前回今年初の雲取山〜鴨沢BSピストンをしてきた当夜、風呂に入って体を洗うついでにいつものようにトレランシューズ(スポルティバのアキラ)も洗濯。
アウトソールは固いプラスチック製ブラシでゴシゴシ。それ以外の部分は歯ブラシでゴシゴシ。洗剤は風呂用の中性洗剤。よくすすいだ後は、シューズの中に新聞紙を詰め水分を取ってから2日間陰干しをします。これがいつのパターン。ちなみに防水仕様ではありません。
スポルティバのアキラのつま先が剥離
その時は気がつかなかったのですが、陰干しする時になって下記写真のように右足用のつま先のランドカバー部分が4cmほど剥離しているのを見つけました。
左足も僅かながら剥離しかかっていました。
一体これはどういうことか。昨年4月に苦労してこのグレー色を探して横浜のカモシカスポーツ横浜店で見つけたこのシューズ。当時都内では黄色ばかりでグレー色は全く販売していませんでした。
積雪期には山に行かないので実質9ヶ月間の使用。月2回、平均移動距離を20kmとすると、山行18回、合計移動距離360kmです。
トレランシューズの寿命は走行距離で大体決まり、500km(トレイユ)〜700km(ロード)あたりが目安。
これはあくまでも目安であり、この距離に達しなくてもアウトソールのラグ(靴裏の凸凹部)がへたったり、かかとなどの形状が変形したりした場合はこの距離に達しなくても交換時期に来ています。
逆にこのような状態になっていなければまだ交換しなくてもいいでしょう。
私の場合は、時々下山時に走るときはありますが、基本サクサク山歩きなのでトレランナーのような走りをしません。そのためもう少し寿命は長いと思っています。
以前使用していたブシドウ(スポルティバ)は丸2年はきましたが、下半身の筋トレをやっているのにも関わらず、左膝の靭帯が痛むので剛性が強くクッション性がないブシドウをやめてクッション性の高いアキラに変更したのです。
そのブシドウ(移動距離700kmを超えています)はもう1年くらい履けました。
スポルティバ・ジャパンは不誠実
スポルティバ・ジャパンのHPを見て「お問い合わせ」にメールしました。
昨年4月に登山用として購入。山行は日帰りで20km程度。つま先に4cm程度の剥離。中まで貫通していません。修理見積もりと納期を連絡願います。
といった内容です。文章は200文字以内と制限があり、かつ写真を添付したかったのですが、添付できる設定にはなっていませんでした。
2、3日して返事が来て、納期は2週間。費用は現物を見ないとなんとも言えないという返事。
そのため今後は写真を添付して、これで概算見積もりを依頼。かつ積雪期は使用しないので実質9ヶ月でこのような剥離が起こるのかと質問。
返事が来て、極端なことを言えば一回の使用で剥離することもあると返事。さたに使用状況を見ないとわからないので見積もりはその後になるとのこと。
一回の使用で剥離することもある、という話には唖然とし、写真の剥離した部分だけの接着だけでいいのになぜ概算できないのか全く分からず。
頭にきたので自分で修理してまた剥離するようであれば別のシューズを購入するということと、スポーツ用品店で事情を説明するとそれだけでの使用頻度でこの部分が剥離することはちょっと考えられない、さらに登山は奥多摩、丹沢の山だけという話を添付すると、
具体的な状況から「自分が想像していたことと違い」、ひょっとしたら接着の問題かもしませんので今回は無償で修理し着払いで下記まで送ってください、と急に低姿勢になりました。どんな想像をしていたんだ。初めから「登山」と言っているだろう!
私は、もうカチンといきていたので、貴社の回答には全く誠意が感じられず自分で修理し、再度剥離したら別のシューズを購入します、と再度メールを入れました。その後返事はありません。
スポルティバ本社(イタリア)へ直接クレームメールを入れてたろうかと考えたいます。
いつくかの登山用品店で写真を見せるとこれは不良品ではないですか、と言っています。
写真がない時、口頭だけで説明したお店のスタッフの中にはつま先は剥離する場合がありメーカーに修理した方がいいと言っていました。
いろいろな意見があるようです。
しかし、ふと私が気になったのは中性洗剤で毎回洗っているのでひょっとしたらこれが接着剤に悪さをしているのではないかということです。
ネットで調べてみてもそんなことは書いていません。ただし水洗いが多いですね。あとは中性洗剤を薄めて使うとか。
そこで昨日登山用品店の登山靴コーナー担当者にシューズの洗い方について聞こうと思ったら、神保町の石井スポーツ、さかい屋シューズ館はシニアの客の対応で忙しくこれは無理と思い退散。
新宿の好日山荘新宿東口店は暇そうだから話を聞けるだろうと思ったら今年3月末で閉店していました。やっぱりなあ、暇そうなお店だったから。客層も地味。
モンベル吉祥寺店の説明
結局モンベル吉祥寺店に行きました。ここもいつも空いています。
ここでは石井スポーツ、アートスポーツにはいそうにない細かく丁寧に説明してくれるスタッフがいました。
以下はその内容を箇条書きにしました。
- 中性洗剤が接着剤に悪影響を与えるとは聞いたことはない
- ただし中世洗剤に含まれる界面活性剤が撥水性に悪影響を与えることがある
- 中性洗剤によって界面活性剤の量は異なる
- コットンは吸水性がよく、生物から作られるので抗菌性が高い
- しかし、コットンはそのため速乾性が悪く冷えやすいので登山向きではない
- ポリエステル自身はもともと吸水性が悪く抗菌性もない
- 速乾性があるポリエステル性の登山ウエアは後付けで吸水拡散性を高め、抗菌性を持たせている
- 撥水性を持たせるためには柔軟剤を使ってはいけない
- 接着部分は使用しなくても(適正な保管でも)経年劣化で剥離しやすくなる
- 経年劣化とは製造日からの年数が基準で購入日からの年数でなない
- したがってユーザーは購入したシューズが新しいか古いかわからない
- 製造年が経つとモンベルではアウトレットとして安価に販売している
- 型落ちの場合もアウトレットとなる
- 製造年はメーカーによって異なるが靴の中に、記号として表示されているはず
登山靴やトレランシューズは、販売店で製造年を確認しましょう。スタッフがわからない場合は、その場でメーカー確認するよう依頼しましょう。
ちなみに私のシューズの洗濯方法は問題なく、また、写真を見せると一言「これは不良品でしょう」とのこと。
まあ、スタッフに言うことは異なりますね。それにいろいろ詳しいスタッフと全くカカシのようなスタッフと本当登山用品店のスタッフは千差万別です。
自分でランドラバーを修理
その間私は自分で接着しました。接着剤はアメリカ製のスポーツgooです。防水仕様で接着では乾燥に48時間必要。税込みで1400円ちょっと。
loftで購入。石井スポーツ、アートスポーツでは見当たらず。
「goo」にはいろいろな種類はあるので購入時には気をつけてください。
シューズの中にボロ切れを詰め、接着剤を塗布後筋トレ時に使用したホワイトテープ(非伸縮性)をぐるぐる巻きに。なんだか雑だなぁ。
今朝その結果を見てみると見るも無残な結果に。やっぱりきちんとした工具がないとこのようなアール状の接着は難しいようです。
この空間に接着剤を再度盛り「穴埋め」すると効果があるはずです。
接着剤を盛って一度山へ行ってみるつもり。それでこれ以上剥離するようであれば残念ながら新しいシューズを購入するつもり。大出費です!
今度はトレランシューズではなく、登山用のローカットシューズを検討しています。その方が丈夫です。
いい勉強になりました。
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