社会

 

更新: 2021.01.6

友人のPCR検査で見える日本の医療システムの問題点

新型コロナ感染の第3波が増大して感染者数を更新しています。

私は断捨離の一環で年賀状は出さないのですがそれを知っていて敢えて出してくる友人がいます。

そのため返礼として毎年メールで謹賀新年。

その返礼として生々しい医療現場のメールが届きました。

友人がPCR検査を受けるまで

昨年12月中旬友人が高熱を出す。

友人(かかりつけ医にPCR検査要請の電話依頼)

かかりつけ医(PCR検査できないので保健所へ連絡するよう回答)

友人(家族が保健所へ電話)

保健所(本人が電話対応しないと対応不可と回答)

友人(起きて電話対応)

保健所(アンケート調査でコロナではないようなのでPCR検査は不要と回答)

友人(発熱外来へコンタクトするために再度保健所に電話)

保健所(発熱外来の病院を何軒か紹介)

友人(翌日発熱外来に行きPCR検査を受ける)

友人(検査翌日「陰性」と判明)

なんとももどかしい流れで、友人は高熱を出しているのに何時間も硬い椅子で待たされたと言っていました。

血液検査ではすでに入院レベルだったそうです。

友人は難病指定を受けた病人でもあるので薬の影響で感染しやすい体質なのです。

また原因不明の高熱も時々発症します。

これで万が一新型コロナ感染をして重体、最悪死亡したら誰の責任になるのでしょうか。

友人はフリーのライターをしており最近はコロナで仕事も自粛していたのです。

病気のせいでアルコールを含め刺激物は摂取できないので病院指定の食事(ゼリー状のもの?)を摂取することが多いのです。普通食も可能ですがかなり限定されます。

当然のことながら夜の店や飲食店へは行っていません。

それでも感染しやすい体質なのでPCR検査を受けようとしたのです。また毎年インフルエンザ予防摂取も受けているので昨年も受けれいるはずです。

新型コロナ感染の第1波が来たときから日本のPCR検査が諸外国から比べて少ないと非難されていましたが今なお検査体制が十分にできていません。

これはどうしてなのでしょうか。

現在第3波が来てメディアや医療従事者は盛んに「医療崩壊している」といっていますが、それは単に政府の判断ミスだけの問題なのでしょうか。

札幌市のPCR検査までの流れ

ちなみにPCR検査の流れは各自治体によって多少違いますが札幌市のPCR検査の流れは下記のようになるようです。

「発熱外来」石狩管内でもスタート 電話相談窓口混雑の恐れ
出典:北海道新聞

PCR検査するためには国家資格がいる

ちょっと調べるとPCR検査は臨床検査技師だけができる作業のようです。

臨床検査技師は通常4年生大学を出て国家試験を受けて取得できる資格です。

またPCR検査をできるまでにはさらに実務経験が必要です。

日本には臨床検査技師を取得している人は20万人います。そのうちその仕事に従事している人は8〜9万人でさらに遺伝子検査ができる人は9,000人ほどと言われいます。

PCR検査は検体からウイルス遺伝子を抽出し、調整した反応試薬と遺伝子を混合してPCR検査にかけるのです。だから遺伝子検査ができる臨床検査技師が必要なのです。

一般に臨床検査技師は正規雇用となり国公立病院ではそれはコストの固定費と計上され予算に組み込まれるためむやみに増員できないのです。

臨時増員をすると正規雇用のためにコロナ後の予算オーバーになってしまうのです。

もちろん政府もこの事態はわかっているのですが官僚の管轄やヒエラルキーによって延々と改革できないでいるのです。

私は新型コロナ感染による医療崩壊は日本の医療システム自身にも問題があるのではないかと思っています。

以前ブログでも書きましたがもともと日本の病院経営は厳しいものがあったのです。その原因はいろいろでしょうが一つには日本医師会の利権が絡んでると思います。

国公立病院と民間の病院による病人の取り合いもそうです。

国立病院であれば政府は新型コロナ感染患者を強制的に受け入れるよう命令できるのですが、民間の病院ではそれができません。

できるとすれば民間の病院の好意によってなされるのです。

日本の病床数が世界でもトップレベルなのですがどうして新型コロナ感染の病床数が一杯一杯になるのかといえばそれは民間の病院がコロナ感染者の受け入れを拒否しているからです。

もちろん拒否するのには理由があり感染対応ができる医療従事者が少ないということも事実ですが、下手に感染者を受け入れて院内感染でもすると大変というところが本音ではないでしょうか。

ただ日本の医者を弁護するつもりはないのですが確かニューズウィークだったと思うのですが「日本の医療は日本人の医者の善意でなんとか持っている」と書いていました。

その理由は欧米に比べて日本の一人の医師が担当する患者数が圧倒的に多いからだそうです。

つまり日本は欧米に比べて医師不足でもあるのです。

さらに看護師も重労働の割に給与が恵まれていません。新型コロナ感染者の増大で看護師が次々に辞めていきます。

なぜ看護師が病院のベットメイキングをしなければならないのでしょうか。

ベットメイキングは他に担当者を採用すればいいのです。例えば介護士であったり看護学生でもいいでしょう。

これだけでもかなり看護師の労力が減るはずです。

新型コロナでいろいろな医療問題が浮かび上がってきているのでこの際医療システム自身にも焦点を当てるメディアがたくさん出てくることを期待しています。

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