毎週ジムへ行っているとやっぱりおかしい、面白い、不思議と思われる人たちを見かけます。そんな時いろんな人がいるんだなぁと思うのです。今回はその中の2人を紹介します。
千と千尋の神隠しの「カオナシ」
ジム内で時々見かける50代前半と思われる男性がいます。いつも小さなトートバッグを持って歩いているのですが、歩き方と姿勢がどこかで見かけたなあと思っていたら思い出しました。
千と千尋の神隠しに出てくるなんでも飲み込んでしまう「カオナシ」です。
瘦せ型で猫背というのか顔を前に突き出し無表情でトボトボ歩く姿はそっくりです。しかも表情が暗いのです。
その男性は普段ジムで何をしているか不明ですが時々筋トレコーナーでダンベルや鉄アレーを持ってダンベルカールなどをしています。
私のパワーラックから離れたところでしている分には問題ないのですが、私の後ろでそれをやられるとちょっと気味が悪いのです。
自分のフォームを確認できるように壁一面に大きな鏡が張り巡らされています。
筋トレする人は自分たちのフォームを見ながら筋トレをしているのですが、私の後ろで筋トレしていたその男性はうつむき加減で鏡を見ません。たまに鏡越しで私と目が合うと目を伏せてしまいます。
なんかものすごく暗い感じでこの人は普段人と全く会話がないのではないかと思ってしまいます。もっとも独り身の私も普段人とはほとんど話しません。
ひょっとして私も他人から見るとこんな暗い感じに見られているのかもしれません。ちょっとゾッとしますが。
その筋トレもチョコチョコとやってすぐ終了。筋肉肥大にはほとんど貢献しない筋トレです。一応筋トレしました、という感じでまたトボトボと行ってしますのです。
かと思えばまた戻ってきてダンベルで何か筋トレを1分くらいしてまたトボトボと行ってしますのですよ。ほんと何を考えているのかわからない人です。
本当に何をしに来たんだろうと思いますね。
後ろ姿は30代の女性、振り返れば70歳!
渋谷のジムは普段行く落ち着いた感じのジムより年齢層が若く服装も派手でもう少し元気がいい人たちが集まります。
幾つかあるスタジオはいろいろなエクササイズがあるのですが、ダンスコーナーでは派手な衣装を身につけたバアさん連中が順番を待っています。
筋トレルームでは普段行くジムよりいろいろな器具が所狭しと並んでいます。私がこの渋谷店でする筋トレはほとんど上半身の筋トレで、懸垂、ディップス、ダンベルフライ、インクラインサイドレイズが主な種目です。
懸垂とディップス専用の器具もあり、ここで私はディップスをするのが好きです。
先日もここでディップスをやろうと思っていたら先客がおり補助器具を使ってワイドレンジの懸垂をしていました。このワイドレンジで順手の懸垂は最も広背筋上部と大円筋を鍛えるのですがそれだけやり方が難しいのです。
私も1年以上この懸垂をやりましたが、どうしても腕や腹筋を使ってしまいその内に右ひじを痛めてしまって現在他の懸垂(パラレルグリップ:下記記事参照の事)をしています。
この先客は後ろ姿から30代と思われる女性で補助器具を使っているとはいえいかにも広背筋に負荷がかかるようなフォームで懸垂をしています。見ていて慣れているなぁと感じさせるものでした。
またそのトレーニングウエアも上下真っ黒でバッチリ決めています。さらに全身も日サロに行っているのか黒く焼けています。ヘアスタイルはショートで黒髪にシルバー色でちょっと染めている感じでした。
間も無く終了したので私がその器具に向かうとその女性が振り返りました。
驚きましたね。小柄で顔がしわくちゃ、髪は染めているのか白髪なのかわかりません。どう見ても70歳です。
しかし、体は明らかに長年鍛えた感じがありました。
いやはやなんとも、こんな人もいるんですね。たまに私と同年代の女性が筋トレをしているのをこの渋谷店では見かけることがありますがその中でも最高齢でした。
これらの女性は一様に最近筋トレを始めたという感じではなく筋トレを始めて少なくとも10年以上経つでしょう。
リスペクトしますね。おそらく街中でも颯爽と歩いているのでしょう。
彼女たちから見れば私などはまだまだ未熟です。頑張ります!
参考記事:
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