映画

映画リンダ・ロンシュタットをシネマカリテで観てきました

新宿のシネマカリテにて映画「リンダ・ロンシュタット」を観てきました。

1960年代後半から2000年頃まで活躍していたアメリカンポップ・ロックミュージシャンの半生です。

私が高校から大学時代(1970年代中頃から80年代初め)に時々聞いていたどちらかというと可愛い女の子といった印象を持つシンガーでした。

このミニシアターの観客はほとんどシニア世代で60代後半の男性が多かったように思います。彼女が活躍した年代に青春時代を過ごしたのかもしれません。

中には20代の若い女性もいました。

今は昭和にドップリ浸かった歌謡曲が好きな10代、20代の若者もいるそうですから昔のアメリカ音楽に興味を持つ人もいるのでしょう。

彼女の歌で今でも聞き覚えがあるのは、♪ It’s so easy♪という歌くらいです。

彼女の半生をつづったこの映画の中でも出てくるかなと思っていたらやっぱり出てきました。

それにしても驚いたことに彼女はポップス、ロックからオペラ喜劇に転向しさらにメキシカン音楽にも傾倒したことです。全く知りませんでした。

どうしてメキシカン音楽かというとドイツからの移民してきた曽祖父がメキシコ人と結婚しており自分にもその血が流れていると自覚していたからです。

しかも映像を見ていると可愛い顔に似合わずしっかりと自分の意思を貫くタイプで思い込んだら一直線の性格だったようで当時私が彼女に持っていた印象とかなり違います。

また当時の音楽世界はかなりの男性社会で女性シンガーにとっては精神的プレッシャーがあったようで特にリンダにとっては息苦しいようでした。

そのせいか女性シンガーに対する共感度を強く持っていたと彼女と友人シンガーは語っています。

しかし一番驚いたのは彼女のバックバンドにドン・ヘンリーがいたことです。

たまたまアルバイト的に参加していたようですがその後彼はイーグルスを結成します。

イーグルスとしてはあまり成功しなかった?「ならず者」を彼女もカバーして歌っていました。

私は高校時代イーグルスが好きで「ならず者」が入ったLPを持っていましたので毎日のようにこの曲を聴いていました。私の好きな曲の一つです。

しかし彼女が歌うとまた違った雰囲気がありますね。

彼女の特質として他人の歌でも彼女が歌うと自分の歌にしてしまう、その歌に入り込むということがあったようです。

若い頃の彼女のインタビューに対するはっきりとした物言いといい、ロックからオペラ喜劇までこなす声量といい私はふと何故か「大竹しのぶ」を思い出してしましました。

見た目はなんとなくはかなげで自信なさそうに見えるのですが歌は非常に力強いのです。

かなりのギャップです。

ただし時代のせいといえばそれまでかもしれませんがどう見てもファッションセンスはなかったように思います。アリゾナ州の田舎育ちだったからでしょうか。

私も社会人になってロックどころではなくなり、このリンダ・ロンシュタットも意識の中から消えていきましたが、実際に彼女は音楽の世界から消えていたのでした。

その理由は祖母と同じくパーキンソン病にかかり声が思うように出なくなったからです。

映画の最後に家族と歌うシーンがありましたが声がかすれたり手が震えていたりちょっと痛々しい感じもありましたが彼女はそれを受け入れているように見えました。

ちなみにリンダ・ロンシュタットは1946年生まれですから今年76歳ですが映像ではもっと若く見えました。

今アメリカ映画では結構昔のスター物語を撮っているようで私が学生時代よく聞いていたスージー・クアトロ(「スージー・Q」)や終生かれんだったオードリー・ヘップバーンの映画が封切りになる予定です。

私はリンダ・ロンシュタットよりもよりロックなスージー・クアトロの方が好きでした。

事実リンダのLPは一枚も持っていませんがスージーのLPは何枚も持っていましたから。

「キャン・ザ・キャン」「ママに捧げるロックンロール」なんて良かったですね。

この映画を観て昔の自分をほんの少し思い出しましたが今更ながら大した人生を歩んでこなかったなぁと思いました。

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