社会

 

更新: 2021.03.31

格闘技系スポーツ指導者はなぜ竹刀を持ちたがるのか

東京オリンピックの開催をめぐって未だ賛否両論あるなか、また指導者によるパラハラ(容疑)が表に出てきました。

すでにボクシング、テコンドー、柔道などでお馴染みとなっている行き過ぎた指導と言うより暴力沙汰が今度は空手界に現れたのです。

東京五輪女子組手の選手(28歳)が選手強化委員長であり師である男性(65歳)から「(プロテクター無しで)竹刀で顔面をつく練習」をさせられていたというものです。

この練習はすでに医師から(失明の恐れがある)危険行為なのでやめた方がいいと言われていたものを無視して1ヶ月以上続けていたようです。

選手の告発で明るみに出ましたが当然周囲も気がついていたはずです。

この辺は日本人にありがちな「見て見ない振り」をしていたのかもしれません。

「師」と言いましたがこの2人は大学時代の師弟関係で現在もそれが続いていたということが事を少し複雑にしています。

オリンピック間近になって怪我でもしたら大変と思い「師」にこの練習を取りやめるように言ったのかそれともいきなり告発したのか不明です。

いずれにせよこの練習方法が不適切だったことは明らかです。

この練習は動体視力や条件反射を鍛える目的だと思いますが、もっと他に適切な方法があるはずです。

やり方が危険だけでなく古く野蛮です。

柔道にしろ相撲にしろ空手にしろ竹刀を使う競技でもないのにもかかわらず竹刀を使って指導したがるおバカな指導者が日本にはまだまだ多いのです。

それではなぜ格闘技系スポーツの指導者は竹刀を使いたがるのでしょうか。

相撲や柔道の世界では明らかに「愛のムチ」で使います。昔横綱千代の富士が住み込みの弟子に竹刀や板で弟子をバンバン叩いて怪我をさせたことがマスコミを賑わしましたがその類は今でも相撲界ではあると思います。

柔道でも空手でも道場で竹刀を杖代わりにして生徒の練習風景を見ている姿が時折テレビで伺えます。

私見ですが

もともと相撲にしろ柔道にしろ体の大きな選手が多く力もある

しかし、一般の人に比べ相対的に

・いうことを聞かない(お山の大将ゆえ)

・いうことが理解できない(頭が悪いゆえ)

・動きが鈍い(体が大きく脂肪も多いゆえ)

指導者は言っても聞かない相手にどうすればいいかと考える

戦前の軍隊教育の精神棒を思い出す

棒であれば怪我をする可能性もあり代わりに剣道の竹刀を見つける

指導者は愛のムチと称するようになる

この流れが先輩や自己の体験を通じて未だに継承されているのです。

信州戦争資料センター

上記の精神棒とは海軍の体罰のことで臀部を精神棒でひっぱたくこと。

そうです、体罰は戦前の軍隊教育から生まれたのです。

もともと日本には体罰はなく明治維新後の欧米の教育を導入したときに持ち込んだものとされています。

そういえば昔のイギリスの学校で先生が生徒をムチで叩くシーンを映画やテレビで何度も目にしました。

日本の海軍はイギリス海軍から指導を受けていたのでこの精神棒もオリジナルはイギリスからかもしれません。

そしてこの精神棒は戦後甲子園野球を目指す高校球児たちの体罰としてバットで尻を叩くケツバットとして受け継がれていったのです。

当初体罰はしつけの一種として教育的な名目を持っていましたが今では人格否定をする暴力、パラハラに認知されてきました。

戦後の学校の部活は戦前の軍隊教育の体罰を受け継いでいるのです。

以前高校野球について私は下記ブログで甲子園野球の球児は自衛隊に入るべきと書きました。それは甲子園野球に出場できるような選手は軍隊形式のかなりハードな練習をしなければならないからです。

甲子園大会の一糸乱れぬ行進は思わずテレビで見る北朝鮮の軍隊を思い浮かべてしまいます。

野球に限らず日本の体育教育には軍隊教育の名残がまだまだ残っておりそれが生徒たちの人格をいかに傷つけているかを自覚してほしいものです。

軍隊式教育を受けた人は全体主義者になりやすくかつまた同調圧力に極めて波長が合うのです。

ご用心!

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