東京オリンピック組織委員長の森さんはどうも留任する意向のようです。それも周囲から留任を懇願されて。
これでまた日本の根強い男女差別、女性蔑視の風潮が暴露されてしまったことになります。
よほど日本には人材がいないという証明でしょうか。
こんなコロナ禍の、しかも不十分な感染防止対策の状態で東京オリンピックを開催するなんてことは全く非常識としか言いようがありません。
私はブログでも何度も東京オリンピックは中止すべきと言っているのですが巨額の利権が動くので関係者も決断を下せない状態です。
それにしてもどうして日本人はこうもオリンピックにこだわるのでしょうか。
おそらく先進国では日本人くらいのものでしょう、こんなにオリンピックに夢中になったりするのは。
欧米ではそんなにオリンピックでは盛り上がりません。
少し考えてみると、
・日本人はメダル好き
・日本人は競争好き
・日本人はスポーツ好き
・日本人はお祭り好き
・日本人は権威好き
・日本人はブランド好き
日本人はお祭り好きなのではどんな地方でもその地域に根ざした祭りがあるものです。
私の出身地の北海道でも「梅まつり」「夏祭り」「ライラック祭り」「氷瀑祭り」「流氷フェス」「道の駅冬祭り」など数え切れないほどあります。もっとも半分以上は観光目的に作られたイベントではないでしょうか。
それでも日本全体で最も有名なお祭りはやはり「(桜の)花見」でしょうね。
これほど日本人の特徴を表しているものはないでしょう。花見とは名ばかりで飲んだり食べたり歌ったりで普段のウサを晴らします。
花見と言えば堂々と日中からお酒を飲めるのです。人種的にアルコールが弱いのに酒好きなのも日本人の特徴です。
普段は日本人は礼儀正しく規則や約束を守る人種と思っていた外国人もこのときばかりはこれが同じ日本人かと驚くのです。
こういったお祭り好きの国民性が4年に1回の世界最大のイベントであるオリンピックに強い関心を持つのかもしれません。
さらにオリンピックは世界のスポーツの最大かつ最高のイベントにして権威がある大会なのです。
したがって日本人は権威に弱いところもあると感じている私はこのオリンピックというイベントが日本人の権威好きに一役買っているのではないでしょうか。
一方ノーベル賞も同じことが言えるでしょう。
中国や韓国のような近代化の新興国では自国からノーベル賞受賞者を出すことが夢のようですが、すでに先進国になって久しい日本がいまだにノーベル賞に熱心に関心を持つことはどこか異常な感じがします。
これも日本人が権威やブランドに弱いということを表しているような気がします。
特に未だに海外からの権威、ブランドには弱いですね、日本人は。
論文でも国内よりも海外の方が信頼性が高いと感じる傾向があり、これはメディアも同様で日本の新聞はニューヨークタイムズを非常にリスエクトしているようで今回の東京オリンピックに関してもニューヨークタイムズがネガティブな記事を書くと真っ先にそれを取り上げ報道するのです。
さも正しいことを言っているように。自分たちの報道では国民に信頼性がないと自覚しているのでしょう。
それとも日本の政治家に「海外のメディアでも東京オリンピックの開催は中止したほうがいいと言っている」とプレッシャーをかけたいのでしょうか。
かつて外圧としてアメリカをダシに使ってきた日本の政治家と同じように海外のメディアをダシに使う日本のメディア。
どっちもどっちです。両方とも国民の信頼を勝ち取るような地道な努力をしてこなかった結果、外の勢力に依存してしまうのです。
そしてその結果、日本国民も残念ながら日本人が評価した者より海外(欧米)で評価されたものを評価する傾向があるのです。
スウェーデンではノーベル賞の表彰式の日に日本人の取材陣や観光客が他国に比べてはるかに多く来るので驚いています。
この現象はもはや病気と言っていいでしょう。
このブランド好き、権威好きというのは、言い換えればブランドや権威に盲目的に弱いということです。
自己評価ではなく他者による評価で物事を判断してしまう傾向が日本人にはあるのです。
しかしこれらの現象もいずれ落ち着いてくるでしょう。
オリンピックにしろノーベル賞受賞にしろもっとゆったりとした気持ちで見ていたいものです。
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