今月上旬のブログで体重が1kg+、ウエストが1cm+になってしまったと書きました。さらに山に月3回行くと体重1kg、ウエスト1cm減ることは経験上わかっていますとも。
今月は晴天が続きすでに3回山へ行きその結果体重-2kg、ウエスト-1cm+減りました。
このように体脂肪、特に内臓脂肪は特別な食事制限をしなくても登山のような有酸素運動によって比較的簡単に落ちるのです。しかし、逆に言えばつきやすくもあります。
以前何度か「中性脂肪」「内臓脂肪」に関して記事を書きましたが、その都度脂肪細胞という言葉が出てきました。脂肪と聞くとネガティブなイメージを持ちますが脂肪にはそれなりの存在理由があるのです。
今日はその脂肪細胞について考えてみたいと思います。
脂肪は体のいたるところにある脂肪細胞に蓄積されますが、これらの脂肪細胞にはどんな種類があってどんな働きがあるのでしょうか。
目次
脂肪細胞の種類とその働き
脂肪は脂肪細胞の中の「脂肪球」と言われる油滴に蓄積します。
その脂肪細胞には下記の種類や働きがあります。
白色脂肪細胞
・体の全身にある
・余分な脂肪を蓄積し不足すると放出するエネルギーを調整する役目がある
褐色脂肪細胞
・首周り、脇の下、肩甲骨周辺、心臓及び腎臓周辺のみに存在し、その割合は脂肪全体の1%と言われる
・ミトコンドリアが多く脂肪を燃焼させ熱産生をする
・成長期に入ると減少する
・寒冷刺激を与えると活性化する
ベーシュ細胞(ブライト細胞)
・皮下脂肪にある
・褐色脂肪”様”細胞と言われる
・寒冷刺激やノルアドレナリン刺激などによって活性化する
・筋肉から分泌されるペプチドホルモン(Irisin)に高い感受性を持ち、動物実験では「肥満抑制」をすることからヒトにも期待されている
脂肪細胞から分泌される生理活性物質
脂肪細胞からは意外にもホルモンなどいろいろな生理活性物質(アディポサイトカイン)が分泌されることがわかっています。
<善玉物質>
アディポネクチン
・別名「長寿ホルモン」、「やせホルモン」と言われている
・血圧、血糖値、中性脂肪の調整や血管壁の修復等により動脈硬化、糖尿病、心筋肥大などを抑制する
・白色脂肪細胞が増えると減少する
・インスリンの効果を高める
・脂肪酸を燃焼させる
レプチン
・食欲抑制、脂肪蓄積の抑制
・脂肪内の脂肪量が増加するとレプチンの分泌量も増加するが、脂肪が多くなりすぎるとレプチンの効果がなくなる
<悪玉物質>
PA-1
・血栓を作りやすくする
HB-EGF
・動脈の内腔を狭める
レジスチン、TNF-G、MCP-1
・インスリン抵抗性を起こす→糖尿病へのリククを高める
アンジオテンシノーゲン
・血圧を上げる
<その他>
エストロゲン(女性ホルモン)
脂肪細胞が増えると女性ホルモンも増加するが、増えすぎると男性でも乳腺が活性化し、お相撲さんのように胸が肥大化する
まとめ
・白色脂肪細胞が増加すると善玉ホルモンであるアディポネクチンやレプチンの分泌を減少させる
・褐色脂肪細胞やベージュ細胞は脂肪を燃焼させる
・一度できた白色脂肪細胞が減ることはない
・褐色脂肪細胞やベージュ細胞を増やすには寒中水泳などの寒冷刺激が効果的である
・筋肉には遅筋(持久力向け)と速筋(瞬発力向け)がありますが、遅筋に脂肪細胞(筋細胞内脂肪)が多い
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