ほぼ毎日のように在日外国人you tuberの動画を面白おかしく見ています。つまらない動画も多いけれど。
前回在日外国人や外国人you tuberについてブログを書きましたが、今回は日本育ちで日本語しか話せない外国人のyou tubeで結構彼自身のアイデンティティ(自分は日本人なのか外国人なのか)について語っていましたがなぜか日本生まれ日本育ちの日本人である私でさえ他人事ではないと感じてしまうのでした。
日本育ちのパキスタン人ハーフの憂鬱
その彼は30歳代でインド人の父親とパキスタン人の母親の子供でパキスタン生まれで2歳頃から日本に住んでいます。国籍はパキスタン人となり顔立ちもインド・パキスタン系ですが日本語しか話せません。
小学校、中学校、高校と日本の学校へ行き、小学校中学年の頃から外国人扱いが始まりときには「カレー臭い」と言われたり買ったばかりの靴を隠されたりしていじめにもあったそうです。
その靴を隠して捨てた子を見つけ出し喧嘩になったそうですが、結局弁償してもらえず、親にも言わなかったそうです。なぜ親に言わなかったかというと親同士の問題にしたくなかったからだそうです。(→なんか泣けてきます。)
その彼が子供時代から毎日「なぜ自分は日本人として生まれなかったんだ」と愚痴ってばかりいたそう。(→これって発展途上国出身の家庭に多いような気がします。欧米先進諸国の家庭ではあまりみかけないような。つまり、日本社会が軽く見る、見下している国々出身の子供達に影響を与えているのです。)
面白かったのは六本木で働いていたとき外国人に英語で話されうまく喋ることができなかったときその外人からなんでお前はそんな顔で英語ができないんだ、と言われたことです。
日本人からも英語ができないの?と言われるだけでなく外国人からも同じことを言われる俺はどんな人間なんだと。
さらに日本人は海外に行ったときなんとか現地語(か英語)で話そうとするけど来日する外国人が日本人に英語で話そうとするのはおかしいだろう、だってここは日本なんだから日本語で話せよ、と。(→つまり外国人(ここでは白人)は他国に来ても自国の文化を押し付けている、と感じてしまうということ。)
現在彼は自己のアイデンティティをネタに芸人として活躍中?
他人に合わせようとする日本人と自分に合わせようとする外国人。
何か問題が起こると自分にも非があるかもしれないと考える(考えてしまう)日本人と自分は絶対正しいと考える外国人。
日本人は日本で生まれ育ち日本語を話すだけで何も疑問をもたないで日本人として生きています。
それに引き換え日本で育ち日本の教育を受け日本語しか話せない外国人はいつまで経っても外国人として扱われます。
在日外国人・来日外国人観光客が見た日本社会
アメリカ、カナダ、オーストラリアなどは元より移民国でありヨーロッパも移民が多い国です。
移民の多くは母国の言語を話しつつもそれが2世、3世となると移民の国のアイデンティティを持つようになると言われています。
しかし日本ではどうでしょうか。顔や肌の色が異なれば2世、3世になっても外国人として見られ当人たちも自分たちは日本人ではないと思ってしまうのです。
在日外国人や来日外国人観光客のインタビューから垣間見れることは、日本には自由がなくストレスが溜まるということ。
・日本は多くの規則がありそれを守っているが何事も束縛されて不自由
→日本は外国と比べて規則が多いというのはマナーの問題(暗黙の了解、お願いという名の押し付け)に関してでしょう。
日本人でも同じように思うことがありそのため日本人はそのストレス発散にお酒を飲む習慣があるのです。
・日本は電車内でも大声を出したり携帯で通話したりせず静かなのに外では大音響を出す
→ときどき私も感じる日本文化の矛盾点。日本文化は静と思っていると駅のプラットホームでマイクで喋り続ける駅員、大音響が流れる広告塔、飲食店の店員の大声での掛け声などの大きな音はここは本当に禅の国かと思ってしまうのです。)
・上司や先輩など目上に対して敬語を使わなければならい
→日本人でも敬語の使い方は難しいと思いますし、私などはお閉鎖的な社会でおバカな先輩になぜ敬語をつかわなければならないのだと思ってしまう方で外資系の会社に入りました。
・yesかnoがはっきりせずイライラする
→確かに自分の意見をはっきり言わずイライラすることもありますがなんでも白黒つけたがるのも外国、特に欧米先進国の悪いくせです。グレーだってあるのですから。
・外交辞令多く話を本気にしていいのか嘘なのかわからない
→今度どこどこに行こうと約束したのに一向に誘われずこちらから連絡を入れるとどうも初めから行く気がない様子。だったら最初から行こうなんて言うなよ、と言うことですね。特に日本女性に多い現象です。
・英語が通じない
→国際語である英語を話せない日本人が多いのは事実ですが欧米人の多くが英語を話せるということは自国が母国語だけでは生活できない小国家だからであり日本語だけで生活できる日本人はむしろ恵まれた環境にあるということです。
・人が多すぎる
→東京や大阪だけを見るとそうです。国土の70%が山地で生活できる土地が限られているからもありますが良し悪しは別にして東京や大阪のような大都会に日本経済が集中しているからでもあります。
・公園内に犬を散歩させられない
→これは場所によってでしょう。吉祥寺の井の頭公園などは犬と一緒に散歩している人が多いです。きっと犬の糞を片付けない飼い主やリードをはずして散歩させて周囲に恐怖を感じさせる人たちがその公園にいたのではないでしょうか。
海外では公園や歩道は犬の糞だらけでしょう。特に自由を叫びたがるフランスのパリは超汚い街として有名です。
・ちょっと日本非難をするとすぐ「自分の国に帰れ」と言われる
→私も日本非難をする在日外国人がいれば「だったら自国へ帰ったら」と思うことがありましたが、こういう外国人は単にでディベート(議論)が好きなだけで相手である日本人自身を非難しているわけではないのです。
しかし日本人は自分と異なる意見を言われると自己否定されたように感じ不快になる場合が多くあります。ここが日本人は「情の国民性」と言われる所以です。もっとスポーツ感覚で議論できればいいのですが。自戒を込めて。
まだまだありそうですが大体こんな感じです。
終わりに
上記では在日外国人・来日外国人観光客の日本の嫌な面を挙げましたが、好きな面として圧倒的に治安の良さ、清潔さ、料理のおいしさ、行き届いたサービスを挙げています。
これらは他国の追従を全く許しません。日本人が当たり前と思っていることが他国では当たり前ではないのです。
また日本人は誰も自分が日本人であることに疑問をもつ人はいません。
しかし在日外国人は何年経ってもその顔立ちから日本人として見てもらえず、自分のアイデンティティを考えてしまい、父母の出身国へ帰ってしまう場合もあります。
移民が多い多民族国家と移民が多くない少民族国家の違いでしょう。
日本人は日本は単一民族と思っていますが日本人の顔を見ると実にさまざまな国から来ていることがわかります。モンゴル系、朝鮮系、ミクロネシア・ポリネシア系、東南アジア系、中東系などさまざまな顔の特徴をもったに日本人がいます。アイヌ系(コーカサス系)だけが日本国内に住む他民族なのではありません。
どこかの時代にいろいろな国の人種と交わって日本人が形成されていると私は思っています。
世界最古の皇室と言われる日本の皇室だってはるか昔朝鮮半島(百済)の血がはいっているのですから。
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