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海外の新聞ニュースでベルギーの名門大学に入学したセネガル出身の子弟が大学の社交クラブへの入会儀式(hazing ritual)という「入会に当たっていじめるしきたり」で死亡した記事がありました。
この入会儀式は欧米の大学ではよくあるイベントのようです。
新人に多量のアルコールを飲ませたり服の中に氷をたくさん入れて立たせるとかときには命に関わることもあるようこともあるようですが基本的にたわいのないものが多いようです。
日本でも大学のクラブの新入生にお酒の一気飲みをさせて急性アルコール中毒になった死亡したという記事も過去にありました。
しかしそのセネガル人(黒人)の子弟はどうも人種差別によって死亡(見方によっては殺人)したのではないかと現地で問題になりました。
以前ブログでも書きましたが現在のような人種差別問題はヨーロッパ人が新大陸を発見しようと世界に飛び出したことによって彼ら「白人」以外の人種と接触するようになってから起こったことです。
人種差別などは世界中でありこの日本でもしばしば在日外国人に対する差別が問題になっています。
目次
在日外国人の国別人数
日本政府主導で海外から日本の大学への留学生を増やそうとした政策がいつ頃から始まったのでしょうか。少なくとも安倍首相の時より前から始まっていたと思います。
それでは在日外国人は一体どのくらいいるのでしょうか。
2019年末の統計では在日外国人は293万人で前年より+20万人。
その内訳でトップ10は下記の通りです。法務省による2020年3月の統計。
順位 | 国 名 | 人 数(人) |
1 | 中国 | 813,675 |
2 | 韓国 | 446,364 |
3 | ベトナム | 411,968 |
4 | フィリピン | 282,798 |
5 | ブラジル | 211,677 |
6 | ネパール | 96,824 |
7 | インドネシア | 66,860 |
8 | 台湾 | 64,773 |
9 | アメリカ | 59,172 |
10 | タイ | 54,809 |
やはり思った通り中国人が多いですね。中国の人口から考えると当たり前なのかもしれません。
しかし在日韓国人はもっと多いかと思っていましたが意外と少ないようです。昨今の日韓問題もあり留学生が減少しているのでしょう。
ちなみに在日北朝鮮人は28,096人となっていますが、こちらは日本人拉致問題が北朝鮮によるものと日朝政府間で明確に分かって以来、北朝鮮人は韓国や日本への帰化が増えたのでかなり減少したと推測できます。
ポイントはベトナム人の急増です。前年比の+24.5%です。
インドネシア人、ネパール人も前年比でそれぞれ+18.7%、+8.9%です。
在日外国人の目的別人数
先述の通り在日外国人の人数は293万人でした。
そのうち、
永住者 :793,164人(全体の27%)
留学生 :345,791人
技能実習者:410,972人(前年比+25.2%)
となっています。
永住者は意外と少ないのですね。おそらくその大半は韓国人、中国人で占めらてるでしょう。
この中で技能実習というのかくせ者なのです。
在日外国人の技能実習の人種問題
先述の国別在日外国人で前年比から急増しているベトナム人、インドネシア人、ネパール人などは技能実数目的で来日してきた人が多いのではないでしょうか。
以前は中国の貧困層からも多数技能実習に来ていましたが現在の中国はリッチになったのでその人数も減少しているでしょう。もちろん中国の貧困層はまだ億単位でおり、その生活は日本の貧困層の比ではありませんが。
統計を調べてみると最初は圧倒的に中国人の技能実習生が多かったのですが、現在ではベトナム人が第一位になっています。
多い順に、ベトナム人、中国人、フィリピン人、インドネシア人、タイ人となっています。
もともと日本の技術を学びながら収入を得ることができる発展途上国と労働力不足で安い労働力を得ることができる日本との双方の思惑が一致して始まった外国人技能実習制度です。
しかし時が経つにつれてその目的と実態が乖離している部分が目立ってきました。
それは、
・違法の時間外労働
・賃金未払い
・失踪
などです。
逆に新聞記事ではほとんど目にしませんが、技能実習生側の問題として、
・成長能力が低い(やる気がない)
・権利ばかり主張し仕事をおざなりにする
という問題があるのも事実のようです。
これらは受け入れる側の人対人の問題が多いのです。
簡単に言えば、
外国人技能実習生が日本に来る理由は「何かしらの技術を得られる」「自国よりお金が稼げる」の2つでしょう。
これが得られなければ彼ら・彼女らの来日は失敗したことになるわけです。
一方、受け入れる日本の企業側からすると「安い労働力が得られる」「仕事をきちんとこなす」がなければ外国人の受け入れ失敗となります。
ただし、お金を支払う日本の企業側が強い立場になるので上目線の態度、特に発展途上国の人に対して見下すような態度を敏感に感じ取る外国人もいるでしょう。
これは一種のパワハラとなります。
しかしもともと日本企業は慈善事業をやっているわけではないのです。日本人が3Kの仕事をしたがらないので安い賃金で働いてくれる外国人に依存するしかないのです。
これはもう逆戻りはできない現象です。
この現実を日本側はもっと直視すべきことだと思います。日本企業側に不満があるのなら外国人を採用しなければいいのです。
それで会社が成り立つのであればですが。
パワハラが人種差別として問題化するのも時間の問題のような気がします。
日本語学校や福祉大学の実態が人種差別を生む
在日外国人は技能実習生ばかりでなく留学生もいます。
ちなみに在日外国人の中で留学生が占める割合は全体の12%です。
母国で日本語を学び日本の大学に留学を果たしたり、日本の日本語学校で学んでから日本の大学に入学したり様々な方法で日本の大学に入っている外国人。
そういった人たちの中には最近の中国人留学生のように月40万も親から仕送りをもらっている超リッチな留学生もいれば、コンビニで深夜バイトしながら学校に通っているが留学生もいるのです。
しかし日本の大学への留学とは名ばかりで実際は単にお金を稼ぎに来た外国人も多数存在しているのです。
特に日本語学校は偽装留学が多いと言われ、ある人は8割は偽装留学という人もいます。
さらに以前ニュースで出ていたXX福祉大学(都内)は留学生700人の失踪者を招きました。別の福祉大学も同じような不法就労問題を起こしています。
福祉大学がなぜこのような問題を起こすのかといえば、やはり日本の若者が介護職につきたくないからでしょう。そのため日本人入学者が少なくなって大学維持のために外国人留学生を必要としたのです。
そして「名目上」介護職の学生および研究生として在学していることにして留学生たちはセッセとお金を稼いでいたのでした。
また東北のS短大も定員を上回る留学生を受け入れて失踪事件から留学目的が不法就労だとわかり廃校に追い込まれました。
これらはほとんど日本に勉強しに来たのではなくお金を稼ぎに来たのです。そしてその隠れみのとして使われたのが留学ビザです。
こういった出来事がマスメディアを通じてどんどん報道されると日本人は外国人を見ると「不法就労者」ではないかと疑いの目でうさんくさく見てしまうのです。
これも一種の人種差別につながっていくのです。
これでは真っ当な留学生はいい迷惑です。
少子化が進む日本はもはや外国人頼み
もはや日本は外国人に働いてもらわないと立ち行かない国になってきました。
どのコンビニにも外国人が働いています。私の近所のスーパーでも胸のネームプレートにはカタカナで名前が書かれている人がたくさんいます。
飲食店も同様で私がジムの後に昼食をとる定食屋でも肌の浅黒い外国人が働いています。
居酒屋などはもう外国人がいなければ立ち行かないのではないでしょうか。
道路工事や建設現場でも中東の外国人を見かけます。
看護師や介護士にもフィリピンやインドネシアなどの外国人はいます。
その数はどんどん増えていきますがそれは日本政府が少子化に合わせて奨励しているからです。
そしてもうすぐ日本人の3人に1人が65歳以上になり、もはや日本は外国人なしには成り立たない国になりつつあるのです。
日本語を流ちょうに話し、読み書きもできる外国人に対して「外国人だから」というだけで日本人より給与を低くするのは人種差別以外の何ものでもありません。
日本人であろうと外国人であろうと真っ当に生きている人を差別することは許されることではありません。
かくいう私も人種差別主義者?
そんなことを言う私でも昨今の日中、日韓問題ではカチンとくることが多く、これは政府間の問題で各個人の問題ではないとわかっていても中国人や韓国人に対していい印象をもてません。
これも一種の人種差別なのでしょうね。
個人的にも仕事上接触した中国人や韓国人が複数いますがあまりいい印象はありませんでした。特に韓国人はほとんど反日的という感じでした。
中国は長い歴史のある国ですが中華人民共和国としては戦後にできた国なので若い国とも言えます。
韓国も同様です。日韓併合の1910年当時はアジアの最貧国であり学校、病院も少なく鉄道もなかったはずです。全て当時の日本政府が日本国民の税金を使って建設したのです。
しかしそこから中国も韓国も急成長し現在に至っていますが、その経済成長があまりにも急激だったので経済以外のところではまだまだ未発達なところがあるのです。
そのため未だに「井の中の蛙」的なところがあり国際情勢が読めず国際感覚が身についていない「田舎者」なのです。
日本だってちょっと前まではそんな感じでした。
また反対に中国人や韓国人から見て日本及び日本人にはいい印象は持っていません。
日本人と会ったこともなければ日本に行ったこともない彼らが日本、日本人にいい印象を持っていないということは多分に政府やマスメディアの影響が大きいのです。
いわゆる「情報操作」により敵愾心(てきがいしん)をあおるのです。
つまり人種差別は情報操作により可能ということです。
頭ではそうとわかっていても感情がついていかない私はまんまと彼らの術中にはまっているのでした。
まとめ
フランスの歴史人口学者で日本で多数本を出版しているエマニュエル・トッドは「日本人は自分が日本人であることに何も疑問を持たない稀有な国民」と言っていました。
自分の母国語を話す自分。移民としてのその国の言葉を話す自分。果たして自分はどちらの国民なのか。
日本人はそんなことは一切考える必要はありませんでした。したがって自分は何者なんた考えたこともなく他者(外国人)への理解が苦手だとも言えます。
すでに多くの先進国では多くの移民が生活しています。その理由は日本と同じように労働力不足の補充だけでなくかつての宗主国としての罪悪感として植民地だった人間を受け入れている場合もあるでしょう。
しかし外国人受け入れを日本より先行している彼らでも人種問題は解決できないでいるばかりかさらに深刻な問題となって自国に突き刺さっているのです。
どんどん外国人が増加する日本。
日本人と外国人間の生活習慣や文化の違いからくる差別をなくしていくのでしょうか。
あるいは永遠に人種問題は解決できないのでしょうか。
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