社会

新型コロナで自分を見つめる時間が増えるとうつ病も増加する

昨日ブログで新型コロナによる自由時間はリタイア後の人生の疑似体験と書きましたが書き忘れてしまった事があります。

日本にはうつ病患者が100万人以上います。しかしこれは治療を受けた患者数で医療機関で治療を受けていない人は含まれていないので実際のうつ患者数はもっと多いと言われています。

新型コロナによって変わった生活環境

新型コロナで仕事が休業、失業になった人、慣れないリモートワークをしている人などは今までとは異なった生活を強いられているわけです。

あるいは学校が休校になって勉強、部活、友人との会話ができなくなった学生たちにとっても大きな変化です。

したがっていきなり異なった生活環境下でしかも生活が不安定になる状況で人の心はどう変化していくのでしょうか。

特に飲食店、卸業者など日銭を稼ぐような生活をしていた人たちを直撃しました。

さらに医療機関も同様です。新型コロナで医療機関、医療従事者が差別される事態になって病院経営が厳しくなったと聞きます。

しかしもともと病院経営はかつかつなところが多く赤字になるべくしてなったという病院も多いのも事実なのです。

人との会話数が減り自分を見つめる時間が増える

上記の環境下ではほとんどの人がコロナ以前より人の接触数(会話数)が激減したのではないでしょうか。

さらに仕事、学校が休業・休校になって良くも悪くも自由時間ができます。

普段は忙しさにかまけて自己や自分の将来について真剣(真面目)に考える事はほとんどなかったのではないでしょうか。

新型コロナで普段何もあるいは漠然としか考えなかった事を考える時間ができると人は一体どういう精神状態になるのでしょうか。

おそらくネガティブな考えを持つようになる人が多いのではないかと思います。

現在の自分への不満、自分の将来への不安など考えれば考えるほどストレスになってきます。

新型コロナによるうつ病の増加

このように自分時間が増え自分の現在及び将来を考えるに及んでどうしてもネガティブになる人がいるのです。

さらにそもそも現代の日本人は核家族や高齢者を含めた一人暮らしが多くなり人と接する機会が少ないのです。

そういう中で新型コロナで社会不安が引き起こされると各個人によってはかなりのインパクトを与えてしまうのです。

下記のイラストは新型コロナによる社会から個人への不安・ストレスからうつ病になりやすさをわかりやすく表しています。

cotree

定年退職1、2年後と同じ心境に近い環境

新型コロナによる社会不安の状況はリタイアした中高年(定年退職者)の退職後1年目と近似しています。

つまり先述のイラストから、

新型コロナ

⬇︎

外出自粛

⬇︎

・生活リズムの変化

→定年退職=無期自宅待機

・家族関係の変化

→家でゴロゴロ。無収入で粗大ごみ扱い。

・コミュニケーションの変化

→会社以外の横のつながりがないため話し相手不足。配偶者からは相手にされず。

・労働環境の変化

→無職もしくは再雇用(同じ仕事でも収入はx0.6)なるも処遇不満。

・逃げ場の喪失

→自宅以外行くところなし。やむなく外を徘徊。

・将来の不透明さ

→今後どう生きていけばいいか不安。健康面でも不安が出てくる。

・失業率上昇

→定年退職=無職。老後の生活の目処立たず。

定年退職者も定年後1、2年は軽いうつ病になる人が多いと聞きます。

かくいう私の場合は定年前のリストラ(これも今考えると結構なシチュエーションですね。)後、登山とジム(筋トレ)で頭がいっぱいでうつになる暇は全くなかったので本当に幸運でした。

こんな感じで定年退職者と新型コロナによる環境の変化・社会不安に陥っている人は似ているのです。

過去を振り返ることが多くなることも同じ

定年退職後は自分の会社員時代を振り返ることが多くなります。振り返ろうとするのではなく勝手に振り返って思い出してしまうのです。

頭では今後のことを考えているつもりでも寝ると夢で過去のことがたくさん出てきます。

過去を整理しているのかそれとも過去に何か思い残すことがあったのかは心理学者にお任せしますが。

かなり昔付き合っていた彼女などは頻繁に夢の中で出てきました。高校時代の友人も結構出てきましたね。

年に一回しか会わない実家の家族も出てきました。さらにもと同僚も出ることがありました。

何で出てくるのか今だに分かりませんが、一つ言えることは現在に関する夢はほとんど見ないことです。

私自身が過去と決別して現在と未来に生きようとかなり断捨離したのですが今だ過去にとらわれているのでしょうか。

未練たらしいのでしょうか。

そうすると私は今を生きているのではないのかもしれません。

それとも今現在刺激的な生活を全くしていないせいでしょうか。

新型コロナで環境が変わった人も同じように思いもよらない過去の出来事について夢を見るようです。

夢は睡眠の単なる雑音という脳科学者もいますがどうなのでしょうか。

まとめ

・時間があるといろいろなことを考えがちです。

新型コロナによって時間を得た人も定年退職で時間を得た人も一時的にせよ過去の出来事を思い出すことが多いのです。

それは自分の将来を描けないことからくる自己不安・自己逃避とも言えそうですし、過去を整理しているとも言えそうです。実態はよくわかっていません。

・中高年に多くなったと言われるうつ病には適度な運動が有効です。

糖尿尿、心筋梗塞、肥満などの生活習慣病がうつ病になる確率を高くするので適度な運動・栄養価バランスのとれた食事が必要というわけです。

・考えることは基本的にいいことだと思います。しかしポジティブにならずネガティブに考えが進んでいくとうつ病になりやすくなるのです。

・人は不安・ストレスをなくすのではなく新型コロナのようにうまく付き合っていくことが必要なのかもしれません。

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