社や関連会社にやらせているので自分たちは直接手を下さない場合もあり、胡散臭い会社だと自分たちでは思っていないかもしれません。
私は会社員時代に取り扱っていた製品を売り込みに行った大手ゼネコンのプラント事業部では、他のエンジニアリング会社から転職してきた人が担当で真っ当な人でしたが、ある日、突然、電話でドスの効いた若そうな男性が、「てめえ、さっさと回答しないか」「社長出せ、社長、この野郎!」などと脅してきたのでびっくり。一度も会ったこともなく、なんだコイツと思いましたが、以前プラント関係の仕事をしていてこの手の人間を見ているので、平静を保ちつつ、「担当者に変わっていただけますか」と言って変わってもらうと、その担当者もビビっていたらしく小さな声で恐々と申し訳なさそうに話し始めたのを今でも覚えています。
また、関西であるプラント装置の建設で建屋を担当した大手ゼネコンのパンチパーマの現場監督が「ちょっと来い」と私を現場事務所に連れて行き、こんこんと説教めいたことを言い始めました。私の前任者がプラント装置建設中に退職してしまい、私が急遽後任に行った初日だったと思います。
すぐ分かりました。前任者はこれでビビったか、喧嘩したかで退職してしまったんだな、と。
このゼネコンの横柄さは、プラント建設の客先も手を焼いていました。竣工式では、何台もの黒塗りの車が到着してきて出てきた連中は、もうその手の業界の人と思わせるような雰囲気でした。ふと指ついているんだろうな、なんて思った次第です。
また、東海地方でプラント装置の建設では、中堅ゼネコンの現場監督がいましたが、この人は穏やかな人だったのですが、その下の助監督がどう見てもまだ学生って言っていい年齢だったのですが、「てめえ、なめてんのか、この野郎!」なんて言ってきます。生え揃わないうっすらとした産毛のような口ひげを覚えています。
客先は「建設会社なんてこんなもん」と言っていましたが、全く住む世界が違います。ヤクザそのものです。あるいは、そういう風に見せたいのかもしれません。
テレビで見たレオパレスの役員も似た雰囲気を醸し出していました。やっぱり不動産会社とゼネコンは似た者同士なんでしょうね。堅気ではありません!
それをもっとホワイトカラーにしたのが生命保険会社と証券会社です。
私のように心配性で小心者が多いと思われる日本人は保険を安心料としてかける癖があります。しかし、ほとんど無用な保険ばかりだと私個人は思っています。
私の姉も大手保険会社で事務職をしていましたが、言葉の端々に姉貴も毒されているなと思ったものです。その姉貴も退職後もその保険会社の保険証を使うことができています。これもひとえに皆様の無駄にかける保険のおかげです。保険は退職者まで優遇できるほど無茶苦茶利益率が高いのです。
何れにしてもお金には不自由しているけど「恥じ入る仕事はしてこなかった」と自負できるのはラッキーでした。
でも、胡散臭い連中ほどお金を持っているんですよね。
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