昨日ジム帰りのJR新宿駅構内での出来事。
駅構内を歩いているといきなり右横のほうで人が倒れる姿が目に入りました。
倒れるというより倒れた瞬間を見たと行った方が適切です。
倒れた男性はどうも70代とおぼしき高齢者で「後ろへ」倒れたのです。
尻餅をついて仰向けに倒れ後頭部をゴンという鈍い音とともに床に打ちつけました。しかし軽く当たったという感じでしたが帽子をかぶっていたので鈍い籠った音だったのかもしれません。
すぐ側にいた中高年の夫婦?に「大丈夫ですか」と声をかけられると、その高齢者はゆっくり起きあがろうとしたのでこれは大丈夫だろうと私は立ち去りました。
その高齢者は一度も声を発することもなく、ただ何が起きたのかとキョトンとした感じだったのですが、意識が朦朧としていたのかもしれません。
目次
なぜその高齢者は後ろ向きに倒れたのか
その痩せた高齢者はなぜ後ろ向きに倒れたのでしょう。
高齢になると筋力が落ちて足が上がったつもりでも上がっておらず、わずかな段差、たとえば室内であればカーペットの厚さ、屋外であれば地面の小石や歩道の石畳の出っ張りなどにつまずいて前向きに倒れます。
私も歩道を歩いていてつまずくことが時々あります。それは筋力が弱っているというより筋トレで疲労しているからだです。登山でも下山時につまずくことが毎回あります。また40代の頃から疲労が重なるとつまずくことがあり高齢者だけの問題ではないのです。
後ろに倒れたことの考えられる理由は、
・一瞬意識を失った
何らかの理由で意識を失ったのかもしれません。血流が悪くなって酸欠か。
・猫背だった
高齢になると猫背になりやすく骨盤が後継し頸椎と胸椎が前傾して重心が後ろになり何かの拍子に前後に倒れやすくなります。
階段の上りであれば後ろへ、平坦なところであれば前に倒れやすくなるのですがこの場合平坦な場所でしたので何かの理由で後ろに振り返って重心が一層後ろに行きすぎたのかもしれません。
・膝がカックンした
膝関節に何らかの障害を持っていると膝に力が入らずカックンとなり一瞬力が抜けることがあります。そのとき重心が後ろにあると高齢者の場合倒れ込むことがあるのです。
私も登山で右膝の半月板を損傷して変形性関節症になったときも何度か膝カックンがありました。それは一瞬のことで左脚で踏ん張ってカバーできましたが筋力が弱くなっている高齢者であれば倒れてしまう可能性があるのです。
確率的には猫背で体の重心が後ろにきていたのではないかと推測します。
抗重力筋を鍛えよう!
上記は抗重力筋の代表的な筋肉で別名「姿勢筋」とも呼ばれています。つまり立位姿勢を保持するために必要な筋肉なのです。
猫背になる人は基本的に腹筋群や脊柱起立筋などの背筋の筋力が低下して引き起こされることが多いのです。
これらの筋肉を鍛えることによって姿勢は保持されさらには呼吸も楽になります。呼吸をするために必要な筋肉はおよそ20種類ありますが腹筋群もその中に入っています。
主な抗重力筋の筋トレは下記の通り。
脊柱起立筋
バックエクステンション(上記写真参照のこと)
大腿四頭筋、ハムストリングス
スクワット
自重でもかまいませんが、できるだけ深くしゃがむことで大臀筋にも効果がでますが、膝に問題を抱えている人は曲けることができるところまででOKです。
下腿三頭筋
カーフレイズ(かかと上げ運動)
両脚を腰幅程度に開きかかとを目一杯上げてつま先立ちをします。この上下運動を20回程度、3セット繰り返します。
一番いいのはジムへ行ってそれぞれ負荷をかけながらトレーニングすることです。
終わりに
高齢者というものは簡単に転倒するものなのですね。
後頭部が床に当たってゴンという音を聞いたときはヒヤッとしました。
こういう倒れ方をすると脳内で血管が損傷して大きな問題を引き起こす場合があるので本当に注意が必要です。
さらに高齢者は平衡感覚も衰えてくるので歩行時にバランスを崩すと転倒しやすくなります。
中高年のみなさん、人ごととは思わず筋トレをしましょう。
誰でも加齢し老化するのですから。
参考記事:『加齢による筋肉量の低下(サルコペニア)の原因とその予防法』
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