東京都民にはあまり関心がなかった大阪都構想の住民投票で5年前に続き「反対」が僅差で「賛成」を上まりました。
この住民投票は、維新、公明vs自民、大阪市みたいなところがあったのかな。
確かあの「れいわ」の山本太郎も大阪出身?だったからか大阪都構想に反対していたらしい。それにしてもどこにも出没しますね、この男。
「維新」の松井市長や吉村府知事は大阪府と大阪市の二重行政の無駄を省こうとしたようですが、結局大阪市民に受け入れられなかったようです。
また確か大阪市は生活保護を受けている住民が日本で一番多い市だったように記憶します。
「生きゆく者」と「死にゆく者」の世代対決
30代、40代は「賛成派」で50代以降は「反対派」が多くなるようですが、やはり年齢が上がると変化を求めない、容認しなくなるのでしょう。
社会人として真っただ中にいる30代、40代は経済的に大阪がいい方向に変わってほしいと思い、一方高年齢者は現状でもいいという維持派。
「これから生きゆく者」と「これから死にゆく者」の対決は「これから死にゆく者」が勝ったわけです。
おそらく「これから死に行く者」は大阪都構想が実現したらより生活が大変になると思ったのでしょう。
それと郷土愛が強いのかもしれませんね、大阪は。もう「コッテコテ」でしょうから。
しかし高齢者の年金は今後も30代、40代が中心となって背負っていかなければなりませんが、これらの世代はやる気をなくすでしょうね。
もっとも大阪都ができてもすでに東京都があるので二都になるということは法的な問題も残ります。
ますます東京へ一極集中?
この結果から大阪の若者は好むと好まざるとますます東京へ来るのでしょうか。
大阪に生まれ育ち東京に対抗心を燃やしていた大阪人が東京へ来て「やっぱ違う!」「大阪は時間が止まっている!」なんて声を聞きます。
もちろんこれは大阪だけではなく他の地方の人でも同じことです。
私は北海道出身ですが大学進学のために上京して以来一番長く住んでいるのが東京となりました。
実家のある札幌のみならず出張で他県に行ったときも本当に時間が止まっているのではないかと思ったことが多々ありました。
大阪に出張したときは時間が止まっているとは感じませんでしたが「東京よりゆっくりしているな」とは思いました。
これは海外でもそうです。出張でクアラルンプールへ行った時もそう感じました。
私が大学生になった頃の東京の人口は1200万人でしたが今では1400万人になっています。1200万人でもキッツキツな感じだったのにさらに200万人も増加していたなんて。
コロナ禍でリモートワークが実践されるようになりどんどん東京から会社員が離れていく現象はとてもいいことです。
さらに東京在住を含む多くの若者が東京ではなく海外に進出してくれるともっと日本人が多様な感覚を身につけることができるのではないかと期待しています。
そして海外から優秀な人材がどんどん東京、日本に来るとなおいいでしょう。日本人にとってとても刺激になるはずです。
おそらく日本の会社習慣すら変わる可能性があります。
変化を求めない人には成長はありません。
変化を求めないのは日本人気質?
日本人には変化を求めない気質があるのかもしれません。
用心深く、慎み深く、謙遜する性格。
一方で周囲の目を気にし、自己主張せず他人に合わせてしまう性格。
このような性格では自ら変化を求めて飛び出すことは難しいでしょう。
また変化することすら必要あると思う人も少ないかもしれません。
なんだかこれってアメリカ大統領の選挙にも通じるように思います。
トランプ大統領を支持する人は民主党によるお金持ち主導(ウォール街、GAFA)のアメリカを嫌い、これを打ち破ることを願う白人貧困層の人たちです。
つまりトランプ支持者はアメリカに大きな社会変化を求めているのです。
大阪都構想はこれと逆で中堅層が変化を希望し、貧困層・高齢者が変化を希望しないということになります。
まとめ
大阪都構想には全く関心はありませんでしたが、テレビなどで住民投票のニュースが飛び込んでくるとどうなるんだろうと思うようになりました。
結果は僅差で「反対派」の勝利でしたが、これで大阪を脱出する人が出てくるでしょう。
大阪の住民は変化を望まないようです。
もっとも変化を望まないのは大阪人だけでなく日本人の気質と言ってもいいのかもしれません。ひょっとしたらヨーロッパもそうかも。
長い歴史がありそこにずっと定住すると変化を求めない生活になってしまうのかもしれません。
逆に言えば、大阪はまだ変化を求めなくても生きていける街ということになります。
翻って私はどうでしょうか。
今後の人生で何も変化を求めていないのでしょうか。
もう先がないので安定を求めてるのでしょうか。
そうだとすると少し寂しい気持ちです。
肉体の変化はあります、筋トレで。
しかしこのまま年をとってただ単に死んでゆくことだけは避けたいのです。
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