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私が日々のアルコール摂取による睡眠不良が起こっていることはこのブログの記事にも書いています。
毎晩飲むお酒は少しずつですが摂取量が増えているような気がします。それに比例して嫌な夢を見る回数も増えています。
目次
私の純アルコール摂取量
しかしながら加齢により若い時に比べ酒量はガクンと落ちて発泡酒6%(350ml)1缶と焼酎25%の水割り(50ml+150ml=200ml)2杯程度が毎晩飲む量ですが時々さらに缶ハイボール7%(350ml)が追加になる時が多くなってきました。
この時に朝方よく目を覚まし嫌な夢を見る機会が多くなったのです。
これらのお酒の純粋なアルコール(エチルアルコール)量を計算すると、
エチルアルコール摂取量
①焼酎:(50ml x 25/100 x 0.8) x2杯 =20g
②発泡酒:350ml x 6/100 x 0.8 =16.8g
③缶ハイボール:350ml x 7/100 x 0.8 =19.6g
合計:①+②=36.8g、①+②+③=56.4g
1日に適正摂取アルコール量の限度量は男性で20g、女性で10g程度と言われています。
私の場合は焼酎の水割り2杯で限度量なのです。この程度のアルコール量など若い頃は飲んだうちに入らないのですが、残念ながら年をとると体に影響が出てくるのです。
それでも毎晩飲んでいるのです。
それではどうしてヒトはお酒を飲むのでしょうか。
なぜヒトはお酒を飲むのか
飲料水代わり
そもそも太古の世界では不衛生だった水代わりや糖質やビタミンBなどの栄養の摂取を目的としてアルコールを飲んでいたと言われています。
ビールは古代メソポタミアでオオムギを発酵して作られ、ワインはイラン北部で作られたのが始まりです。それぞれ紀元前3500〜4000年前と紀元前7400〜7000年前のお話です。いずれも偶然の産物です。
その後コーヒーや紅茶が社会に広まるようになってお酒の需要は落ち着いてきますがそれでもお酒がなくなることはありませんでした。
なぜ飲酒の習慣がなくならなかったのでしょうか。
気分の高揚のため
お酒を飲むと神経伝達物質であるドーパミンが分泌され気分が高揚し良くなってきます。ただこの効果は時間的に限定的です。
私の学生時代がこれに該当します。
私がお酒を飲むようになったのは大学生になってからです。下宿先で同じ大学に通う友人ができて時々安い居酒屋で飲み始めたのがきっかけです。
学生時代は、最初はウイスキーをロックで飲み始め、次に日本酒党で夏でも熱燗(4合が適量)を飲むようになりました。
ビールはお腹が膨れるので、焼酎は味がしないと感じていたのでほとんど飲みませんでしたね。また当時焼酎というのは年寄りが飲むものという印象がありました。
また一人では飲まず友人と飲むという形でした。当時は一人酒の気持ちなどまるでわからない若者だったのです。
ストレス発散など気分転換のため
いろいろ嫌なことがあってストレスがたまり気持ちを晴らすために飲みます。
これは私の会社員時代に該当します。
社会人になってからはストレスからよく居酒屋(腹ごしらえする場所)やスナック(飲む場所)で飲んでいました。この時も一人酒ではなく会社の人と飲んでいました。日系会社が大嫌いになったのもこの頃です。
体重も社会人1年で2、3kg増え、40代になることには学生時代より体重が+15kg。ウエストも+20cm。もう私の体形はお酒と運動不足の賜物でした。
その後糖質制限(夜のみ)するようになって体重・ウエストもある程度減ってきたのですが、50代後半になって登山と筋トレを始めて以来学生時代より体重で+8kg、ウエストで+10cmとなってかなり絞られて現在に至っています。
もっとも学生時代はガリガリでしたので今が適切な体形に近いのではないかと思っています。
嗜好が原因
お酒の味、香りが好きで飲む人がいます。
私はお酒自身が好きですが、お酒の味、香りなどはあまり意識したことがないように思います。
ワインを飲むようになったのは、日本酒、ウイスキー、ビールなどに飽きてきた40歳前後からでしょう。あるいはウイスキーを飲んでいて健康を意識する年齢になってもっとアルコール度数が少ないワインに白羽の矢が当たったのかもしれません。
ワインは最初は白の辛口が好きでその後白は太りやすいと聞き赤のカベルネかピノワール(いずれも辛口)に変更した経緯があります。ワインはやはりある程度味覚にこだわりますが、経済的理由によっていずれも1500円未満の安ワインしか飲みませんでした。
ただし今現在添加物が少ない芋焼酎を飲んでいますが、あまり味がなく美味しいとは思っていないのでやっぱりお酒は気分転換もしくは気分の高揚のために飲んでいるのでしょう。
料理を引き立たせるため
料理の時のみ飲酒する人が出てきました。食前、食中に飲むお酒を使い分けるようになりました。
私はグルメではないので料理を引き立たせるためにお酒は飲みません。ただ夕食には味噌汁を作るのは面倒なのでその代わりにお酒を飲んでいるところもあります。
なぜ日本人はお酒が弱いと言われるのか
欧米人に比べて日本人や一部のアジアの人たちはお酒が弱いとよく言われています。
アルコールを摂取すると主に小腸から吸収され肝臓でアルコール脱水素酵素によって人体に有害なアセトアルデヒドに分解されます。そしてアセトアルデヒドはアセトアルデヒド脱水素酵素によって無害な酢酸になります。
日本人はこの「アセトアルデヒド脱水素酵素の活性が弱い」のです。
つまり有害なアセトアルデヒドを無害な酢酸にすることが欧米人に比べて弱いのです。
アセトアルデヒドは血管を拡張し血圧を下げ、皮膚を赤くし頭痛をもたらします。また覚醒作用があるので寝る前に飲むと眠りが浅くなって良質な睡眠の妨げになるのです。
また肝臓でアルコールは分解されますが一部は血中に残りそれが血管を通して脳まで行きます。それによって神経伝達物質を分泌させ気分がハイになったりしますが一言でいうと一時的に脳活動がマヒしてしまうのです。
これによって様々な嫌なことを忘れ去りストレスが発散されることになるですが、それはほんの束の間のことであることは多くの人が経験することですね。
過度な飲酒による吐き気や激しい睡魔と頭痛を伴い、さらに自己抑制がなくなりわめいたり叫んだり暴れる人も出てきます。
大量の飲酒をすると
お酒を短時間にたくさん飲んだり長期にわたって過度に飲んだりすると様々な症状を引き起こします。肝臓がん、肝硬変 腎臓病、糖尿病、大腸がん、こう頭がん、食道がん、アルコール性心筋症などだけではありません。
アルコール依存症
過度の飲酒によるアルコール依存症は、人間関係からくるストレスが原因とすることが多いようですが、結局は習慣病のようなもので長期にわたり飲酒の習慣がやめられないことが問題なわけです。
私もいずれこうなるのかなと想像することもありますが、幸か不幸かそうなる前に体に異常をきたして飲酒を抑制します。私の場合は皮膚が弱いのでアルコールを飲み過ぎると最初は胸に赤い発疹(痒みはない)が出て、さらに背中、脇腹、肩がかゆくなります。
ほとんどこの段階でアルコール量を控えるようになります。禁酒するのではなく量を少しだけ減らすのです。
大量のアルコール摂取は遺伝子をも変える
大量の飲酒によってより強いアルコールを求めるようになると言われています。その結果、遺伝子がタンパク質の合成速度を遅らせる、いわゆる「発育不全」を引き起こすのです。
つまり「DNAのメチル化」が起こるのです。
それでも飲酒は止められない
世界中で300万人がアルコールが原因で死亡しています(2016年)。
アルコール摂取による様々な症状があることはすでにわかっているのですが、なかなか飲酒を止めることができませんし、やめようとしない人も多いでしょう。
宗教関係者でもお酒は飲んでいますね。
修道院ではワインは飲まれており、イスラム教徒だって「酒を飲んで後悔すること」を許されていました。
仏教では禁酒ですが少なくとも日本の僧侶たちはお酒を飲んでいます。まさに破壊僧ですね。
まとめ
今の若い世代はアルコールをあまり飲まないそうです。アルコールを気分転換や高揚感のために飲むとするなら現代の若者はそれをお空けではなく、スマホに求めているようです。
スマホでゲームをしたりSNSをしたりしてストレスを発散しているのです。
さらに基本的にグループ活動が嫌いなので夜つるんで飲みに行くという行為自体が好まれない傾向にあります。
したがって今後日本もアルコール依存症になったりアルコールによる障害を持つ人はすくなるなるかもしれません。
ただし、それでも飲む人は飲むのです。
アルコール摂取はヒトの持つ性欲、食欲などのような本能というより遺伝的、生物的基盤を持っているということでしょう。なぜならヒトはすでにアルコール脱水素酵素やアセトアルデヒト脱水素酵素を持っているのですから。
こういった酵素を持っているということは粛々とご先祖様がお酒を飲んでいたということに他なりません。
というわけでアルコール摂取はヒトの遺伝子のなせる技なのです。
という遺伝子のせいにするところが心が弱い証拠なのでした。
合掌
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