アイキャッチ画像:日本気象協会
九州地方では未だに記録的な豪雨が続きあちこちで河川の決壊がテレビニュースで報道されています。
それによる死者数は7月7日時点で52名となっています。後述する主な台風による死者数と比べても多くなっています。その被害はさらに増えるでしょう。
でもこの台風情報及びその被害情報などはもう毎度のことではっきり言ってまたかという感じで例え去年の台風被害情報を流してもライブだと思う人もいると思います。それほど同じような被害が繰り返し繰り返し起こっているのです。
目次
もはや想定外でも異常気象でもない
気象情報(天気予報)をビジネスにしている人たちもこの豪雨は想定外だったようですが毎年想定外という言葉を聞いているのでもう想定外という言葉は使わうことをやめた方がいいでしょう。
異常気象という言葉も同じです。気象に関しては毎年異常なので異常が多いとそれはもはや通常であって異常ではなくなるのです。
相手は自然で人の想定範囲など知ったことではなく人間の知識など所詮大海を知らないカエルのようなものです。
毎年来るとわかっている台風。なのに死者・不明者がほぼ毎年出てきます。河川の氾濫・決壊、山や崖崩れによる道路・橋・鉄道・家屋被害も毎年あります。
もううんざりするほどです。どうして人はこうも同じことを繰り返すのでしょうか。
2000年以降の主な日本の台風被害
下記は主な台風の被害地域と死者・不明者数です。実際は台風の数はもっと多くあります。また死者・不明者数は調査日によって多少変動があります。
2019年
台風15号:主に関東中心。死者3名
台風19号:主に東日本。死者91名、不明者3名
2016年
台風7号:主に関東以北。
台風9号:主に関東・東北・北海道。死者1名。
台風10号:主に東北・北海道。死者26名、不明者3名。
2013年
台風26号:主に東京都伊豆諸島。死者・不明者39名。
2011年
台風12号:主に西日本。死者・不明者92名。
2005年
台風14号:主に九州〜東北。死者28名、不明者1名。
2004年
台風16号、18号、23号:日本全国。死者180名。
2000年
台風14号:主に東海。死者10名。
毎年何度も繰り返し発生する台風ですがほとんど他のアジア(フィリピン、ベトナム、中国など)の国々が発生国となります。
日本は自然災害の中で台風被害が一番多いのか?
上記は1985年〜2018年12月時点のデータをもとにしています。
それによると発生件数は台風が57.1%とダントツですが、被害総額は圧倒的に地震(82.8%)が多いのです。
主な大規模自然災害における世界と日本の割合
気象災害(台風・洪水など)
世界(日本を除く) 51件(89%)
日本 5件(9%)
地震・津波
世界(日本を除く) 46件(84%)
日本 9件(16%)
日本の自然災害発生件数と被害額
2001年以降の被害総額は計算上簡略して1ドル=100円とすると31兆4千430億円になります。これは2011年の東日本大震災によるものが大きいのです。
また2016年〜2018年の3年間だけの被害総額だけでも2兆4千億円です。
こういった被害総額の穴埋めの多くは税金でまかなっています。自然災害が多くなるほど日本の支出は増えのちにそれが税金に跳ね返ってくるのです。
そのためいかに被害を最小限に抑えるかが大切になるのです。
防災省の設立を
日本のような自然災害大国は台風、地震、火山などのような自然災害に対して迅速に対処していくのか問われているのにもかかわらず政府が未だにその自然災害に対応する専門の部門を作っていません。
以前ブログにも書きかしたが日本政府は今すぐにでも「防災省」を設置すべきなのです。
また自然災害には自衛隊が出動することがいいのですが、自衛隊の人手不足になっており中国、北朝鮮などの国外憂慮を考慮すると災害派遣には災害ボランティアの設立が必要です。
災害ボランティアとは一般から募集し自衛隊もしくは消防署から一定の災害対象トレーニングを受けることで災害救助を行う人たちです。
少子化になっている日本ではこのようなボランティアが必ず必要になります。
こういった人たちを統括するためにも防災省は必要になるのです。
まとめ
もう飽きるほど毎年毎年繰り返す日本へ上陸する台風。
河川の氾濫・決壊を予想して河川を深堀したり幅を広げたり堤防を作ろうとしてもそれを実施する予算がない。
ハザードマップを作って浸水するエリアを明記してもそこに住み続ける住民。
浸水で避難勧告をしても避難しない高齢者。
台風は天災と人災が入り混じった災害です。
また山沿いの地崩れなどはもともと家を建てるべきではない場所ではないところに家を建てている場合も多いのです。
これも半分人災でしょうね。
日本って都市計画が乱雑すぎてそのツケを今払い続けているような気がします。
自然災害の予防から事後対処まで一貫して先導して行う機関「防災省」が日本には必要です。
また災害ボランティアは絶対必要です。
先進国で日本だけですよ、飛び抜けて自然災害とその被害総額が多いのは。
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