シニアに関してよくネットに書かれてることの一つにジムに通うシニアがあります。
私はシニアこそ積極的にジムに通って体を鍛え筋肉量を増加させることのメリットがたくさんあると思っています。またそう思ってジムに来るシニアは問題ないのですが、何をしに来ているかわからないシニア男性も多いのです。
私もジムに通っているのでジムに通うシニアの動向がある程度わかりますが、シニアに対しては非常にネガティブなコメントが多いのです。
目次
ジムに通うシニア女性の生態
私は男性なのでジムでの女性の動向・生態はよくわかりませんが、結構男性以上に色々ありそうです。よくあるのが「派閥」。幾つかのグループに分かれてそのグループ内でしか会話をせず自分の所属するグループ外には排他的な感情を持つようです。
そのため自分のグループの人がいないとその場にいづらくなってしまうというまるで学校内のような現象が起こります。
パウダールーム、シャワールームやロッカールームでも色々あるらしいのですが興味がないのでカットします。
私が通っているジムでも男性より女性の方が多く元気いっぱいです。午前中は年齢的にも男女共60歳以上が圧倒的に多く、女性は仲良しグループで盛んにペチャクチャ喋っている人も結構いますが、黙々と一人でトレーニングしている人もいます。
主にエアロビ、ハワイアンダンス、クラシックダンス、ボクササイズ(ボクシングのエクササイズ)などの有酸素運動がほとんどです。筋トレは20代から30代が多いようです。
シニア男性のトレーニング
シニア男性の特徴は下記の4つに大別されます。
トレッドミル、バイク、エアロビなどの有酸素運動をメインにする人
ジム内のシニア男性は結構真面目にこれらの有酸素運動をしています。エアロビなどは女性に混じって何人もの70代のシニア男性が参加しています。時々周囲から動きが悪く邪険にされるようですが。
70代の人はそれ以外にも腰掛けて運動ができるからかトレッドミルよりもバイクを好むようです。
60代はまだまだトレッドミルで走ったり歩いたりしています。
ただ70代はトレーニングの合間にお友達とベンチに腰掛けて雑談する場合が多いのも特徴的です。
筋トレをメインにする人
私のように筋トレをメインにするシニアは非常に少数派です。私が通う時間帯では数名しかいません。しかも毎回会うわけではないので別の日に来ているのか週1程度なのかは不明です。
たまに見かける人では結構長く筋トレしているなと思われる40代、50代の人たちもいますが仕事を持っているからかいつも見かけるわけではありません。
しかし、その中で時々見かける70歳を超えたシニアはベンチプレスで100kg程度挙上するツワモノもいます。ロッカールームで見かけた時は腰にコルセットをしていました。「大丈夫か腰は」とツッコミを入れたくなりましたが、後ろ姿は逆三角形です。
プール専門
ほとんど70歳以上、それも女性の方が多いのではないでしょうか。私も以前腰痛対策で水中ウォーキングを長くしていましからよくわかります。シニア男性で泳ぐ人もいます。
プールは男女共一番年齢層が高いのです。
有酸素運動も筋トレもつまみ食い程度にする人
いわゆる何をしたいか決めておらずその日の気分次第であちこちやってみるという人たちです。
トレーニングに来ているというよりも自宅に居場所がなく他に行くところがないようなシニアもここに該当します。
徘徊老人やジムを単に社交の場にしているシニアもこの部類に入ります。
また筋トレといってもたまに思い出したようにベンチプレスの真似事をしたりベンチで腹筋運動をしたりする程度です。
さらに最近よく見る60代前半のシニアは5kg程度の鉄アレーを持ってゴルフスウィングをするのです。ブンブン振るので横で筋トレをしている私から見て危なくて仕方がありません。いつ鉄アレーがすっぽ抜けるかわからないからです。それ以外にもタオルをクラブに見立ててブンブン振り回しています。間にはスマホを見ているのですがプロのゴルファーのスウィングフォームでも確認しているのでしょうか。
これって筋トレにはなっていません。後は軽くトレッドミルで歩いたり走ったりしています。はっきり言って何をしに来てるのかさっぱりわかりません。
私に言わせると何ら筋肉肥大も筋力アップもしていないでしょう。あるいは単にストレス発散に来ているのかもしれませんね。
シニア男性の筋肉量減少による体の不具合
60歳を超えると筋肉量の低下、特に下半身の筋肉量の低下が著しくはっきりしてきます。人によっては50代からはっきり見えてきます。この筋肉量の低下は身体の動きを規制するだけでなく下記のような不具合を身体に及ぼします。
新陳代謝機能の低下
安静時の新陳代謝量である基礎新陳代謝量は骨格筋が22%占めています。つまり安静にしているだけでの筋肉があると代謝が促進されるのです。
男性ホルモン、成長ホルモンなどの分泌の低下
筋トレによって筋肉合成を促進する男性ホルモン(テストステロン)とそれに2次的に深く関与する成長ホルモンの分泌が活性化されます。
さらにテストステロンが減少するとシニア男性の場合、前立腺の肥大を促進させてしまいます。
体温の低下
体温が1℃上がると基礎代謝量が13%アップします。逆に筋肉量が低下すると基礎代謝量も落ち体温が低下してしまうのです。
骨折の可能性が大きくなる
以前何事もなく歩いていたところでつまずいて骨折しやすくなります。自分の頭では脚が上がっているつもりでも知らないうちに筋肉量が減少してくると脚が上がらずつま先が地面に引っかかってしまうのです。
体脂肪の増加
筋肉量が減ると代謝量も落ちるので脂肪がつきやすくなります。さらに脂肪細胞が増加するとその脂肪細胞から分泌される女性ホルモン(エストロゲン)量が増加し、男性ホルモンの分泌を低下させます。
まだまだ筋肉の低下による体の病気・不調があります。したがってシニアこそ筋トレをすべきなのです。
シニア男性はジムの目的を明確にすべし
そのためには自分の体をどうしたいのかを明確にする必要があるのです。
下半身に不安のある人は下半身中心の筋トレを、下半身の筋肉にまだ不安のない人は上半身中心でもいいでしょう。
あるいは上半身・下半身共筋肉量にまだ問題ないという人は、心肺機能を高めるために有酸素運動中心にすることもいいでしょう。
いずれにせよ加齢に伴ってあなたの身体機能は確実に低下しているのです。
老後になってあっちが痛い、こっちが痛いなどとつまらない不遇な人生を送るならあらかじめ筋トレで鍛えておきましょう。
独り者の私は筋トレや登山で軟弱な体を鍛え70代でポックリ逝くことを理想としています。
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