朝起きた時や寝ている時に寝返りをうつと肩や背中などが痛い時があります。寝相が悪かったのか、筋トレの疲労か、フォームが悪かったか、考えさせられる時があります。
肩甲骨周辺に痛みがある場合も、プルオーバーをやりすぎたのか、ダンベルフライでフォームが悪かったのかなど思いを馳せます。私は筋トレであちこちの関節を痛めた経験があるのでほとんど筋トレのせいかと思うのですが、時々酒を飲みすぎて、というより加齢によりアルコールが弱くなって睡眠が浅くなって翌朝の疲労回復が十分でない時があります。
筋トレのようなハードな運動と熟睡した場合に多くの成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは、肝臓で筋肉合成を促進するIGF-1というホルモンの分泌を促進します。有酸素運動でも成長ホルモンは分泌しますが筋トレのときに比べると微量となります。
今回は、肩甲骨の右側が痛い場合の原因についてお話しします。
肩甲骨は、左右の肩にあって、腕の骨と体幹をつなぐ逆三角形の扁平な骨で、下記の3つの関節を持っています。
・肩甲胸郭関節(肩甲骨と肋骨をつなぐ)
・肩甲上腕関節(肩甲骨と上腕骨をつなぐ)
・肩鎖関節(肩甲骨と鎖骨をつなぐ)
そしてこれらの関節に関与する筋肉が20程度あり、代表的な筋肉としては、広背筋、僧帽筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋、大円筋などです。これらの筋肉によって肩甲骨が自由に動けるわけです。
どういう時に痛むのか
・安静にしてても痛む→ストレス性の可能性あり
・運動やストレッチなどをしているときに痛む→筋肉痛の可能性あり
・大きく呼吸をしたときに痛む→筋肉痛の可能性あり
・痛みと同時にしびれを感じる→脳や神経系の可能性 or 筋肉や骨の可能性もあり
・痛みと同時に頭痛がある→脳の問題の可能性あり
・痛みと同時に吐き気をもよおす→脳、内臓疾患の可能性あり
肩甲骨の右側が痛い原因
・筋肉痛→右側肩甲骨周辺の筋肉の緊張による発痛。筋トレのオーバーワーク、ストレッチ不足。
・精神的問題→ストレスによる肩甲骨周りの筋肉の緊張の可能性あり。筋肉の緊張によって神経を圧迫。自律神経のバランスを崩し体調を崩す。これにより筋肉が硬化、肩などに「凝り」を起こす。
・内臓疾患→肝臓、胆のうなどの内臓に異常の可能性あり。「関連痛」。背中には多くの神経が通っているため、脳が誤って肩甲骨が痛いと判断してしまう。
・腱の異常→肩甲骨に関与する3つの関節の腱が損傷した可能性あり。
その対処法
・筋肉及び腱関連→肩甲骨周辺の筋肉のストレッチ。仰向けに寝ててテニスボールで肩甲骨周りを押しまわすようする。
・骨関連→肩甲骨周辺の痛み痛み以外にも頭痛やしびれが起こ流ことがあります。専門医で検診してもらいましょう。
・内臓疾患→肝機能が低下している可能性がありますが、腹痛、発熱、しびれが伴う場合は、胆のうの可能性もあります。専門医で検診してもらいましょう。
その他にもいろいろな症状や原因があるかもしれません。特に意識しなければならないのは、内臓疾患です。シニアの場合は、一度専門医に検診してもらったほうがいいでしょう。体にガタがくる時期です。
体が丈夫な人ほと、自分は大丈夫と思う傾向があります。以外と頑丈な方のほうが短命という場合がありますので注意しましょう。
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