社会

パラリンピックを見ると辛い感じを受ける私は自意識過剰?

アイキャッチ画像:読売新聞

オリンピックが終わったと思ったらあっという間にパラリンピックが開催されました。

今や日本全国緊急事態宣言下でパラリンピック開催も反対するデモもあるようですが参加するアスリートとすれば待ちに待ったというところでしょう。

一般にオリンピックよりも関心が低いパラリンピックですがその中で少し興味を惹いたのが車椅子ラグビーでした。

murderball

なぜ興味を持ったかというと少し前に読んだ海外ミステリー小説「死んだレモン」にこの車椅子ラグビーの話が出ていたからです。

自暴自爆になって飲酒の結果事故を起こし下半身不随になった主人公が南アフリカからニュージーランドの最南端に引っ越してきて事件に巻き込まれる話です。

その中で車椅子の地元の人間(原住民)から車椅子ラグビーを勧められチームに入るシーンがあります。

しかしそのとき使われていた言葉は車椅子ラグビーではなくマーダーボール(murder ball=殺人ボール)でした。

初めは「なんだマーダーボールって?」という感じでしたがなるほど衝撃に耐えれるように改良された車椅子でのぶつかり合いで転倒したりケガが絶えないからだと分かりました。

車椅子ラグビーは英語でwheelchair rugbyと言いますがこれはオリンピックで使用されている言葉です。しかしファンの間ではmurder ballの方がしっくりくるようです。

このマーダーボールは2005年にアメリカで車椅子ラグビーに情熱を燃やす選手たちのドキュメンタリー映画”muderball”から世界に広まったようです。

その名の通り過激で選手はみんなごつい手袋をしそれには滑り止め剤が塗布されています。

その小説では車椅子ラグビーの選手はもうマッチョばかりの感じで「マッドマックス」(オーストラリア映画)をイメージしたのですが、実際にテレビで見た日本人選手やフランス人選手からは一部を除いて全くそんな印象はなくむしろ華奢なガタイの選手も多くいるように感じました。

それでもゴールへ行かせないための車椅子同士が激突して妨害を見ると肉弾戦という感じもあります。

車輪も試合中にパンクすることもあり常にメンテナンスをするサービスマンが控えているところはF1かと思ってしまいます。

とはいえテレビで見るより会場で観客として見た方がその迫力は伝わるでしょう。

正直身体剥き出しの障害者を見るのが辛くなるときがある

しかしなぜ私がオリンピックに比べてパラリンピックに関心が薄いかいうと彼らのむき出しの身体を見たくないという気持ちがどこかにあるからです。

見ていて「辛い」「痛い」感じを持ってしまうからです。

手足のない選手。視聴覚の不自由な選手。知的障害を持つ選手。不自由な身体をむき出しにしています。

おそらく自分が障害者であれば自死してしまうのではないかと思うからです。

精神的に絶えられないでしょう。

今年変形性膝関節症になって3ヶ月満足に歩けなかっただけでも非常に気落ちして「もうこの世の終わりか」と思ったものです。

「登山で走ることはもうできない」

「右脚の筋肉もこんなに無くなった」

「下半身の筋トレはもうできなくなるのか」

「もう好きなところへも行けないのか」

「左膝も同じ症状になるのではないか」

「残りの人生は何ができるのだろうか」

「このまま生きながらえるのか」

なんてネガティブなことを考えてしまいました。

3ヶ月歩行困難だっただけでこの有様。

改めて自分は精神的に弱い人間と気付かされました。

そのため障害者を見ると自分だったらと想像してしまい、ネガティブな考えをしてしまいます。

彼らの姿を通して(障害者になった)自分の姿を想像してしまいそれに絶えられないであろう自分が見え心が痛むのです。

ただ一つ言えることは、筋トレやっていて良かったということ。

筋トレで下半身のトレーニングをしていなかったら回復は今よりかなり遅かったのではないかと思います。

また精神面でも筋トレのおかげで乗り越えることができました。

上半身は日々成長していることが目視できているのですから自分は成長しているのだという自覚を持てたのです。

いずれ下半身も「きっと」と思っています。

小池都知事の子供達のパラリンピック観覧発言は無謀

小池都知事がパラリンピックへ子供達を招待したい気持ちとして何か触発されるものがあるはずというような趣旨を発言されていますが、この緊急事態宣言下での発言は無謀との声が圧倒的です。

コロナ禍でなければもちろん子供たちばかりでなく大人たちも障害を持ったアスリートの活躍を見るのは大変刺激的でしょう。何か自分の精神に刺激を与えてくれるに違いありません。

不自由な身体をあれほど使いこなすことに感動する人もいるでしょう。

あれほど身体を使いこなすには一体どれだけの努力が必要なのか。そちらの方に想像力を働かせる人たちもいるでしょう。

しかし私もあの小池都知事の発言は無謀と思っています。というより子供達への何か個人的な特別な想いがあっての発言には思えず、何か政治的な発言にしか思えないのです。

菅首相も相変わらず人の心に響くような発言は皆無です。あの黒目を覆うまぶたが眠たそうに見えてやる気を感じさせないのかもしれません。

小池都知事にしろ菅首相にしろこのコロナ禍の発言では差し詰め知的障害者になったようです。

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