健康

 

更新: 2020.11.10

高齢者の「漢字が書けなくなってきた」は認知症の兆候か?

週3回のジムへは昼近くに行くのですがこの時間は高齢者がまだ多くいる時間帯となります。

ジムのロッカー室はコロナ禍で「会話禁止」の張り紙があちこちに貼られていますが、高齢者には見えないらしく平気でおしゃべりしています。

高齢者がロッカー室で着替える時は必ず椅子に座って着替えます。これは高齢者の特徴です。立って着替えすることができないのです。

シャワーかお風呂での入浴が終わって着替える時も15〜20分ほどかかります。

そんな高齢者2人がロッカー室の出入り口にある椅子に座って「ボソボソ話」に興味を持ちました。

「漢字が書けなくなった」と嘆く高齢者

80歳前後と思われるその高齢者(仮にAさん)はもう何年も前から見かけています。確か毎日来ているという老人です。

去年辺りまでジムでよく他の高齢者とおしゃべりをしていましたが最近は姿を見かけるだけになっていました。

そのAさんが70代中頃のこれまた毎日来ているらしい高齢者(仮にBさん)に話しかけているのです。Bさんは普段マシンで筋トレしたりバイクで有酸素運動をしています。

AさんがBさんに「最近漢字が書けなくなった」とぼやいているのです。

それに対してBさんは「それはだんだん書けなくなったりしますよ、私もそうです。」と言っていました。

Aさんはおそらく単に老化してきたというだけでなく認知症の可能性もあると密かに思っているので不安になりBさんに話しかけたのでしょう。

失書・失読は単なるもの忘れか

ものが書けなくなる「失書」や文字が読めなくなる「失読」は単にもの忘れという場合もありますが他の可能性もあるのです。

認知症

認知症になると文字が書けなくなるだけでなく次第に読めなくなる場合があります。

認知症は単なるもの忘れから始まって長い期間(15年〜20年)を経てなる病気なのです。

うつ症状

脳の血流が悪くなって脳全体に機能が低下し集中力・注意力・判断力が低下しもの忘れが多くなります。

栄養不足

ダイエットや拒食障害などでビタミンB1、B2、葉酸などの不足から記憶力の低下を招きやすくなります。その結果もの忘れになってくるのです。

ストレス・疲労

もの忘れはこのタイプが最も多いのですが、睡眠不足、不安、悩みなどが慢性的に続くとストレスと疲労感でもの忘れが多くなります。

脳疲労

日々PCやスマホでネット情報を見ていると脳への情報の入力が多くなり、出力とのバランスが取れなくなると(情報入力>情報出力の状態)、もの忘れが多くなり人の名前(固有名詞)が出てこなくなり「あれ」「それ」という言葉が多くなります。

紙に書く習慣がなくなった

私などは漢字はとっくにどんどん書けなくなっています。これは単に老化だけではありません。

会社員時代から毎日PCを使いローマ字入力すれば勝手に漢字変換してくれるので漢字を覚える必要がないのです。

そもそも漢字だけでなく「紙に書く」という行為自体が極端に少なくなったのです。

そのためかつて体で覚えていた文字が忘れられていくのです。一種の文明病と言えるでしょう。

週に何度か英語のディクテーション(リスニングした英文を文字に置き換える作業)をしてリスニング強化をしています。

会社員時代は英文(ビジネス英語)などは当然のことながらPCで打ち込むだけだったので筆記することはほとんどありませんでした。

しかしいざ英語を手書きしてみるとなかなか筆記体(イタリック体)で書けないのです。手がすっかり英文字を忘れているのです。

いいえ、覚えているのですが手と脳が素早く連動していなかったのです。

それが今では漢字を書くより早く手が動きます。

これは体で文字を覚えたからに他なりません。

漢字も同様で毎日書いていれば忘れにくくなるのです。

しかし私の場合現実には漢字はどんどん忘れて書くスピードが遅くなっています。

メモなどを取るときに漢字を思い出すのが遅く面倒臭くなって取りあえずひらかなで書いたりする場合が多々あります。

ほとんど紙に漢字を書くという行為が自分の名前と住所くらいなものになってしまったからです。

さてAさんはこれらのどの可能性があるのでしょうか。

おそらく脳疲労以外ほとんどに可能性がありそうです。

脳は使わなければ退化する

漢字は普段から書かないと忘れてしまいます。それでなくとも加齢によって記憶力は低下していくのですから。

Aさんは他の症状を考えて認知症の疑いがあると思えば医療診断を受けてみるべきでしょう。

高齢者は食事も簡素になりがちですので「栄養も問題」も考えられます。

健康やお金などの不安からくるストレスによっても物忘れは起きるのです。

幸いジムで日々運動しているようなので脳への血流は悪くないと思いますので「うつ状態」にはなっていないかもしれません。

しかし会話が少なくなり声も心なしか小さくなってきたようです。

また筋トレをしているようには見えないので軽度な負荷でも筋トレをすることで筋肉を発達させることが望ましいのです。

筋肉運動は脳が命令し運動神経を経由して筋肉に伝わって初めて筋肉(骨格)が動くのです。

したがって筋肉を使うということは脳を使うということでもあります。

当たり前の話ですが脳は筋肉と同様に使わないと退化するのです。

脳にも超回復がある?

人のエネルギー源となる糖質は体内の肝臓と筋肉にグリコーゲンとして貯蔵されています。

しかし、どうも脳にも脳グリコーゲンが貯蔵されているようです。

筋トレ後の休養期間で筋肉が「超回復」すると聞いたことがあると思いますが、運動後の質の高い睡眠では脳自体も成長し、これを脳の超回復と呼んでいるのは筑波大学研究室。

筑波大学の研究によれば、運動によって筋グリコーゲンや脳グリコーゲンが消費されると栄養補給や休養によりさらに脳グリコーゲンの貯蔵量が増加することがわかったそうです。

これにより脳の持久力が飛躍的に高くなるらしい。

また脳の認知能力を高めるにはヨガ、太極拳、ウォーキングなどの軽度の運動でも十分効果があるそうです。

しかし、そんな軽度な運動では脳グリコーゲンは枯渇せず脳の超回復の出番はないはずですが、筋肉運動で脳を刺激するという意味では効果が期待できるでしょう。

音読も認知症予防に効果があるらしい

高齢者がもの忘れの次に心配なのは認知症です。

この認知症を予防する手段として高齢者向けに「漢字ドリル」があるということはよく耳にしています。

これは手で書いて(身体を使って)脳に刺激を与えるのわけです。身体を使うということは筋肉を使うということでもあります。目(視覚)と手(筋肉)を使って脳に刺激を与えているのです。

また認知症予防には「音読」があります。

これは目で読んでその文字を声に出して音に変換し耳で聞くという「視覚」、「発声(筋肉)」、「聴覚」の3つを使って脳に刺激を与えるのでそのインパクトはより大きくなるのです。

わたしは毎晩英文の音読をしています。以前は10分程度で飽きてしまいましたが、最近は20分程度やっています。

別に認知症予防のためにやっているわけではありませんが、少なくとも以前より発音が良くなったような気がします。

またこの音読のもう一つの目的は少し滑舌が怪しくなっている私が音読で少しでも滑舌を良くしようということでもあります。

まとめ

ジム内の高齢者の会話から脳の超回復の話まで飛んでしまいました。

脳と筋肉の関係は以前ブログでも書いたような気がする(この記憶の曖昧さも老化現象の一つか?)のですが、筋肉を動かすことで脳を刺激することは間違いありません。

高齢者になってもと言うより高齢者こそ適度な運動は必要になるのです。

適度な運動は認知症予防にもなることは以前より指摘されています。

また漢字ドリルなどの筆記行為や音読なども認知症予防という観点だけでなく脳を活性化するという意味で効果が期待されています。

何れにしても身体を動かすということが非常に大事になるのです。

介護なしで一生を終えたいのであれば継続的に運動をしましょう。

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