アイキャッチ画像:映画.com
今日は以前から観ようと思って躊躇していた「青春ジャック 止められるか俺たちをpart2」をテアトル新宿で観てきました。
若松孝二という映画監督が立ち上げた名古屋のミニシアターが舞台となっています。
私にとって若松孝二監督といえばウン10年前の大学生時代に遡りその頃観ていた映画のなかでもピンク映画の監督でちょっと過激派というという印象しかなかったのですが。
まさか自分で映画館を作っていたとは知りませんでした。現役映画監督で自前で映画館を持っていた監督はいなかったのではないでしょうか。
超ザックリしたあらすじ
若松監督が自前の映画館「シネマスコーレ」というミニシアターを立ち上げ、そこを舞台にした映画に情熱を燃やす青春像を描いています。
ときは1980年代。ビデオが普及し始め、ピンク産業も繁盛し映画館へ足を運ぶ人たちが減少してきたころ、若松監督(井浦新)は名古屋に自前のミニシアターを立ち上げます。
そこの支配人に文芸坐出身の木全純治(東出昌大)を誘い、さらに木全は映画館の撮影係や切符売りに映画好きの大学生男女二人をあてます。
さらに高校時代から若松監督の映画を観てきて弟子になりたいという予備校生(杉田雷麟)が登場し、ついに大学進学を機に若松プロダクションの助監督になります。
助監督の彼が初めての脚本、監督を務めた映画は若松監督に相変わらず怒鳴られ仕切られプライドや自信を失うのですが周囲の励ましでなんとか持ち堪えます。
またミニシアターの支配人木全も経営圧迫から上映映画をピンク映画にした監督に直訴し自主映画や新進気鋭の監督の映画だけを上映したいと直訴します。
それぞれの若者の映画にかける情熱を感じる映画となっています。
この映画はpart2というだけあってpart1がありこれは2018年に制作上映されたようです。
鑑賞後の感想
出だしのほうはなんだか眠くなるようなテンポというか東出を含め演者たちが素人っぽく失敗したかなこの映画と思ったのですが若松監督が出てくるようになって目が覚めてきます。
まあ映画の撮影現場も出てきて映画好きには興味があるでしょうが、そうでない人にとってはどうかな、という感じです。
いかにも低予算で制作された映画という感じでこの映画に登場する予備校生はこの映画の監督・脚本を担当した井上淳二です。
つまり自分の経験をもとに作った映画です。
そのほかにも著名人がチョロチョロと登場します。
私はこの監督は全く知りませんでしたが、まだ上映している「福田村事件」の監督でもあり、社会派の映画監督のようです。
昔は「パンツの穴」なんて映画もとっていたようですが。
終わりに
超久しぶりのテアトル新宿でしたが平日、しかも雨の日とあって客の入りは20人程度でしょうか。200席を超える座席数ですのでスカスカでした。
まだテレビ出禁の東出が映画にはチョコチョコ出ているようです。あまり上手とは言えませんでしたが。
もう亡くなっている漫画家の赤塚不二夫が出演した映画も出てきてなんだかチョイタイムスリップしたような。
しかし井浦新演じる若松監督って本当にあんな感じだったのかな。
今でも名古屋にシネマスコーレ(座席数50)はあるようです。ちなみに「スコーレ」とはラテン語で「学校」を意味するそうです。
この記事へのコメントはありません。