先日のデジタルニュースで毎日新聞が全社員2100名中200名の早期退職者募集をしているという記事がありました。
これは全社員の1割にあたり、1993年以来初めての大規模人員カットとなります。対象は50歳以上60歳未満の社員。
しかし、驚いたのは全社員中50歳以上が全体の4割を占め、そのうち半数以上が部長職以上ということです。
つまり、2100×0.4×0.5=少なくとも”420名”が部長職以上ということ。
なんだか今時の日本企業の縮図のような感じです。管理職が多過ぎ。
権限=責任ですが、日系企業の場合、権限>責任なので非常に管理職に緩い社会となっています。
毎日新聞の場合、購読数が最盛期の1979年の426万部から274万部(2018年)に減少したことが直接の早期退職募集の理由です。
しかし、これは毎日新聞のことだけではありません。どの新聞社も購読数が大幅に減少しています。
新聞衰退の原因
原因は、よく言われるネットの発達だけでなく、新聞そのものがつまらなくなったからです。特ダネなんかは今や週刊誌が率先してやっており新聞はその後追いです。今あるのかな、昔あった小学校の壁新聞に毛の生えたようなものです。
新聞記者は、もう完全に舗装された安全な道を歩いてるわけです。日本記者クラブなんていうのはその典型でしょう。
週刊誌などは良くも悪くも過激です。食うか食われるかの中でフリーライターと契約してどんどんスクープを取っています。昔はあったかもしれないこのハングリーさがもう新聞にはないのです。
海外のニュース、特に危険地域は基本アウトソーシングがほとんどで自前の海外支局ではなかなか踏み込んで取材はしませんし、できる能力もありません。
さらに先進国のアメリカ支局などでも一体どれだけの英語を話せるのか疑問です。せいぜい地元紙を翻訳して本国日本に記事を送るのが関の山でしょう。
大統領に質問することもほとんどなく、あってもトランプ大統領に「君の英語はわからない」と言われる始末。情けなし。
国内記事、特に経済問題などは政府(官庁)の出した情報を裏を取って確認することもなく「垂れ流し」状態。もはやお粗末としか言いようがありません。
しかし、全国紙としてもプライドからでしょうか、毎日新聞はかなり前から経営状況が悪かったのにもかかわらず、夕刊紙などを手放さないできました。
本当に経営回復させたいのであれば、即刻夕刊紙の発行は切って捨てるべきです。
このままではさらに購読数が落ち込むことは100%明らか。
日本の新聞記者はジャーナリストではなく単なる高給取りのサラリーマンなのです。
私は全く日本の新聞社には全く同情はしません。このような状況になったのはまさに「自業自得」だからです。
新聞をよく読むのは暇な高齢者だけ?
私は週2回、英語を勉強しに図書館へ行くのですが、トイレに行く時に通るここの新聞閲覧コーナーは高齢者が多く、何で新聞をあんなにじっくり読んでいるんだろうといつも思います。
新聞を読むことしか他にすることがないのでしょうね。
世間一般でも新聞を定期購読している世帯は高齢者が多いと思います。もうすぐ65歳以上が人口の1/3になる日本で新聞の主要購読者はさらに高齢者だけになるでしょう。
私は以前朝日新聞を購読していましたが、退職して以来節約のためもう朝刊を購読していません。デジタルニュースで十分です。
この朝日新聞にしても落ちるところまで落ちたなぁ、と言った感じです。
もともと政治面では同調できる要素はなく、私は朝日の生活・文化欄(書評・ピィープル・銀の森など)がお気に入りでした。それ以外はほとんど読むところはありませんでした。
韓国では朝日新聞は良識的な新聞?
この朝日はどうも韓国では「良識的な新聞」と思われているらしくその証拠に朝日の社旗が旧日本海軍・海上自衛隊の「旭日旗」のような旗にもかかわらず韓国のマスメディアから朝日に対する非難が全くありません。
日本の新聞社がニューヨークタイムズを仰ぎ見るように韓国の新聞社は朝日新聞をリスペクトしているかのように見えます。
戦前の話はよくわかりませんが、朝日も他の新聞同様日本軍の片棒を担いでいたはず。それが戦後どうして「赤」になってしまったのでしょうか。
南京虐殺事件や慰安婦問題を引き起こし中国や韓国に付け入る隙を作った朝日新聞は「国賊的新聞」と自民党から思われています。確かに非難されても仕方がないでしょう。
日本の新聞記者は論理的思考・分析力が弱い
私は日本の新聞・テレビもあまり信用していません。地頭の悪い私が言うのもなんですが、特に論理的思考・分析力が弱いと思います。
それは日本語そのものが英語などに比べて曖昧な言語であることっと関係していると私は思っています。
また、新聞記者がほとんど文系出身者であることも関係しているでしょう。
しかし、日本人がおバカな人間と言っているのではありません。世界的に見ても優秀なエンジニアが多い日本は、数式という論理的な道具を使う仕事になると力を発揮するからです。
数式は世界共通です。そこに曖昧な言語である日本語がなくても理解し合えるのです。
新聞記者はどうもその対極にあるような気がしてなりません。
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