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日本のマスコミを賑わした日大アメフト部の部員の乾燥大麻と覚醒剤所持による逮捕が8月5日。
そして8月8日には林真理子理事長、酒井健夫学長、沢田康広副学長の記者会見が放送されました。
私はそれをネットのライブ配信で少しの間覗いていました。
日大側、記者側とのやりとりを見ていて唖然→失笑となりました。
日大のおバカ三人組
記者会見に登場した日大側の三人の会話を聞くと本当にこの人達は最高学府の人間なのかと疑いたくなりました。
どうみてもおバカにしか見えなかったからです。あるいは世間を馬鹿にしているのでは。
もともと林真理子は見た通りのおバカだと分かっていましたが日大の学長、副学長(スポーツ部門担当)ともにあんなおバカだったとは。
特に元検事だった沢田副学長の発言は稚拙で、こんな発言で人を欺けると思っているのかと思いたくなるほど酷い会見でした。
しかも、大麻や覚醒剤を12日間自己の責任において保管していたなんて良くもまあ堂々と発言できたものです。
12日間保管(隠蔽)していただけで犯罪になるとは自覚できなかったのでしょうか。現役の検事や弁護士もこの発言を聞いて唖然としたことでしょう。もっとも元検事ってそうとう傲慢らしいですから驚かなかったかも。
沢田副学長は完全に犯罪者なのですが、なぜ逮捕されないのでしょう。不思議です。
もはや異常の世界。
また林理事長も「自分がスポーツに関して得意な分野ではないので(スポーツ部門の担当者に対して)遠慮があった」という趣旨を述べていましたが、いやいやもともと数年前にアメフト部の不当なタックル問題で日大のスポーツ部門の異様さが浮かび上がったのですから改革するなら真っ先にスポーツ部門でしょう。
お飾りと言われて心外ですとおっしゃっていましたが、完全にお飾りすよ。
逮捕された元田中理事長は日大をスポーツ大学にすると公言していたのですから100%文系の林理事長はそれを見直すのがあなたの仕事だったはず。
今頃遠慮があったなどとはおかしな話です。
お飾りといえば酒井学長もスポーツ部門にかなり「遠慮」があったのではないでしょうか。学長より副学長の方が実権を持っているように見えました。
元田中理事長の息がかかった人がまだいるのでしょうね、だから見て見ないふりをしているのでしょう。
御三方とも日大出身でまさに日大のおバカ三人組といったところ。
日大出身者は「これだから日大は…」と嘆いていることでしょう。
コワモテの相手には腰砕けになる日本のマスコミ
一方取材する記者側も羊の如く大人し目です。
強面の元検事の沢田副学長が中身がないのに強気の発言を繰り返していたのを許してしまったのですから。
日本のマスコミはワイドショーなどのリポーターのように明らかに犯罪を犯した芸能人などにはマイクをナイフのように突き出して強気にでるのですが沢田副学長のような強面で強気な人には強気な発言はできません。
「弱気に強く強気に弱い」性格なのです、日本の記者やリポーターは。
政治家、官僚には忖度する記者が多いのは彼らに睨まれると次回から取材できなくなるからだそうで、それじゃいつまで経っても真実を国民に伝えられないでしょうに。これって海外ではどうなんでしょうかね。
海外の記者も政治家や高官に睨まれて取材ができなくなるのを恐れて突っ込んだ取材をしないようにしているのでしょうか。あるにしても日本ほどひどくはないと思いますよ。
見ていて双方とも本当に稚拙な情けない記者会見でした。
隠蔽体質は日本社会の縮図か
そう言えば東京農業大学のボクシング部も大麻問題を起こして少なくとも3人逮捕されました。これで全てかどうかはわかりませんが、そのときの大学の対応も周囲の納得のいくものではなかったようです。
つまり日大アメフト部と同様「隠蔽体質」があったということ。
これって日本の大学に限らず小中高でも生徒が自殺したりすると学校や教育委員会などは「学校側には何も問題なかった」が常套文句になっています。
これも隠蔽体質。
警察などの官僚組織も隠蔽体質がありさらに電力会社や一般の民間企業にも同様な体質があります。
そうすると隠蔽体質は日本人の特徴(性格)の一つなのでしょうか。
それとも単に組織になると隠蔽体質になってしまうのでしょうか。
「恥の文化」が隠蔽体質を増長させる
日本には「恥の文化」があると言われています。
恥は道徳的範疇なので法律上の(犯)罪とは明らかに異なります。
そのため海外に比べて犯罪が少ないのはこの恥の文化があるからです。
法律上の犯罪を犯す前に道徳的範疇にある恥の意識を持つことで犯罪を予防しているとも言えます。
「恥をかく」「恥をかかされる」ことを極端に嫌うのが日本人の体質です。
そのため恥をかくような行為をしてしまった場合にそれを隠す傾向にあります。これが「隠蔽」です。
したがってこの隠蔽体質は恥の文化を持っている日本人であれば誰にでも持っている気質です。
しかしこの「恥を隠す隠蔽行為」自体を「恥」と捉える人もいるわけで全ての日本人が隠蔽するわけでありません。
つまり何を持って「恥」とするかは本人次第なのであります。
結局先の日大の沢田副学長は大麻・覚醒剤を隠蔽することを罪としての認識がないばかりか恥とも思っていないのです。
もはや最悪のケースと言えます。独房に入って毎日壁を見つめ自己反省して欲しいものです。
終わりに
未だ雑誌を中心にこの日大アメフト部の不祥事、とくに沢田副学長の話題がつきません。
日本の検事はどうしてあそこまで強気になれるのでしょうか。
しかしこういった隠蔽体質は何も彼だけのことではないのです。
日本の恥の文化と密接に結びついているのです。
別に恥の文化が悪いというわけではありません。
先述のように犯罪予防にもなっているのです。しかし恥の認識は幼い頃から培ってきた道徳上の問題なので人によって異なるのです。
そのため隠蔽自体を恥とする人とそうでない人が出てくるのです。
私が日大の理事長だったら沢田副学長を解雇、告訴しますけどね。
所詮林理事長と私では恥の認識が異なるのでしょう。
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