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新宿バルト9で水木しげる生誕100年記念「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」を観て

アイキャッチ画像:映画.com

年末年始は大型スーツケースをガラガラ引きずる観光客、帰省客や参拝客、初売り狙いの購買客等外に出ればむやみやたらに人が多くうんざり。かといって家に閉じこもるのは大っ嫌い。

となれば映画鑑賞が一番。もちろん山もいいですね。

というわけで昨日は新宿バルト9で水木しげる生誕100周年記念の「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」を観てきました。

ゲゲゲの鬼太郎は昔、テレビアニメで良く観たものです。漫画では観た記憶はありません。

しかし私が大人になってからは私が観た初期のデザインではなく新しいバージョン、つまり色彩もよりカラフルになり人物画も今風になってテレビ放映されていました。

この映画はその新バージョンになったデザインで作成されています。

「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」のザックリしたあらすじ

時は敗戦の雰囲気も残りつつ朝鮮戦争で日本の景気が良くなってきた昭和31年のお話。

人里離れて外界から孤立しているある村へ血液銀行に勤める水木が足を運びます。日本の政財界に多大な影響を持つ龍賀一族の当主の弔いに訪問するためですが東京で彼が担当するお得意様で龍賀一族の次期当主になるであろう龍賀社長に会うためと同時にある密命を会社から委託されます。

一方鬼太郎の父(のちの目玉おやじ)は行方不明の妻を探しにその村へ。

しかしその龍賀家では弔いの次々に身内が何者かに惨殺されていきます。

その騒動に巻き込まれた水木と鬼太郎の父。

水木は不老長寿の血液の正体を知ることになり、鬼太郎の父もまた龍賀一族が鬼太郎の父の一族の宿敵と知ります。

そして壮絶な戦いが繰り広げられます。その結果は….

鑑賞後の感想

ある意味予想を超える面白さでした。

水木しげるといえば、第二次世界対戦での体験からその悲惨さや上官の理不尽さ(上官が理由なく殴る、部下に玉砕を命令しておきながら自分は逃げるなど)を何度も語っていましたが本編でもそれが描かれています。

水木は戦争を通じて人間の弱さ、醜さ、残酷さに潜むドロっとした怨念の形を妖怪で表していますが、あくまで一番怖いのは人間ということを言いたいのです。

子供時代に見たゲゲゲの鬼太郎は画質も暗くちょっと怖く感じることもありましたが、結局水木が戦争体験者として人間の本質と戦争の悲惨さを描きたかったのでしょう。

もう少し笑いもあるかなと思いましたが思いっきりシリアスでした。

いい意味で期待を裏切ってくれました。

R12指定です。

終わりに

午後2時からの上映で8割の入りでした。年齢層も様々で20代〜50代が多かったのでは。10代や60代〜の人は少なかったように思います。

私の予想を超える入りで驚いています。ここまで鬼太郎人気はあったのか、と。

決して派手な映画ではないのですが最後まで観客を惹きつけ「戦争ってやっぱりしちゃダメだよね。」と改めて考えさせてくれる映画でした。

それにしても新バーションの猫むすめの身長がかなり高くなっているのには驚き。やっぱり昔と違います。

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