映画

沖縄産ラム酒の製造に覚悟を決めた映画「風のマジム」

アイキャッチ画像:映画.com

今日は遅ればせながらキノシネマ新宿で「風のマジム」を観てきました。

この映画館はあまり私の好きな映画館ではないのですが新宿ではもうここでしか上映されていないのです。

「風のマジム」の超ザックリしたあらすじ

沖縄の那覇の通信会社「琉球アイコム」で将来性のない契約社員として働く伊波まじむ(伊藤沙莉)は祖母(高畑淳子)とともに通うバーでバーテンダー(染谷将太)からラム酒を紹介されラム酒の美味しさやラム酒がサトウキビ原産と知り興味を惹かれる。

奇しくも会社では社内ベンチャー企業の募集があり、まじむは南大東島のサトウキビを使ってラム酒を製造する企画を応募することに。

那覇で沖縄伝統の豆腐を製造販売している祖母、母(富田靖子)とともに生活しているまじむは、祖母に家族にその話を持ちかけるが物つくりの厳しさを知る祖母から一旦は反対される。それでも「覚悟」を決めたまじむは沖縄を愛する真心の籠ったラム酒製造業者を探しに奔走し南大東島の島民を巻き込む事態に。

しかし、会社の上司は東京の著名醸造家を推奨し、一旦はそこに決まりかけるも沖縄に根を下ろす真心の籠ったお酒を作る酒造家にラム酒製造には一旦は断れながらも最後に真摯な手紙を出す。

鑑賞後の感想

・この映画の存在は知っていましたが、主演の伊藤沙莉と言う女優は写真を見ても記憶になくいつの間にかなんとなく観たいという意欲がなくなっていました。可愛くもないし。しかし先日「秒速5センチメートル」を観て邦画もいいなという余韻が残っていたので観ることに。

・結果は観て良かったです。佳作ではありますが心を打つものがありました。それは作中にもまじむが何度が発した「覚悟」という言葉にに共感したのです。原作は原田マハでこの作家もこの「覚悟」という言葉を意識していたのではと思いました。

人の心を動かすにはその人の覚悟の籠った言葉が必要です。

・祖母役の高畑淳子はちょっとオーバーアクション気味でちょっと鼻につきました。また母親役の富田靖子は初め誰がかわかりませんでした。変人染谷将太は控えめなバーテンダーを演じ演技に手を抜いていたようにさえ感じなんだか微妙な気がしました。

・この映画を観ている最中、一番最初の外資系会社員時代にヨーロッパから来た現場監督のサポート役として北海道に1ヶ月程出張していたことを思い出しました。彼がバカルディーというラム酒が好きということでそのお酒を出しているお店を探して毎晩のように通ったことを思い出しました。帰社後出張経費がかさみ上司から何かいわれたような。

終わりに

・映画館の会場は座席が100席程度の狭さですがほぼ満席でした。1日1回の上映。

・原作者の原田マハさんの本は何冊か読んだことはありますがこの「風のマジム」はありません。読む本は90%以上海外ミステリー本(99%ブックオフで購入)なのです。海外本に比べ日本の本は内容がスカスカという感じで読み応えがないからです。

・作中に出てくる「覚悟」という言葉にはハッとさせられました。自分の人生で覚悟を決めたなんてことはあったのだろうかと考えると「ないなぁ」と。情けないですね。何をやっても中途半端な人間だと改めて自覚させてくれた映画です。最近自分の人生の情けなさを思い出させてくれる映画ばかり観ているような。

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