社会

コロナに見る自己主張の強い中国人はなぜ共産党に従うのか?

中国で発生したコロナウイルスの感染問題で毎日のように中国の動画がテレビやネットに溢れています。

以前の私は中国や中国人に対してネガティブな印象しか持っていなかったのですが、感染対策で彼らの動画を見て実に面白い国民だなと思ったのでした。

中国人はユニーク?

例えば、

・果物(オレンジ?)の皮をマスク代わりにする

・大きなペットボトル(ウォーターサーバーのボトル)を頭からかぶってマスク代わりどころが頭・顔全体のマスキングをする

・バスに乗り時が全員マスク着用が必須なのにどうしてもマスクをつけない人がいて警官やバスの運転手と激しい口論の末引きずり出される

・外出禁止なので自宅内でフルマラソンをする動画を発信する

・夜になって外出する習慣のある中国人が自宅謹慎になるとアパートの窓を開けてみんなで歌を歌う(ヨーロッパでもありましたね)

まだまだありましたが、コロナ関連以外でも中国の動画は非常にユニークで日本ではちょっとお目にかかれないなと思うシーンが沢山あります。

人目をあまり気にしない国民性なのでしょう。もともと50以上の民族からなる国ですので周囲は自分と違って当たり前と思っているのかもしれません。

またある中国人が東京の人は冷たく感じられ大阪の人の方が親近感があると言っていました。

中国人の性格は大阪のおばちゃんに似ている?

つまり「大阪のおばちゃん」のキャラが中国人に似ていて親近感を持つというわけです。なるほどと思いました。

声が大きく、誰にでも話しかけ、トラやヒョウ柄の服を好み、お金にシビアで、物怖じしない大阪のおばちゃんと動画で見る中国人はキャラが被るところがありそうです。

私は以前より「大阪人は華僑」と思ってましたからあの中国人の言葉はまさに「我が意を得たり」という心境でした。やはり商人の街なのでしょうね、大阪は。大阪人なら中国人とうまく渡り合っていけるかもしれません。

また中国は日本よりはるかに競争社会なので自己主張が強くないと生き残れずそのため各個人同士の自己主張が強く口論が絶えません。

さらに中国人特有のメンツ問題がこれに拍車をかけ互いに譲れないのです。日本人の譲り合いの精神なんてひとかけらもありません。

中国共産党発表のコロナウイルス感染数の嘘

一方で中国共産党が発表する様々な数値には相変わらず嘘が多くコロナウイルスの感染者数にもそれが反映されています。

3月19日時点では中国国内の累計コロナウイルス感染者数は8万928人、死亡者数は3245人でしたが、先日香港の英字新聞が中国のコロナウイルスの無症状感染者が4万人以上おり共産党はこれを感染者数に加えていないとスッパ抜きました。

従って中国には3月19日時点で実質12万人以上のコロナウイルスの感染者がいることになります。

日本を含め他の国々は無症状感染者も感染者に含めて計上していますので中国共産党だけが嘘の数値を公表していたということになります。

中国共産党は自分たちによる完全封鎖で感染者数減少もしくはゼロを自画自賛していますが、実際はどうだかわかりません。

おそらく感染者数や死亡者数も実際はもっと多いはずですがそれを公表すると生命の危険が及ぶので誰も公表する人がいないのです。

中国人も共産党が公表する数値をあまり信じていないのではないでしょうか。

中国で共産党のプロパガンダを信用しているのは教育水準が低い貧困層の大衆が多く海外旅行に行ける中産階級は信用ないかしているフリをしているのです。

一般に北京や上海のような大都市部は別にしても日本よりはるかに劣ると言われている中国の地方医療設備では十分な治療はできません。

さらに共産党の隠ぺいにより初期動作が遅れたコロナウイスルの発生源の湖北省は人口5000万人(もはや一国!)ですので被害はもっと甚大だったはずです。

死亡者数も数える暇もないほどの死者を出し共産党の指示で軍関係者が次々と遺体を運んで「火葬処分」にします。遺体に対する尊厳もありません。

遺族には全く配慮せずその遺骨が遺族に届くわけでもありません。日本では全く考えられないことを平然とするのが共産党です。

そう、人権なんて中国共産党の前では無に等しいのです。もっとも日本も人権先進国というわけではないのですが。

これで中国のコロナウイルスの感染が終息を迎えたことにはなるわけではなく今後も当面中国への、中国からの移動する人たちは制限すべきでしょう。

どうして中国人は共産党に従っているのか

しかしこういった自己主張の強い中国人はなぜ一党独裁の「中国共産党」に従っているのでしょうか。

もともと中国の歴代王朝ではトップは中国全土を支配しても官僚の数はごくわずかで統治が行き届かず何でも自分たちで処理しなければならなかったと言う歴史的背景があります。

そういった歴史の中では生きていくためにはそれなりのことをしなければなりません。そういった中で中国人のキャラクターは出来上がっていったのです。

近代国家である中華人民共和国は毛沢東の文化大革命が失敗した後鄧小平によって資本主義に舵を切り習近平によって世界第2位の経済大国にのし上がりました。

毛沢東は農民を味方につけカリスマとなり中国を支配しましたが、習近平は経済発展のために金儲けの機関になった共産党を率いたのですが、一部の経済エリート(共産党員)に対する一般大衆の反発が増大した結果、経済エリートを戒める反腐敗キャンペーンを上げます。さらに「一帯一路」を掲げましたが共産党内部からも批判が出てきました。

こうした中で経済エリート(共産党員)が習政権に反発しさらに一般大衆を味方につけることもできず逆に大衆も締め付け強化を行い、中国は現在経済エリート(共産党員)と大衆と共産党(統治機関)の3つに分断されてしまっています。

しかし圧倒的な監視国家である中国に対してなすすべもないのが現状なのです。

ただしこのような監視国家でも結構楽しく生活している中国人もたくさんいるでしょうね。あれだけリッチになり海外に自由に行けるようになったのですから。

先述のような歴史背景では一般の中国人にとって見れば生活環境が十分行き届かない国での生活は「慣れっこ」であり、そういう環境下で長年生きてくると「生きるために」

・平気で嘘をつく

・決して謝らない

・大声で話す

・拝金主義になる

・自己主張が強い

・自己中になる

・人目を気にしない(気にしていたら生きていけない)

といった中国人像が出来上がるのです。

これを改善するには中国社会が互いにお互いに信頼関係を築けるような国家にならなければなりませんが現状から見て当分無理でしょう。

もっとも日本人だって1970年代はかなり海外でのマナーが悪かったはずですから一方的に非難はできないのです。

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