雑記

山に行かなくなって考えた私の居場所

アイキャチ画像:好日好書

最近全然山へ行っていないせいもある毎日のように「ヤマレコ」という登山ブログを見ています。

コロナ禍でも雨でも行く人は本当よく行っています。

よっぽど山好き、自然好き、体を動かすのが好きなのでしょう。

ひょっとして山が自分の居場所と思っている人もいるかもしれません。

私の居場所

自分の居場所を「精神的に不安を感じない、居心地のいい場所」とするのなら残念ながらそんな場所はありません。

私の現実の居場所は、自宅、ジム、喫茶店、本屋の4つですが居場所というよりうろつく場所と言っていいのではないでしょうか。

しかしここが自分の居場所なんだなと思ったことはありません。

実家にいる頃も自分の居場所とは思えませんし、現在住んでいるところも「借りの宿」といった感じです。

私は終生自分の居場所というものは見つけられないような気がします。

これは私の父親の仕事の関係で高校まで転校したり会社の社宅に住んでいたりしたことと関係があるかもしれません。

さらに大学で上京し社会人になって一時期実家に身を寄せていたことはあってもそれ以外はほとんど東京でした。

その東京も何度か引越しを重ねて現在に至っています。

どうも落ち着かない人生ですが結構私と似たような人生を過ごしてきた人も多いのではないでしょうか。

というか東京ってそんな人たちが多い場所と思います。

今一番の居心地のいい場所はジム

その中であえて居心地がいい場所といえばジムです。いいと言っても多数の老若男女が利用するのですから不快な人間にもたまには出会います。

スタッフや設備にも全く問題がないとは言えません。

それでも2時間半ほどのジムでの時間は私にとって成長を感じさせる場なのです。つまりポジティブに感じられる場所なのです。

残りの人生を有効に活用していると感じられる場所がジムなのです。

登山もジムでの体作りの成果を試しに行くと言ってもいいかもしれません。

もともと登山を始めて5、6回で左膝の腸脛靭帯を痛めてから本格的にジムで筋トレを始めたのですが今ではジムの方が面白く生活のメインになっています。

ただしいつまでジムへ行けるのかわかりません。

山は私の逃避場所

登山を始めた頃は今まで見たことがない風景や小動物に出会えることが童心に帰るというか楽しいと思っていたのですが、だんだん慣れてくるとその気持ちも小さくなっていきました。

それでもときどき山へ行きたいと思うのは実生活(都会生活)からの逃避なのでしょう。

したがって山は私にとっての逃避場所であっても居場所ではないのです。

一時期山小屋の管理人になろうか何て無鉄砲なことを考えたり、高尾か奥多摩に移住しようかと考えたりしましたが。

冬期(無雪期)に高尾周辺の山を縦走するのはカロリー消費と下半身のトレーニングのためですがそれ以外は実生活からの逃避だったのではないかと振り返ってみると思います。

登山している最中は何かいろいろ考えているのですが山中を「歩く」ことでストレスを発散しているのでしょう。またぼ〜っとしながら歩くのも実は好きなのです。

ぼ〜っとしながら何か考えて歩いているのです。

これはかなり時間つぶしで一時は無駄な時間を過ごしたいるとネガティブに考えていた時期もありましたがこのぼ〜っとしながら歩くことで自分を浄化して保っているのだろうと後年思うようになりました。

ポツンと一軒家を見て考える

「ポツンと一軒家」というテレビ番組があります。(多分こんなタイトルだったような。)

この番組では山奥にポツンと一軒家があるところに番組スタッフが行きなどういう人がなぜそこに住んでいるかを調査する番組です。

視聴率は高いらしく特に多くの中高年が見ているのではないかを想像しています。

東京のような都会に住むとどうしてもこういう山奥に住んでいる人に憧れることがあります。私も「いい暮らしをしているなぁ」とか「ついのすみかとしていい感じかも」なんて思ったこともありました。

しかし私は結局こういうところには住まないでしょう。

簡単に言うと不便だからです。先述した通りこういうところに行くということは自己逃避なのです。

自己逃避が悪いわけではないのですが逃避するとまた元に戻りたくなる場合がほとんどです。

都会に家を残し、借家を借りて山奥(田舎)に暮らすというのはあり(あるいはその逆もあり)だと思いますがずっと山奥に住みたいとは思いません。

まとめ

ジム代わりに自宅にパワーラックセットを購入し、書店代わりにアマゾンで本を購入し、喫茶店代わりに静かな自宅でブログを書く。

私の今の生活はすべて田舎でもできるのです。まさにリモートワークの世界です。もっとも山奥では携帯が繋がるのかわかりませんが。少なくともソフトバンクでは無理でしょうね。

それでも私は東京が好きなのでした。

それでもたまに憧れる田舎暮らし。

この分じゃ結局私は中途半端な行動で人生を終えるのでしょう。

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