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ロシアによるウクライナ侵略が東部という地域限定化してきました。
日々流れるウクライナの戦場による一般人の被害者数がどんどん多くなっています。まだまだ正確な数値は出てこないでしょう。
民間人への無差別攻撃、レイプ、拷問、物品強奪などなど。
それに対して欧米西側諸国の政府は声高々にロシアへの非難の言葉や経済制裁を次々に発表しています。
しかし何か違和感を感じるのです。彼らが言えばいうほどにです。
自らの非人道行為を棚に上げる欧米と日本
ロシアだけが上記のような非人道的な行為をしたのではありません。
第二次世界大戦までは植民地政策は世界で容認されていました。
植民地となったアフリカやアジア、南アメリカなどは欧米の侵略者に対して「ようこそ私たちの国へ。今日からここはあなたの国です。」なんてことを言うわけはありません。
まさしく欧米人は他国を侵略し多くの民間人を殺害してきた歴史を持っています。
そこには拷問、レイプ、物品強奪など日常茶飯事だったはずです。
無差別殺人だって爆撃機が登場した時代には公然の如く行われていました。
ドイツのポーランド、ソ連、フランス、イギリスなどへの無差別爆撃。
イギリス、フランス、スペイン、ポルトガル、オランダなどほとんどのヨーロッパ諸国は競い合う様に植民地獲得のための他国への侵略行為を繰り返しました。
アメリカのベトナム戦争での枯れ葉作戦に見る化学兵器使用。
日本の東京大空襲だって米軍による無数の爆弾が落とされ一夜にして10万人以上の死者を出したのです。
さらに広島や長崎への原爆でそれぞれ14万人、7万人以上の死者を出しました。
これを無差別攻撃と言わず何と言うのでしょうか。
もちろん当時軍国主義だった日本も中国の重慶などの主要都市へ爆弾を落とし無差別攻撃をした歴史があります。
日韓併合だって朝鮮人が「ようこそ、日本のみなさん。今日から朝鮮はみなさんのものです。好きに使ってください。」なんて言うわけがないのです。
散々非道なことを日本を含む西側諸国はしてきたのです。
またそもそも戦争は人道的行為であるはずもなく非人道的であればあるほどその戦争効果は大きいのです。
日本を含む西側諸国がロシアの残虐な行為を非難すればするほど私は「あなたたちは軽々しくロシアにそんな非難を言えるの?」と言いたくなります。
もちろん現代は21世紀であり法律も過去に比べると整備され、今世紀になってロシアが行っている戦争行為は間違っても正当化できる行為ではないことは大多数の国は分かっているのです。
分かっていないのはロシア、北朝鮮、中国、そして中東の一部の国だけでしょう。
あるいはこの戦争はヨーロッパの戦争であって俺たちには関係ないというスタンスもあると思います。
そこに東アジアの日本が欧米に同調しているのをおかしく思っていることでしょう。
国連の存在感が薄れる
この侵略戦争で国連は何の役にも立たないことが改めてわかりました。もともと国連での決まり事に対しては強制力がないのでロシアのような独裁者の国家にはあまり意味がありません。しかもロシアは常任理事国ですし。
せいぜい国連はある程度対象国に圧力をかけることができますがそれだけのことです。
ウクライナの大統領はこの国連の改革を求めていますが私も本当に国連は改革すべきだと思います。
ロシアが常任理事国でいいはずはなく、常任理事国を外せないのであればこの常任理事制度自身を廃止すればいいのです。
日本は常任理事国になりたがっているようですが国連がこのようきキチンの機能しないのになぜ理事国になりたいのか理解できません。
日本は常任理事国制度の廃止を訴える国になればいいのですから。
日本の対ロシア制裁はみんなで渡れば怖くない方式
またおかしなことに日本はG7のメンバーなので欧米と同様に対ロシア制裁を科しています。
しかしその制裁がまるで欧米のモノマネをしているみたいなのです。
これってG7の中で日本だけ何もしないと「非難されるからまずい」ということから発想していることが見え見えです。
人目を気にする日本人気質の面目躍如といったところ。
そんなに欧米追従したいのでしょうか。
ロシアに対して日本一国では大した発言はできないが欧米に追従すれば問題ない「赤信号みんなで渡れば怖くない」といった感じがありありです。
日本は東アジアに位置しヨーロッパでもなくアメリカでもなく、またキリスト教徒でも白人でもありません。
そういった非白人、非欧米文化の観点から考察して政策を実行していくことが日本にとって大事なことだと思うのです。
日本は一応平和主義なのでウクライナに対して武器供与などの支援はできませんがウクライナ人への人道的支援として2億ドルの援助を決めました。
さらに避難民として一般のウクライナ人を受け入れ始めました。しかも在日中は医療費や生活費なども支援するらしくものすごい張り切り様です。
ウクライナとしても日本がこれほど自国を支援してくれるとは思っても見なかったのではないでしょうか。
いくらウクライナが原発問題や敵がロシアという日本と共通点があるにしてもです。
入管でのスリランカ人殺人問題さえ未だに解決されていないのにウクライナ人だけ配慮している感じさえします。
入管問題は(今のところ)国内問題で国際問題ではないから放っておくのでしょうか。しかし人種差別問題として国際問題になるのも時間の問題でしょう。
ウクライナ人がシリア人でもアフガニスタン人でもミャンマー人でもない白人だからでしょうか。
ウクライナ人も本当は自国近くの国、例えばポーランドあたりで避難生活し最終的にはウクライナに戻ることがベストと思っている人がほとんどです。
在日するウクライナ人避難民も日本に永住する人はすでに日本に親族がいる場合に限られてくると思います。
日本政府が戦争に関して明確にすべきこと
ウクライナとロシアの戦争は長期化しそうです。
ドイツ、イギリス、フランスの様な発言力のあるヨーロッパ諸国とアメリカとロシアの板挟みになって中途半端に潰された感じがするウクライナ。
思った以上に結束力のないNATO、弱腰がありありの偽善的なアメリカ、ドイツ。
今後日本も防衛費増強は間違いないでしょう。
サイバー攻撃からの防御、ドローン兵器、ロボット兵器、長距離ミサイル開発などに使われることになるでしょうね。
私は日本はもっと国防費を増やしても構わないと思っていますが日本とアメリカの戦争分担を明確にして欲しいところです。
例えば北方領土問題でロシアと日本が戦争を起こした場合アメリカが参戦するのかしないのか、
台湾有事の際に日本やアメリカが参戦するのか。
尖閣列島有事の際にアメリカが参戦するのか。
日本が核爆弾で攻撃を受けた場合アメリカは核を使用するのか。
こういったことを明確にして日本国民に伝えて欲しいものです。その義務があるでしょう、日本政府は。
終わりに
戦争を支持する人は武器製造メーカーか支持率の落ちた政治家くらいのものです。
21世紀なのに20世紀に生きている様なロシア、中国、北朝鮮。
中東諸国などは部族間の争いが絶えず20世紀どころか中世に生きている様にさえ感じます。
しかしその中東やインドでさえこの侵略戦争はヨーロッパ間の戦争であって自分たちには関係ないと思っている可能性が十分にあります。
ロシアのウクライナへの侵略戦争でビンタを張られて目を覚ました日本ですが対ロシア、対中国への政策をしっかり見直して欲しいものですが世界の中における日本の立ち位置をしっかり見直すことも必要です。
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