アイキャッチ画像:映画作品.com
来日コンサートを見に行くほどのエリック・クラプトンの大ファンでもなく単なるロックファンの一人として高校生時代から彼の曲をなんとなく聴いていました。
映画はもう直ぐ上映期間の終了らしく慌てて夕方から観てきました。60席程度のミニシアターに8割程の入り。
平日とあって観客は高齢者が多かったのですが中には20代と思われるスーツ姿の会社員もいました。いいね!
エリック・クラプトン全17曲のライブ演奏
私の高校・大学時代はまだまだノートパソコンはおろか携帯電話もない時代ですので音楽を聞くときはラジオ、LPレコード、カセットの時代のど真ん中でロックが好きで洋楽を聴いていました。
また社会人になってからもエリック・クラプトンの曲はCDを購入して聴いていました。
デビュー60周年記念公開と名を打ったこの映画は1990年、91年のロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでの42回のライブ演奏を抜粋映像化したものです。
ロイヤル・フィルハーモニー・オーケストラや数人のメンバーで色々趣向を変えた演奏となっています。
知らなかった曲は2曲あり後は全て聴いていましたので懐かしくも感じましたが同じ曲でも彼の若い頃に聴いた歌声やギターの音色はもっと激しく聴く私の耳にもその躍動、振動が伝わってきたように思います。
お互い年をとったというのか、私が年をとったのでしょう。
アイ・ショット・ザ・シェリフ、レイ・ダウン・サリー、コカイン、いとしのレイラなどは特に懐かしく感じました。
しかし一番感動したのはワンダフル・トゥナイトとホリー・マザーです。ワンダフル・トゥナイトは彼の中年期の曲で私の好きな曲ですが今でも聴かせてくれました。
ホリー・マザーは私の知らなかった曲の1つで詩の内容からこれも彼の中年期の曲ではないでしょうか。
これもいい曲でした。
当時私の一番好きだった曲はやはり「いとしのレイラ」でしたが1990年頃は今から30年ほど前ですから当時で彼はアラカンで油が乗っているという言い方もできますがシャウトするほどの声量はなくなっていました。
もともと声量があるシンガーではなかったですし彼の魅力は声量ではないのでそれを期待する方はおかしいといえばおかしいのですが。
場を盛り上げた黒人ギタリストたち
前半は大人しめで個人的にはイマイチな感もあったのですが、中盤になってゲストたちの演奏で一気に盛り上がりました。
私は黒人音楽はわからないのですが、アルバート・コリンズとバディ・ガイという2人のブルース・ギタリストが出てきたあたりから私個人は大いに盛り上がってきたのです。
当時50代の両名はアメリカ出身でギタリストとしては著名だったようです。
この2人の即興が面白くこれぞセッションという感じ。
これで一気に目が覚めたのです。
ほかにもフィル・コリンズというイギリス出身のドラマーもゲスト出演しています。
終わりに
エリック・クラプトンは引退、引退というたびに世界ツアーをやったり結構商売上手です。
日本でも引退コンサートと名を打った来日コンサートがあったはずですがその後も引退することなく来日しています。
私はライブ演奏も臨場感があっていいのでしょうが、曲はカセット(当時)から聴いた方は好きなタイプですね。
また同じ曲を聴くにしても若い頃に聴いたときの方がずっと刺激的で高揚感があったように思います。
この映画を観て私も年取ったなぁと実感しました。
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