緊急事態宣言下にある東京や関西の主な府県は1回目の緊急事態宣言のときより息苦しさは感じないでしょう。
ヤマレコを見ても緊急事態宣言に関係なくどんどん山登りしている報告が出ています。もはや緊急事態宣言などは死語になるつつあるのです。
なぜならもうコロナ禍に慣れてしまっているからです。そう、もう3回目ですから。
同じことを繰り返しもう2度と緊急事態宣言は行いわないと宣言した菅首相は舌の根も乾かないうちにまた緊急事態宣言を発令したのでした。
政治家の言うことですからあてにしてはいけないといえばそれまでなのですが。
しかしこのコロナ禍でわかったことは下記の通り。
日本はAIに弱い国
AIに弱い国というのはすでに10万円の特別支給金配布のやり方で浮き彫りになりました。ハンコやfaxがないと事が延々と進まないという恐るべく国なのです。
さらにワクチン接種に関してもハガキなどで連絡するという紙の文化が未だに主流なのです。
ペーパーレス化なんてもう20年以上前にいわれていたことです。
恐るべき遅れた国といっていいでしょう。
日本は多くのワクチンの予防接種が遅れている国
最後の望みだったワクチンでさえも政府、厚生省の油断から3ヶ月遅れの入手になりました。油断とはここまで新型コロナ及び変異型コロナが日本中にまん延するとは予測できなかったことです。
そしてこれが一番問題なのですが、新型コロナ用ワクチンだけでなく他のワクチンの予防接種自身が他の先進国と比べてはるかに低いのです。
VPD(Vaccine Preventable Diseases )という言葉があります。日本語では「ワクチンで防げる病気」となりますが、このなかに「はしか」が入っています。
この予防接種をやらないで日本が大恥をかいたのが今から10年以上前のこと。
日本の高校生が修学旅行でカナダに行ったときに一人がはしかにかかってカナダ政府から全員隔離されたことがありました。日本政府がはしかの予防接種を率先して推奨していなかったからです。
つまりもともと日本は他の先進国に比べワクチン接種をしない国なのです。
その理由は政府や厚生省が国民に予防接種の必要性と安全性を明確にわかりやすく説明することをずっと怠ってきたからです。
特に厚生省の責任は重大だと思います。予防接種のことなんて政治家が分かるわけないのですから。
看護師不足
以前にも下記ブログで看護師不足のことを書きました。
結局途中で退職してしまうのです。それは長時間労働で低賃金のためです。
入院患者のいる一般病院はコンビニと同じく24時間営業です。緊急患者のために宿直があります。
結婚、出産などで看護師を続けたくても生活事情で退職せざるを得ない看護師がたくさんいるのです。
あるいはこんな重労働、低賃金では割に合わないと他の職種についている人もいるでしょう。
いくら人工呼吸器などの重症患者向けの設備があっても看護する看護師がいなければ意味がありません。
通常の患者に比べ重症患者に対しては倍以上の看護師を揃えなければならないのですから。
こういった看護師の労働条件を改善しない限り実質的な看護師不足は続くのです。
東京オリンピック向けに看護師500人要請など上記を踏まえた対応をした上で発言すべきことです。
感染専門医の力量不足
分科会の尾身会長(71歳)は感染専門医であるのにもかかわらず政治・経済に忖度して本来の仕事である感染防止・予防対策に対して曖昧な発言ばかりして数字できちんと国民に説明していません。
東京オリンピックもどの数値に達したら中止にすべきだとはっきり医師として発言すべきです。
別の人が会長であればもっと違った展開になった可能性もあります。
もはや老害と言ったらきつすぎるでしょうか。
日本は(非常時)有事に弱い国
日本は病床率が世界一で医療技術サービスも世界のトップクラスなのですが、これはあくまでも平時におけるサービスなのです。
平時には非常に有効でも今回のような非常時(有事)には全く機能しないのです。
その理由は法的な面もありますが、それは政治家の腹一つで改革すれば良いことなのですがそれができない政治家ばかりなのです。
つまりいざとなると杓子定規で融通が利かず臨機応変な対応ができない硬直した面が政治家と官僚にはあるのです。
また非常時に対する予測、対策などの計画性が全くないのが現在の政権です。どう見てもいきあたりばっかりな対応で科学的な根拠を国民に説明しないままことが進んでいるのです。
もっとも菅政権でなくとも誰がやっても行き当たりばったりの可能性が高いのですが。
まとめ
・もはや緊急事態宣言は死語になるつつある。
・東京オリンピックは数字上の中止ラインを明確にすべきです。
・五輪に看護師 500人要請は看護師に対してやるべきことをやってからの話。
・もともと日本はワクチン接種後進国だった。
・厚生省は日本のワクチン接種の消極的態度を改めるべき。
・日本人は非常時に臨機応変な対応が苦手。
・個人的には東京オリンピックは中止。(以前から言っています。)
・感染専門病院をつくるべき。
この記事へのコメントはありません。