アイキャチ画像:esquire
私の左肘の先端が腫れてきたのを気づいたのは2、3週間前です。
初めは骨が飛び出してきたのかと思うほど肘を曲げると先端が突出していました。
痛みはほとんど感じません。
ネットで調べると「脂肪腫」の可能性が出て来ました。
削除してもらうために日帰り手術可能ということで新宿歌舞伎町の形成外科クリニックに行ってきました。
20年以上前にも左手小指の付け根に脂肪の塊
脂肪腫は皮膚下に脂肪が溜まる症状です。原因は明確にはわかっていません。
この左肘の腫れで思い出したのが私が30代の頃、左手小指の付け根に小豆大の腫れものが出来ました。触っても痛くはなく放っておいたらだんだんと大きくなり大粒納豆程度の大きさになってきたのでこれは放って置けないと思いクリニックへ行ったのです。
最初に行ったクリニックは形成外科だったか皮膚科だったか忘れましたが若い先生で、私の症状を見て小指の付け根周囲には細かい神経が通っていてここを切開するのは非常に危険なので切開できません、と断られました。
つまり「原因はわからず」かつ「切開の自信がない」ということです。
すぐそのことがわかったので退去して後日別のクリニックへ行くと中年(だったと思う)の医師が「それでは切ってみましょう」と言って即手術。
切開してみて先生もちょっと興奮気味で確か「黄色い脂肪の塊」をピンセットで摘んで「ほれ、こんなのが出てきました」と言ったのです。
そしてそれを大事そうに小瓶の中に入れました。私に渡すのかなと思いきやその気配なし。標本にでもするのでしょうか。
何針か縫って終了し、抜糸した記憶はなかったので抜糸しなくてもいい治療(糸)だったのかも。
その経験があったので今回も何かしらの理由で「脂肪の塊」ができたのだろうと思っていたのです。
早速ネットで治療できる医院を調べると「脂肪腫」で検索すると限られた医院が出てきました。
地元にもクリニックはあったのですが過去の経験が甦り大丈夫かなと心配になって隣町の少し大きい目のクリニックに午後下見のつもりで行ってみると10名ほどが開院を待っていました。
なるほど「ここは混むな」と思い出直して予約準備をしようと再度webでチェックすると手術は7月6、7日まで予定が入っておりできませんと書いてありました。
それまで待てないのでもう一つ有力なクリニックに予約を入れました。
このクリニックで予約をとるにはちょっと勇気が行ったのです。
その理由は新宿の歌舞伎町にあったからです。週末下見をして見るとビルは少し暗く感じる古いビルでエレベーターで上がると正面にクリニックの受付がありました。
客用の椅子には30代か40代の女性が座っており日本人か中国人に見えました。
雰囲気がどこか胡散臭く、怪しげな感じがしたので即予約はしませんでした。
しかし上記のクリニックが予約でいっぱいだったのでやむなくここへ予約することに。
電話予約で「手術ですか。」「ここは現金しか取り扱っておりません。」と言われました。
「初診です」と断っているのにいきなり「手術ですか?」って聞きますか、普通。それは私ではなく医師の判断でしょうに。
ますます怪しげなクリニックと思ったのですがブロガーとして何事も経験と思って手続きを取ったのです。
新宿歌舞伎町の形成外科クリニックで滑膜包炎と診断される
当日、つまり今日昼頃に行くと受付には2人の女性がおり検温後問診票が出されそれに記入するように言われました。
なんとなく普通な感じ。女性2人も普通っぽい。黒髪だし。
問診票には何か運動はしていましたかという項目があったので「筋トレ」にクリック。
正面(受付)は狭く感じたのですが奥は長くいくつもの診察室と処置室がありまもなく名前が呼ばれ診察開始。
私が左肘を見せて「脂肪腫ではないかと思うのですが。」と言うと
今なにかと話題の市川猿之助の風貌を思い出させる医師が私の左肘を見て触診し、「これは滑液包炎ですね。」っと言ったのです。
私は予想外のことで「えっ!滑膜包炎?」と言ったのです。
注)滑液包炎は、滑液包(液体で満たされた平らな袋で、皮膚、筋肉、腱、靱帯と骨がこすれる部分で衝撃を吸収します)の痛みを伴う炎症。
その医師は「何か筋トレで肘に圧迫を加えていませんでしたか。」と聞くので私は「筋トレ後のストレッチで筋膜リリースをするときうつ伏せになって肘をつきます。」と言うと、
「それが原因でしょう。」とおっしゃいました。
結構この手の滑膜包炎はあるらしく圧迫して刺激が何度も繰り返されると滑膜包が炎症を起こすそうです。
(アイキャッチ画像のプランクのようなフォームが肘に圧迫をかけるのです。私の場合)
私は2年前に変形性膝関節症になったので滑膜包についてはよく知っているつもりなので即「あれか」とわかったのです。
念のためにエコーで調べると「やはり滑膜包炎ですね。」「中に水が溜まっているのです。」とおっしゃり早速注射でその腫れた部位に針をさし水を抜き出し始めました。
その間まあまあ痛かったです。
抜き出した水が入った注射器を見せられた時はは「水じゃなくて血じゃん!」と思いました。医師も少し驚くほどの量でした。直径2cmくらいの注射器に長さ5cm程の液体がびっしり。
滑膜包にはヒアルロン酸などの関節の潤滑剤が入っているのですが炎症のため血液が混じっているとのことです。
過剰に分泌された滑液を注射器で抜き取り後、腫れた周辺に圧迫包帯を施し、新たな滑液が溜まらないように予防しました。
再発する可能性がある滑液包炎
この滑液包炎は通常痛みが伴うのですが肘の場合は痛みを伴わない場合があるようです。
肩や膝は痛むらしい。
しかし困ったものです。
筋トレ後のストレッチは必須なのですが、フォームローラーで脚の筋膜リリースをするときにうつ伏せになって必ず前腕をマットにあてるのでそのとき肘にも体重がかかります。
週3回8年間これを繰り返してきたのです。
先生に再発する可能性を聞くと「あります。」とのこと。
左肘に圧迫という直接的刺激を与えないように何か工夫しなければ。
しかしなぜ同じ動作をする右肘には滑膜包炎にならないのか聞くと「さぁ、わかりません。」という返事。
まあ人体は左右対称ではないですからね。
しかし嬉しかったのは脂肪腫だと思って切開を覚悟してきたのですが注射1本で治療終了ということに。
さらに明日からジムで筋トレも可能とのこと。
受付に歌舞伎町にあることを質問してみた
治療費は2,150円で安心しました。
脂肪腫だと切開しなければならないのでその治療費は全部で15,000円前後かかります。
そこで気が楽になった私はブロガーとして受付の女性に
1)どうして現金しか扱わないのですか
2)歌舞伎町にあるのでここへ来るのに勇気が入りました。変な人や怪しげな人が来るのですか。
と聞くと
1)に対しては日本人特有の愛想笑いで答えてもらえませんでした。
2)の質問に対しては「(歌舞伎町と言っても)ここは表通り(靖国通り)に面しているので。」との回答。
ブロガーとしてはもっと色々突っ込んだことを聞けば良かったのでしょうがおそらく明快な答えは返ってこないでしょう。
ただ見かけと違って「普通の」クリニックでした。
終わりに
とにかく脂肪腫でなくてよかったです。
しかし医師が血液いっぱいの注射液を掲げたときはブロガーとしてスマホで写真を一枚撮っておくべきでした。
痛恨のミス。
しかしそんなことよりも明日からまた筋トレができるとわかって一安心。
追記)クリニックに行った翌朝包帯をとるとまた水が溜まっていました。抽出前よりの半分ほどですが溜まっていたのでショック。
しかも丸一日経つとすっかり元に戻ってしまい、再発どころの問題ではなくこれは炎症が治っていなく慢性化しているということでしょうね。
痛みはないので様子を見ます。
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