最近見た医療系動画のなかで「関節炎と食生活の関係性」がありました。
私は2年前に登山で半月板が損傷し右膝が変形性膝関節症になったので興味を持って見ているとどうもビタミンDとビタミンKが関与しているらしい。
ビタミンDは日本人にとって亜鉛とともに慢性的に不足しており筋肉合成にも関与すると聞き最近サプリとして摂取するようになったので興味津々でした。
腸内環境と関節炎の関係
まず食生活の乱れからくる腸内環境の悪化により善玉菌・悪玉菌などの腸内細菌のバランスが崩れてきます。
そうすると「慢性炎症」(参照:『加齢による筋肉量の低下(サルコペニア)の原因とその予防法』)を引く起こしやすくなります。
メタボリック症候群(肥満、糖尿病、高血圧、高脂症などの生活習慣病)は全身の慢性炎症の結果引き起こされます。
肩痛、腰痛、膝痛などの関節痛はこの全身慢性炎症が局部に出た炎症と見ることができます。つまり弱った部位に炎症が発症するのです。
それに対処するにはホールフードを摂取することを推奨しています。
ホールフードとは加工されていない食品、食物繊維を多く含んだ緑葉野菜、果物などをいいます。
こういった食品を摂取することで腸内環境を整えることが慢性炎症を、引いては関節痛を予防することになるのです。
注)腸内環境を整えるためには発酵食品がいいと言われていますが、例えばヨーグルトひとつとってもそれに含まれているどの菌が自分の腸内にいいのか(適合するのか)は非常に個人差があるのです。
従って試しに3〜4週間その食物を取り続け腸内環境(あるいは体調がいい、便通がいい)が良いと判断できればその食物がその人にとって食物になるのです。
他の人にとって良くても自分には悪いということがあり、実際問題として試してみないとわからないのです。
変形性膝関節症とビタミンD、ビタミンKの関係
メタボリック症候群に罹った人でその因子(要因)が3つ以上あると健常者の10倍以上の確率で変形性膝関節症になります。
膝痛の原因としては先述の通り全身の炎症が原因の場合が多いのです。
その結果弱い部位に関節炎を引き起こすのです。
私の場合は2年前登山で右膝の半月板が損傷しそのまま変形性膝関節症になって以来、今でも右膝内側に軽い痛みがでる時があります。
この痛みの原因は整形外科医でも明確に説明できず有力な説では、膝関節内部の滑膜包に擦り切れた軟骨の破片が突き刺さり炎症を引き起こしているという考え方です。
この説は複数の整形外科医のネット記事でも紹介しています。
しかしそれが2年も続くのかどうかはわかりません。何故なら発症してから数ヶ月で痛みがなくなったという人もいらっしゃるからです。
ある整形外科医は膝関節内の大腿骨と脛骨の表面が発症後数ヶ月で骨棘ができて面積が広がり硬化してくるので痛みがなくなるという話をしています。
炎症はその硬化するまでの過程に必要というわけです。
いろいろな説があります。個人差もあるでしょう。
ここではそれは置いといて全身炎症に注目します。
ビタミンDとビタミンKはともに脂溶性で骨、炎症、軟骨の形成に重要な役割を果たします。
ビタミンDは主に骨(カルシウム)の代謝(カルシウムの吸収、血中カルシウム濃度の一定保持)と炎症の抑制が主な役目で、ビタミンKは血液の凝固や余分なカルシウムが沈着しないようにする役目があります。
これらのビタミンが不足すると体内で石灰化が起こり動脈硬化、変形性関節症を引き起こします。
そのためこれらのビタミンを積極的に摂取することを推奨しています。
これらのビタミンを多く含む食品は下記の通り。
ビタミンDを多く含む食品
サーモン、小魚(イワシ、ニシンなど)、タラの肝油、ツナ缶(ライトツナ、ノンオイル推奨)、卵黄
1日に必要なビタミンD量:15μg(マイクログラム)
ビタミンKを多く含む食品
納豆、ブロッコリー、モロヘイヤ、ホウレン草、小松菜、乾燥ワカメ、海苔
1日に必要なビタミンK量:150μg(マイクログラム)
終わりに
私はビタミンDに関しては筋トレの関係で最近サプリで摂取するようにしていますが、上記の食品ではツナ缶、卵は毎日摂取していますし、ビタミンKに関しても上記の小松菜、海苔以外全部毎日摂取しています。
しかし日本人は慢性的にビタミンD不足であるとはかなり前から指摘されていることです。
わたしは20分程度の日光浴で体内でもビタミンDは産生されるので別にサプリは不要と思っていましたがどうもビタミンDの体内吸収力は高くなく圧倒的に不足している知り、サプリでも摂取することに。
同様に免疫力を高める亜鉛も吸収力は悪く日本人が慢性的に不足してしています。
それにしてもビタミンDが全身炎症、関節炎に多大に関与しているとは知りませんでした。
慢性炎症に関しては以前私の上記ブログにも書きましたが、それが変形性関節症にも関与しているとは。
関連痛という言葉がある通りその部位が痛いからといってその部位だけに原因があるわけではない場合もあるのです。
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