秋日和の昨日、ようやく丹沢山へ行ってきました。
昨年の11月に三叉路BSから丹沢三峰で丹沢山へ行って以来、実に1年振りの丹沢の山です。
年に何度か丹沢の山へは行くのですがコロナ禍と長梅雨、そしてモチベーションの低下などで行きそびれていたのです。
今回朝5時半起きで実質睡眠時間が4時間と寝不足のままの登山となりました。
いつものように早起きは苦手。昨夜寝たのは午前1時半頃。寝ようと思っても習慣で眠れないのです。
しかし丹沢はもう完璧な秋晴れで大倉BSでさえ暑く感じ半袖姿の登山客もいました。
帰宅後風呂に入ると顔がヒリヒリ。日焼け止めを塗るのを忘れたのでした。
ルート
大倉BS(8:28)〜(10:50)塔ノ岳(11:07)〜(12:00)丹沢山(12:08)〜(12:58)塔ノ岳(13:10)〜(14:55)大倉BS
移動時間
HCT8時間→6h27m
移動距離
23km
大倉BS〜塔ノ岳
小田急線秦野駅8:08分発のバスで大倉BSへ。全員登山客で満員です。さすが人気の登山口です。
大倉BSからは鍋割山へ行くルートが1つと塔ノ岳へ行くルートが3つあります。
今回は最もポピュラーな大倉尾根直登経由の塔ノ岳のルートをとりました。
塔ノ岳への登りで大倉尾根を使うのは実は初めて。通常私が塔ノ岳へ行くコースは寄(やどりき)BS〜鍋割山〜塔ノ岳〜大倉BSもしくは蛭ヶ岳、丹沢山からのコース。
大倉尾根は「膝がガクガクしてバカになる」からか「こんな直登バカしか登らない」からかどうかはわかりませんが「バカ尾根」と言われています。
以前下山では何度も膝の靭帯を痛めたことのある登山道で、逆に登りでは急登となり私にとって使いたくないルートでした。
しかし今回はできれば蛭ヶ岳まで行きたいという思いから時短ができるこのルートを選定したのです。
さてみなさん着替えたり朝食をとったりトイレに行ったりと思い思いで別個に出発です。半分ほどは鍋割山経由か小丸尾根経由のルートをとったようです。
私は防風ジャケットを脱いでさらに厚手の登山ウエアを薄手のウエア(下山後用)に着替えて出発。
とにかくガレ場と階段の多いルートなので後半に余力を残すよう大腿四頭筋を使わないように歩き始めました。
下山では10回以上使ったルートですが登りとなるとちょっと景色が違って見えてくるのは雲取山のピストンで経験済み。
相変わらずのガレ場、木の階段の多さには閉口しましたがやはり下山よりは苦になりません。
大倉BSから塔ノ岳までわずか7kmばかりのルートに5つの茶屋と山荘があり膝を痛めた登山客を待ちかまえています。
大倉から最初の観音茶屋までくるとすでに缶ビールを飲んでいる若い女性登山客がいてビックリ。まあビールなんて水という人もいますから。
さらに下山より楽だなと思いつつ登っていくとだんだん息が上がってきました。またせっかちな性格が出て自然とピッチが速くなってしまったのでした。
塔ノ岳山頂手前の立花山荘までが結構苦しかったですね。腓腹筋、ハムストリングや大臀筋が筋肉痛でだんだん脚が重くなってきました。
この山荘でも結構な登山客が休憩しています。ここでは「うどん」「とん汁」や「おしるこ」なども売っています。
富士山の写真を撮って出発。
下山時の経験からここからはもうすぐ山頂だなと思っていたのにどういうわけかなかなか山頂にたどり着きません。
それでもようやく山頂。途中休憩なしで一気に登ってきました。
塔ノ岳〜丹沢山
塔ノ岳山頂はすでに結構な人出です。
富士山もアイキャッチ画像のようにバッチリ。やはり秋は空気が澄んでいるせいか富士山もはっきりすっきり見えます。
今まで気がつかなかったのですがよく見ると富士山の裾野まではっきり見えます。以前河口湖や山中湖へ行って富士山の裾野を見て「富士山は裾野が広いんだなぁ」と思って以来の感動です。
毎年塔ノ岳から富士山の写真を撮っているはずなのに今まで気がつかないとはなんとも間の抜けた話。
本当は今日焼山登山口BSから蛭ヶ岳〜丹沢山〜塔ノ岳〜大倉BSの丹沢主脈を行きたかったのですが焼山周辺の登山後が昨年の台風19号で大崩壊したまま復旧のめどが立っていないので、他の登山客は青根か平丸経由で蛭ヶ岳まで登っています。
しかし青根はマイカー利用が便利で平丸はバス停があるのですがここへ来るためには朝4時半起きになるのでどうも今の私には無理と判断したのです。
しかし大倉尾根経由ではひょっとしたら蛭ヶ岳まで行けるのではないかと思い当日体調を見て考えようと決めていました。
塔ノ岳山頂で往復の時間を考えると蛭ヶ岳へ行って大倉BSまで戻ってくる時間は午後5時半の計算です。
午後5時では山はもう真っ暗なので脚の調子ではなんとかいけそうだけど真っ暗な登山道を歩きたくない私は日照時間が長い夏期にチャレンジしようと決め今回は丹沢山止まりにしました。
一応ヘッドライトは充電してきたんですけどね。小心者なので。平気でナイトハイクする人もいますがもう別の人種という気がします。
丹沢山まではまた急な木の階段で降りてまた登ってという感じですが途中の稜線からみる富士山はまた格別です。
大汗をかいて塔ノ岳へ向かう人もいましたがおそらく蛭ヶ岳方面からきたのでしょう。
私は蛭ヶ岳〜丹沢山〜塔ノ岳間の稜線歩きが好きです。奥多摩の山々から見える富士山と丹沢から見える富士山ではその大きさが全然違います。こちらの方がドンと大きいのです。
登山道は霜柱があったせいでしょう、多少ぬかるんでいたところがありましたが終始快適な山道でした。
丹沢山へも大して苦もなく到着。
丹沢山〜塔ノ岳〜大倉BS
丹沢山ではすでに20名以上の登山客が休憩していました。
テーブルベンチでは鍋焼きうどんを作っていた若い男性がベンチにうどんをこぼしてしまって可哀想な気がしました。
登山客はかさばるガスバーナーを持ち込んで思い思いに食事をしています。私はもうそんな気もなくいつものようにコンビニで買ったおにぎりで満足です。
ここからも富士山が見えますがやはり蛭ヶ岳から見る富士山の方が雄大な気がします。
お約束の写真を撮り脚をマッサージしてそそくさと塔ノ岳(1,491m)へ。
ちょっと蛭ヶ岳の道標を見て迷いましたが無理しないと決めてリターン。
丹沢山(1,567m)は日本の100名山になっていますが、蛭ヶ岳(1,673m)の方が丹沢山塊の本家でしょうね。
塔ノ岳に戻るとさらに人が増えていました。後発組が到着したのでしょう。小休憩してから大倉BSへ。
下山で心配なのはこのバカ尾根でまた膝の靭帯を痛めないかということ。
登りでは蛭ヶ岳へ行くために大腿四頭筋を温存していたので大丈夫だろうとは思っていました。
途中狭いガレ場で私の後ろにぴったりくっついて鼻水をすする男性がいたので気色悪くて道が広がった瞬間に道を譲りました。
トレランの男性でした。私は鼻水をすすりながら私の後ろの後を追ってくるような登山客が大嫌いです。これは以前ブログでも書いたと思います。
さらに進むと今度は幅の広い登山道でも私の後ろにぴったりついて「ふぅ〜」とか「暑い」とか言ってくる中高年?の男性がいました。
道が広いので追い越したければ追い越せばいいのになぜかぴったり私の後ろにくっついてくるので気色悪いこと気色悪いこと。
傾斜の緩やかなガレ場に出たとろこで私は一気にスパート。走りました。今回は終始歩いていたのですが。
200m程走ったでしょうか。もう私の後に人の気配はありませんのでまた歩き始めました。あ〜あ気持ち悪かった。
中高年の登山客の中には自分はまだ若いと思うのか同年代もしくは若い世代と張り合うヤカラがいるようです。
私は自分の脚の調子やスタミナを考えて走ったり歩いたりしますがたまにこういう連中に出会うとスイッチが入る時があります。
午後3時前には大倉BSに到着したのでもっと山頂でゆっくりしても良かったかも。
蛭ヶ岳まで行くと午後5時半頃の到着になっていたでしょう。
なんとも中途半端な脚力でもっと時短できるような脚力をつけたいものです。
それにしても小田急線秦野駅から新宿駅まで1時間半は登山客よりも一般客の方が圧倒的に多くなんだか山へ行ってきた余韻が全くないのです。
週末の早朝の奥多摩方面のJR中央線と奥多摩駅から東京方面の中央線は乗ると登山客が多く山へ行ってきた余韻があるのですが小田急線ではそれが全く感じられません。
おそらくマイカーできているのか地元の人たちが多いのでしょう。
総括
・大倉BSから丹沢山のピストンであればもう1時間くらい寝ていられるとわかりました。
・大倉BSから蛭ヶ岳のピストンは自分の脚力では可能だが日照時間が長い夏期がベター。
・塔ノ岳登頂は大倉BSよりも寄BS〜鍋割山〜塔ノ岳の方が下半身にくる。
・最近登山ソックスは薄いものを履くようになりましたが今回中厚のソックスを履いて足への衝撃をより緩和してくれるような気がした。膝には中厚のほうがいいようです。
・登山はシャリバテ防止のためにサンドイッチやおにぎりなどの炭水化物がメインでありさらに寝不足になるので「本当は体に良くない行為なのか」と頭によぎりました。
・登山の筋肉痛対策として筋持久力をつけるために最低月2回は山に行かなければならないと感じ入る。
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