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九州などでは大雨警報で河川の氾濫が続いていると思ったら、東京では今後ますます蒸し暑い日が続くらしい。
こんなときは熱中症や脱水症状を起こしやすく注意が必要です。
特に屋外で作業している人や運動をしている人はなおさら要注意となります。
人体の60%は水分であることを理解しよう
年齢・性別によって異なりますが人体の60%は水分なのです。もう少し細分化すると、
胎児:90%、新生児:75%、子供:70%、成人男性:60%、成人女性:55%、高齢者:50%
もちろんこれには個人差があります。
それでは水分は体内のどこにあるのでしょうか。
体重60kgの成人男性を例にすると水分量は60%と仮定して水分は36kgとなります。
そして体内の細胞内に24kg(約66%)、細胞周囲に9kg(約26%)、血中に3kg(約8%)の水分があります。
上記から高齢になればなるほど、また女性であれば水分量が少なくなります。
これはなぜでしょうか。
成人男性に比べて女性や高齢者の水分量が少ない理由
男性に比べて女性は脂肪が多く筋肉量が少ない傾向にあります。
脂肪細胞は水分を蓄積しにくく逆に筋肉は水分を保留しやすいのです。
筋グリコーゲンは個人差もありますが400g前後骨格筋に貯蔵されています。アスリートはもっとその量が多いでしょう。
筋肉にグリコーゲンを溜め込む際には水分が必要でその割合は筋グリコーゲン1gに対し約3gの水分が必要です。
従って400gのグリコーゲンが筋肉にあるとするとその3倍の1,200gの水分が筋肉に貯蔵されていることになります。
人体は筋肉量が多ければ多いほど水分量も多くなるのです。
逆に筋肉量が少ない高齢者は女性同様水分量が少なくなります。
もちろん各細胞の保湿能力の経年劣化も関連しています。
高齢者が熱中症状に陥りやすい理由
上記の体内水分量の低下に加えて
・体温調整能力の低下(皮膚の温度センサーの劣化)
・加齢による皮膚に分布している汗腺数の減少
・気温と共に増加する血流の増加が遅くなる
・認知症や摂取治療薬による自律神経(体温調整機能があります)の乱れ
・水分の補給不足
しかし高齢者の多くはこれらの自覚症状がないのです。
熱中症状の予防策
・こまめに水分を摂取する
人は体重の4%の水分摂取が必要と言われています。体重60kgであれば2.4kg。
喉が渇く前に水分補給することがポイントです。
お茶やコーヒーには利尿作用があるので飲み過ぎ注意。
・適切な室温調整
高齢者は屋内で熱中症になることが多いので室温に気をつけなければなりません。
夏は25〜28℃に調整します。この温度はエアコンの設定温度ではなく室温計による温度であることに留意願います。
・適度な運動
毎日散歩などの適度な運動をする。散歩といっても「インターバル歩行」で3分間早歩きで2分間普段歩きをすると筋力が増します。時間配分は個人の能力に応じて決めましょう。
本当は筋トレが一番いいのですが抵抗がある人も多いらしいので。
しかしリハビリの人以外ゆっくり歩いてばかりでは運動になりません。
雨の日は室内でラジオ体操もいいでしょう。体に柔軟性が出ますよ。
終わりに
このクソ暑い日はいつまで続くのでしょうか。
街中でも高齢者がフラフラしながら歩いているのをときどき見かけます。
高齢者のみなさん、筋肉をつけましょう。
長年週3回のジムでたっぷり汗を流しているせいか発汗機能は正常なようです。さらに今夏は低山の登山にもどんどん行って汗をかきまくりたい気持ちです(気持ちだけ)。もちろん水分は喉が乾く前に補給。
夕食の味噌汁で汗をかき入眠前の風呂でまた汗をかき風呂上がりにはその日初めてエアコンを使ってドライモードに。
1時間後エアコンを切って入眠。
今のところこれで問題はありませんが経験上真夏になるとエアコンは冷房にしないと冷えないのが悩みの種。
今年6月に値上げした電気代が気になるところです。
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