健康

 

更新: 2019.11.23

酵素はタンパク質合成や脂肪分解に関与する大切な触媒

アイキャッチ画像:シュシュ

普段は便通が良いのですが時々朝便通が悪くなる時があり、昨夜何か変なものを食べたのかなと思い出そうとする時があります。

私は基本的に牛・豚・鳥などの肉類やパスタを摂取すると便通が悪くなる傾向があるのですが、夜は糖質制限でご飯や麺類は摂取せず、肉類も鯖缶(水煮)だけなので便通が悪くなる原因は他にあるはずです。

ひょっとして消化酵素の分泌が悪くなったのかとか水分の摂取量が少なかったのかなとか考えてしまいます。

それで今回は酵素について色々調べてみましたが、酵素は筋トレや便秘にも関与していることがわかりました。

酵素とは

酵素は生命活動の必要な化学反応を仲介する分子です。

つまり一種の「触媒」であり、酵素の多くは体内で作り出されるタンパク質で構成されています。

したがってタンパク質と同様熱に弱く、35〜40℃で最も効率的に働くと言われています。

酵素の役割

人体に約5000種類あると言われる酵素の役割は、生命を構成する有機・無機化合物を取り込んで必要な化学反応を引き起こす事にあります。

酵素は触媒のように反応速度を早め、自身は反応の前後で変わらない物質であり、その代表的なものに大豆から納豆を作る酵母などがあります。

酵素の種類

酵素は大別すると消化酵素、代謝コスト、植物酵素の3つがあります。

・消化酵素:消化の時に働きます
 
・代謝酵素:消化後、体内に運ばれた栄養素を各細胞に吸収する時に働きます

・植物酵素:体外から取り入れる酵素で、生野菜、生果物などの食物に含まれ、食物の消化に働きます

<消化酵素>

消化酵素には大きく分けて3つの種類があり、その代表的な酵素の働きは下記の通りです。

・炭水化物分解酵素  :アミラーゼ

主に唾液や膵液に多く含まれ、炭水化物をブドウ糖やオリゴ糖などに分解します。 

・脂肪分解酵素    :リパーゼ

主に胃液や膵液に多く含まれ、脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解します。

・タンパク質分解酵素 :プロテアーゼ

ペプシン(胃液に含まれる)、トリプシン(膵液に含まれる)、キモトリプシン(膵液に含まれる)などは、このプロテアーゼに属します。

<代謝酵素>

代謝酵素には、下記のような働きがあります。

・タンパク質の合成

・エネルギー生産

・ホルモン合成

・神経の働き

・解毒

・呼吸、免疫、細胞の修復

・体温調節

色々ありますね。タンパク質やホルモンの合成にも代謝酵素が関与しているので筋トレをしている人にとっても欠かすことのできない大切な酵素となります。

タンパク質の合成に関与する代謝酵素

タンパク質は、加水分解されてアミノ酸になり腸内の毛細血管から肝臓に運ばれて全身の細胞へと行き渡ります。

筋細胞(筋線維)に運ばれたアミノ酸はタンパク質の合成を行って筋肉が作られます。

もちろん筋肉だけでなく皮膚、髪の毛、爪、さらにコラーゲンもタンパク質でできておりこれらの合成にも酵素が重要な働きをしています。

その酵素の一つがグルタミンtRNA合成酵素です。

RNAはリボ核酸のことをいい、細胞の核内や細胞質内に存在します。

リボ核酸は、遺伝情報の伝達、アミノ酸の収集やタンパク質の合成などに働きます。

ちなみに、核酸にはもう1つデオキシリボ核酸(DNA)があり、RNAと異なり遺伝情報を格納し、細胞の核内に存在しています。

脂肪分解酵素リパーゼの働き

リパーゼは、その働き方によって大きく2つに分類されます。

・ホルモン感受性リパーゼ

ホルモンの働きにより活性化し、脂肪細胞にある中性脂肪を遊離脂肪酸とグリセリンに分解し、遊離脂肪酸を血中に放出します

・リポ蛋白リパーゼ   

血中にある中性脂肪を遊離脂肪酸とグリセリンに分解し、遊離脂肪酸を脂肪細胞への取り込みます

つまり上記2つのリパーゼは遊離脂肪酸をそれぞれ脂肪細胞→血中へ、血中→脂肪細胞へ、と反対の働きをしているわけです。

ここで脂肪燃焼システムを簡単に説明しますと

筋トレ(無酸素運動)

脂肪燃焼酵素であるアドレナリンや脂肪分解ホルモンである成長ホルモンが活発化

ホルモン感受性リパーゼ(脂肪燃焼リパーゼ)が活発化

中性脂肪が遊離脂肪酸とモノグリセリドに分解

血中にある遊離脂肪酸が赤筋線維に取り込まれてエネルギーに変化=脂肪燃焼

となります。

ただし、脂肪燃焼リパーゼが働いて遊離脂肪酸になっても、糖質や中性脂肪の過剰摂取すると再び脂肪細胞に蓄積されてしまいます。

消化酵素と代謝酵素の量には限度がある


消化酵素や代謝酵素は、潜在酵素と呼ばれこれらは遺伝子によってその生産量が決められ限りがあるといわれています。

また、加齢に伴って酵素を作り出す力が弱まり、その量は徐々に減っていってしまいます。

さらに、消化酵素と代謝酵素では、消化酵素から優先的に使用され代謝酵素は後回しにされます。

したがって、潜在酵素の絶対量のうち、消化酵素をたくさん使ってしまえばその分代謝酵素の量が減ってしまうことになります。

出典:銀座エステGRAMERCY

例えば、脂肪分の多い肉などは、他の炭水化物やタンパク質の食品と違い、摂取すると消化に時間がかかり、消化酵素の消費も多くなってしまいます。

そうすると、代謝酵素として使用できる量が著しく減ってしまい、消化された栄養素が各細胞で吸収される時に働く代謝酵素の機能が不十分になってしまします。

例えば、タンパク質やホルモンの合成、呼吸・免疫・細胞の修復、体温調整などといった働きが低下してきます。

その結果、免疫力が落ちて風邪をひきやすくなったり、ホルモンのバランスが崩れたり、代謝能力が落ちたりします。

その他酵素が不足すると

・便秘や下痢を繰り返す

・生理不順

・慢性的な疲労感や倦怠感

・手足の冷え

・発汗の減少

・太りやすくなる

・肌荒れ(にきび・吹き出物など)

こういった症状が続き改善されないと、糖尿病や高血圧などの生活習慣病になる可能性があります。

酵素不足を解消するには

それでは、酵素不足にならないようにするにはどうしたらいのでしょうか?

・食事から摂取する

酵素には、潜在酵素(消化酵素・代謝酵素)と植物酵素があります。

植物酵素は、潜在酵素と違い、生果物、生野菜、発酵食品(納豆、キムチなど)などの食物に含まれており、食物の消化を助けます。
 
これらを十分摂取することで、消化酵素の消費量を抑えることができて、その分代謝酵素へ回ることができるのです。

・サプリメントから摂取する

事情があって通常の食物から摂取できない場合は、タンパク質補給のプロティンのように酵素ドリンク、酵素サプリなどを摂取すれば、効率的に酵素を摂取することができます。

・食べ過ぎないこと

普段から食べ過ぎに注意し、体調が思わしくない場合は、消化に良いものを摂取します。

・ストレスを溜めない

生活の中でストレスを溜めると酵素を消費してしまいます。

まとめ

酵素が人体にいかに重要な物質であることが改めてわかりました。

・ほとんどの酵素はタンパク質でできている

・酵素は触媒である

・グルタミンtRNA合成酵素はタンパク質の合成に関与する代謝酵素である

・アドレナリンや成長ホルモンが活発化すると脂肪燃焼酵素であるリパーゼが活発化する

・消化酵素と代謝酵素は遺伝的にその生産量(絶対量)が決まっている

・食べ過ぎたり消化に悪いものを食べると消化酵素が多く消費されその分代謝酵素の量が減少する

・酵素が不足すると便秘や下痢を引き起こしたり太りやすくなる

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