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シニアの読書は虚しいか?

いつもジムへ行かない日の喫茶店は都内の大人の街のスタバでアメリカーノのトールサイズを飲むのですが、先日スタバが値上げしたので今日は試しにそのスタバ近くのドトールへ。スタバにしろ、タリーズにしろどこのコーヒーも美味しいとは思わないので、場所代としてコーヒーやティーを注文しています。

毎日のように本屋へ行きますが、ほとんど本を買わなくなったのに、ここ最近は2冊立て続けに購入しました。PHP新書です。

やっぱり私はグローバルな話が好きなんだと改めて思います。と言ってもそんなに新書なのでそんなに固い本ではありません。サクサクと読める本です。今更固い本など読みたいとも思いません。

その中に下記のイギリスの詩人の言葉を明記されていました。

「イギリスのことしか知らない人が、イギリスの何を知っているというのだ?」

言い換えると「日本しか知らない日本人は、一体日本の何を知っているのか?」ということでしょう。

本の著者は、学生時代は歴史を専攻し、世界中を旅した著名なアメリカの投資家です。

読書は昔からというより高校に入ってから本を読むようになり、大学生になって下宿するようになると毎晩朝方まで本を読んでいました。おかげで大学の成績は全く振るわず就職も超マイナーな会社。今はもう夢に出てきませんがたまに落第の夢を見ることもありました。

その影響は社会人になっても続いていましたが、退職して以来節約の一環で本は買わないようにしましたが、どういうわけか基本的に図書館で借りることは嫌いなので本屋で立ち読みをして、たまに衝動的に買う場合があります。

シニアの読書は虚しい?

しかし、最近は本を読んでも虚しさがつきまといます。なぜなら本を読んで感銘してもそれでおしまいだからです。本を読んで感銘を受けたなら、なぜその内容を実行しないのだ、と思うのです。

例えば、上記の本で「歴史は類似した出来事を繰り返し起こす。だからいろいろな歴史の本を読まなければならない」とあります。私は「そうだ。私も以前からそう思っていた。」と心底思います。しかし、その後私は多くの歴史本を夢中になって読むでしょうか。相変わらずたまに読む程度です。

しかも、この本を読んで感銘したからといって私がこれから何ができるのだろう、何て考えてしまいます。私が感動したからといって何も社会に影響はなく、出版社、著者が儲かるだけでしょう。とてもネガティブな考え方なのですが。

また、あるテレビ番組で林業に関わる仕事をする女性が増えてきたとチェーンソウで木を切る若い女性が画面に映ります。私は、「そう言えば、自分も30、40代の頃ログハウスに住みたいと思っていたし、今は登山も趣味だ。自分も林業に従事した方がいいのかもしれない。」なんて思っていてもその後本屋でログハウスの作り方の本を立ち読みする程度。何も変わりませんね。

本を読んで感動しても何も実行しない

人は感動したい動物なので映画、芝居、小説、絵画、スポーツなどが存在するのです。

所詮一時的な感動だけで人生を終えるんだなぁ、と思った時点で虚しくなる

私が一番実行力を発揮したのが、入社3年終了時点で退職し、イギリスへ語学留学した時でしょう。その頃は後先を何も考えませんでした。ただ、こんなに曖昧な日本人と一緒に仕事したくない、英語を勉強してもっと海外の連中と仕事がしたい、と思っていましたし、それは今でも思っています。

こういった突き上げるような感情、行動力がもうないのだなぁ、と思うと悲しくなります。間違いなく老化なのでしょう。加齢にしたがって学習意欲や好奇心が衰えてくると何かの本に書かれていましたが、ごく一部の老人を除いて本当のようです。

日々、ジムとジムへ行かない日は図書館へ行って英語の勉強。その合間に登山。

日々平凡で一見何も問題がないようですが、実は自分をごまかしながら、お茶を濁しながら生きているような感じがします。もちろん、ジムでの筋トレは好きでやりがいがあり、生活にハリが出るのは間違いのないことなのですが。

これもクラウドソーシングでネット記事の書かなくなって納期を気にすることがなくなったのでそう考えるのかもしれません。何かに時間を多く取られると「余計なこと?」を考えなくなるので。ただし、それがいいことなのかどうかはまた別の問題ですが。

ジムで筋トレをするようになって解剖学、栄養学に興味を持つようになり、理学療法士の資格を取ろうかと考えたこともありますが、国家試験なので専門学校・大学へ行かねばならず、数百万円はかかるでしょう。それを思うとくじけてしまいます。

と言うより本当に理学療法士になりたいのか、自分でも疑問です。なぜなら本当になりたいのなら(若い時であれば)ブログなんかに書かず、サッサと願書を出しているはずですから。こう思ったらすぐやる、やりたいという衝動に強く駆られて実行するということがなくなってきたのです。

しかし、ある本に、確かこんなことが書いてありました。

シニア(リタイヤした人)は何かに目的を持って生きるのではなく、その行為そのものに興味を持つべき

読書に言い換えれば、「本は読むこと自体に楽しみがあってそれを読んだから役に立つ立たないなどは二の次と心得よ!」ってことだと解釈しています。

自分に幻滅してきたのかな、燃えなくなってきたなぁ。残りの人生を指を折って数えているだけのそんな人間だったのかなぁ。

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