映画

禅の修行過程を描いた十牛図にヒントを得た映画「黒い牛」

アイキャッチ画像:映画.com

今日午前1時頃地震があり、さらに昼頃には雪が降り今年一番の寒さではないかと思える東京。

そんな日に新宿のK’s cinemaで「黒の牛」という映画を観てきました。

午前の時間帯に観ようと思ったのですがイベント(どうも監督が来たらしい。上映後サイン会をしていたのがたぶん監督なのでしょう。若い監督だ。)があるということで100席余りの座席は前列しか空いていませんでしたので午後の時間帯にしました。

「黒い牛」のザックリしたあらすじア

急速に変わっていく時代の中、ある島国でその変化についていけない自然界に生きてきた山の民は下界に降りていくもそれに乗り遅れ自分を見失ってしまった男「私」(リー・カンション)がいた。そんななか、自分の分身とも言える黒い牛と出会いが、言うことを聞かない牛に手こずっているとどこからともなく禅僧(田中泯)が現れそれをきっかけに私は牛と心を通わせるようになる。

禅の修行過程を象徴的に描いた十枚の絵とその詩文からなる一連の図像が十牛図(じゅうぎゅうず)と言われ、これをベースにこの映画は進行していきます。

鑑賞後の感想

・いつもの通り、どんな映画かよく調べないまま感覚的に観てきましたが、一言難しい映画でした。淡々として物語は流れ自然と人の営みを表現しているとは理解できますが、先述の「自分の分身とも言える黒い牛」なんていう表現は鑑賞後調べて分かったくらいで鑑賞中は全くそうは思いませんでした。

・禅僧が外国人写真家に何やら人とそのほかの生き物を含めた自然との関係を語っていましたがどこかで聞いたことがあるようで「陳腐」とさえ思いました。

・禅僧役で出演した田中泯は国宝でも出演していましたがどうもこの俳優・ダンサーは演技か何かにこだわりがあるらしくそれが映像に出て役柄そのものを邪魔しているような気がしてなりません。我が強すぎるのかもしれませんね。そういう人が禅僧役というのが面白いところです。

・哲学的なこの映画をもっと知ろうとは思いませんが、「十牛図」に関しては少し関心を持ちました。

・ある民家に住む老婆役にケイタケイという女性が出演していましたが、痩せ細っていて日本語を話すのですが本当に日本の女優?と不思議に思っていましたが後で調べると世界的な振付師・舞踊家でした。ダンサーである田中泯の知り合い関係で出演したのかな。

・音楽は亡き坂本龍一。

終わりに

・この映画館はもともと昭和なんとかという映画館でピンク系の映画が多く上映されていましたがリニューアルして100席余りのミニシアターになっています。何度か足を運びましたが何故かあまり好きになれない映画館でもありました。それでも「黒い牛」って何?という妙な好奇心から足を運ぶことに。難しい映画ですが深く考えず見たままを感じた方がいいのかもしれません。

・週末にもかかわらず午後の上映では私を含めても10人足らずでやはり人気はないですね。この映画を観て思い出したのが昔新宿のゴールデン街近くにスペースデンというミニシアターがありそこで「鉄眼」という映画。禅の修行僧のお話だったような気がします。なんだか変な映画ばかり観ているような。

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