雑記

認知症の介護する人の性格・特徴は?実家の姉からのメールで考えたこと

年末年始札幌の実家に行って以来半年が経ちました。早いものでもう1年の半分が過ぎたんですね。本当、いつの間にって感じです。

姉からのメール

先日実家のお袋と2人暮らしをしている姉に「何か変わったことはなかった?」とメールを入れました。

間もなく返信があり、最近お袋の親友がなくなり「もう話し相手がいない」と落ち込んでいるとのこと。今年米寿のお袋の親友っておそらく同年代だろうからそりゃあもう死んで当然でしょう。

もっともそんなことを言ったらまた姉から「あんたは冷たい」なんて言われそうなので「俺はずっと話し相手がいないよ」と返信してやりました。

認知症のお袋は相変わらず不眠・幻視があるようでそのため同居している姉もおちおち寝ていられないのです。結果、2人揃って睡眠不足なわけです。

一人暮らしの私は最近はぐっすり眠っています。週3回のジムと回数が多くなった登山で筋肉痛や疲労感が抜けないせいでしょう。

もっとも浅い眠り(ちょっとお酒を飲みすぎた時)になった時は変な夢(いい夢ではないことは確か)を見ることが多くこれはこれで精神的に疲労するのですが。

特に昨日はジムへ行った後ある物を探すためにあちこち回って疲労感があったのですが、ちょっと飲みすぎた(もちろん家飲み)ので変な夢を見てしまいました。

大学時代の友人の夢で、なんであんな奴の夢を突然見たのかさっぱりわかりません。最近ストレスが溜まっているからでしょう。

ところで、認知症はアルツハイマー病、糖尿病、脳出血や脳梗塞などから誘発される場合が多いのです。

脳内の海馬という部位が萎縮して起こる「記憶の欠落」で認知症が引き起こされます。基本的に完治しない病気です。せいぜい進行を遅らせる程度です。

それでも老年になりやすい病気なので進行を遅らせることができれば、先に寿命が尽きるということも考えられるので「進行を遅らせる」ことに意味はあるのです。

まあ、このあたりはいろいろなネットで詳しく書かれてます。

介護の話を聞くだけで気が滅入る

実はこの姉のメール1本だけで私はもう気が滅入ってくるのです。お袋と同居していれば私の精神状態はどうなっていたことか。

時々テレビや新聞で認知症の夫あるいは妻を絞め殺した記事を見かけます。両方とも年齢的に70代以降が多くいわゆる老老介護による介護疲れが原因です。

いかなる理由にせよ殺人は悪いことなど自明の理ですが、誰も非難できないでしょうね。それでもそんな出来事を知るだけで私はぐったりしてしまいます。

認知症でなくとも心身に障害があった場合の介護は、介護する方が高齢化するほど難しくなってきます。

実際に認知症やその他の病気で家族を介護している中高年者は本当大変だと思いますよ。遠く離れて住んでお袋と同居していない私でさえ姉の話を聞くだけで気が滅入ってくるのですから。

私より10歳上の知り合いは奥さんとともに13年間認知症の彼の母親を介護したらしいのですが、大変だったそうです。しかし死んだ後になって「もっと優しくしてあげれば良かった」と言っていたのがとても印象的でした。

これは介護する側の人間としてのキャパが問われます。私のようにキャパがちっちゃな人間はとても介護などできません。

ひょっとしたら首をしめてしまうかもしれません。あるいは虐待しているかも。

それほどいざとなった時の自分を信用していません。

なんらかの理由で高齢者を介護している人は、私から見ると全く別の人種であり、ただただ大変だなぁ、よく我慢できるなぁと思うばかりです。

介護する人は何を思うのか

実際に介護している人は「介護」をどう思っているのでしょうか。

・他に介護する人がいないので仕方がない

・できれば施設に預けたい

・自分ももっと遊びたい

・自分が介護するのが当然だ

・喜んで介護している

・できれば早く死んで欲しい

・なぜ自分がこんな目にあるのだろう

・自分が介護しないと周囲から責められる

まだまだあるでしょうが、一部の人を除き心身ともに疲労していることは確かでしょう。

介護する人の性格・特徴

中高年のすべてが介護をしているわけではありません。しかし、なぜ自分が介護を?なぜ自分の親がこんな風になったのか、何てことを考えたことはきっとあると思います。

疲労が重なると思わず「早く死んで欲しい」「施設に入って欲しい」と考えてしまうのは自然です。しかし、その後そう思った自分を責めてしまうのです。

介護する人の性格・特徴にはきっと「責任感が強く」「自虐的」な人が多いのではないでしょうか。

そのため何かあると他者を責めるのではなく自分を責めてしまうタイプなはずです。あるいは最初他者を責めても最後になって自虐的になってしまいます。

そういう人は、他人への怒りを抑制し封印することができる自己抑制が強いタイプです。その自己抑制が逆に自分に向かってしまうのです。真面目なんです。

それは自己を責める自戒であったり、自省であったりします。

この性格のために自分が介護しなければならない、他にいないから仕方がない、と考えてしまうのです。

私の姉も真面目で、責任感が強く、自虐的というかネガティブな性格です。これは両親から受け継いだものでしょう。私もどちらかというとこの傾向がありますが、姉はさらに真面目で自己抑制が私より強いのです。

もっと楽になろう

そういう人はもっと自己解放してもっと楽になった方がいいのです。

私も退職した時はそれを意識しました。組織から離れ組織的生き方から解放して自己流の生き方を作っていくことが大事と思っています。

自分では介護しないし、したくもないのですが自戒したり、意外に思われるかもしれませんが私は結構自己抑制しているのです。

姉から見ると絶対そんなことはないというでしょうが、私は「私なりに」自分を抑えているのです。これが私の今後の生活についていいのか悪いのかは別の話ですが。

もっと自己解放した方はいいと思う反面、お前が自己解放してしまったら大変なことになるぞ、なんて思ったりします。

要は自分で自分をそれほど信用していないんでしょうね。悲しいことです。自分を信用できないなんて。

性格はなかなか変わるものではないですが、変わることがあるとは思っています。

本当、もっと楽な気持ちで生きたいものです。

そうできる人が人生の達人というのでしょう。

お金では買えないものです。

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