映画

名作「東京物語」をBunkamuraル・シネマ渋谷宮下で観てきた

アイキャッチ画像:映画.com

以前から気にはなっていたBunkamuraル・シネマ渋谷宮下という映画館。

渋谷東急デパート本店の建て替え工事でそのデパート内にあったル・シネマが東映プラザ内に引っ越してきてもう何年目か。

今回小津安二郎監督の名作「東京物語」をこの映画館で観るとは夢にも思わず。

東京物語は昔今はなき銀座の並木座あたりで観たような。さらにレンタルビデオでも観ました。

従って最低2回は観ていることになりますが内容は把握しているつもりでも詳細な内容はもう忘れていました。

東京物語のザックリしたあらすじ

ウィキペディア

戦後10年も経たない日本。広島の尾道で暮らす老夫婦周吉ととみは東京で暮らす子供達を訪ねようと夜行列車に乗って上京します。(当時新幹線なんてありません。)

長男は下町の町医者で長女は美容院を経営。両親を向い入れそれぞれ分担して東京案内しようとしますが多忙でままならず、代わりに熱海の温泉に2人を行かせることに。しかし行ったホテルは多くの若者たちで賑わっており喧騒の中ではとてもゆっくりできません。

2人は戦死した次男の妻である紀子のアパートに行くことになりそこで実の子供達とは違った紀子の優しい心遣いを受けます。

やがて老夫婦は帰路に着くもまもなく母危篤の電報が….

東京物語は何度観てもじんわりとくる映画です

小津安二郎の映画は昔少なくとも5、6本は観ていると思います。その中でも東京物語は俊逸でじんわりとしてしまします。

制作は1953年ですから戦後間もない日本を表しており、特に東京の銀座4丁目の和光堂やそのすぐそばのビルに「教文館」の文字が出てきたときは東京出身でもないのになんだか非常に懐かしくなりました。

戦後の日本ってこんな感じだったんだなぁと改めで感じ入る次第。

それにしても小津独特のローアングルでの撮影は相変わらずで、当時は美人と謳われていた紀子役の原節子を見るたびに私は「どこが美人なのだろう」「顔がでかいな」と思っていたのを思い出しました。

また出演している俳優陣の若いこと。懐かしく、かつ新鮮に観させていただきました。

終わりに

映画館は思ったよりも大きく、座席の前後の幅もあって快適でした。また客の入りも9割ほどで上映終了後は拍手が出たほどです。

それにしてもなぜジイさんバアさんはすぐ拍手をしたがるのか。

私の隣に座っていた若い女性は何度も目頭を抑えていました。

昼1回だけの上映でしたので年金生活者が多いのはもちろんですが若い人たちも結構来ていました。映画好きなのでしょう。

今時の映画よりも昔の映画の方が内容がありかつわかりやすいですね。

また他の小津作品を観たくなりました。「世界の小津」健在です。

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