社会

コロナ緊急事態宣言でもパチンコに行く人はもはや精神障害者

アイキャッチ画像:日本経済新聞

新型コロナウイルスによる休業宣言が出されても営業し続けているパチンコ店6軒に対して大阪府知事が店名を公表しましたが、これが逆効果でそれらのパチンコ店が大勢のパチンカーが押し寄せているという話。

本当笑うに笑えない話です。正直それらパチンコ店は社会から大バッシングされて大変だろうなと思っていたら大繁盛とは何とも皮肉な結果です。

以前私はブログでパチンコ店は対面式ではなく各人がパチンコ台に向かっているので一台毎間隔を置けば問題ないのではと書きましたが、その後台の間隔を置いているわけでも換気に気をつけているわけでも開店前の長い列も間隔を空けているわけでもない様子。

またその後出された「不要不急の外出自粛」にも完璧に当てはまっています。

しかし一方でもともとパチンコ店は雀荘よりも軒数が以前よりかなり減少していると言われています。

パチンコ軒数の減少と休業しないわけ

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パチンコ店は1995年には18,244軒ありましたがその後減少の一途をたどり2019年には9,639軒まで落ち込みました。

風俗営業法やインターネットの発達などで若者離れが進んだことが大きな原因の一つとなっています。

こういった現状の中で「緊急事態宣言」が出てくるとさらにパチンコ店にとっては厳しい状況下に置かれてしまうのです。

家賃が月1000万円のパチンコ店では政府や自治体の補償・協力金など焼け石に水という状態です。

家賃の高い地域で場所をとるパチンコ店を経営する人はとしては休業は死活問題なのです。

またパチンコ業種は警察官の天下り先なので警察庁もあまり強気なことは言えずその辺をパチンコ業者はわかっているのかもしれません。

とはいえ、パチンコがギャンブルであり生活に不要だからパチンコ店など必要ないというのであれば他のギャンブルも不要と言えるのではないでしょうか。

例えば、競馬や競輪などはパチンコよりはるかにギャンブル性が高いはずです。

しかし同じギャンブルでもこれらはパチンコ店とは趣が全く異なります。それはなぜでしょうか。

競馬・競輪・競艇・オートレースは公営競技

これらの4団体は「民営」ではなく「公営」でありその施行権は中央競馬を除くと各市町村なのです。

中央競馬

特殊法人日本中央競馬会が施行権を持ちその公益金は国庫納付金となる。

地方競馬・競輪・競艇・オートレース

地方公共団体が施行権を持ち地方自治体の財政資金となる。

これらの公営競技は国や地方自治体への財政資金として「公的に」重要な役目を果たし、かつ「不要不急の外出自粛要請」にも早期に対応しています。

しかし早期対応といっても「無観客」で対応しているのであってレース自身は継続しているようです。

馬券はオンラインで購入でき、さらに他の競技は電話・インターネット投票ができます。

したがって4団体とも完全休業ではないのです。

ここもパチンコ店と異なるところです。

それにしてもどうしてこんな新型コロナ感染拡散で「非常事態宣言」が出されてもパチンコなどギャンブルをする人が大勢いるのしょうか。

ギャンブル依存症は精神障害

日本でギャンプルといえばパチンコ以外に競輪・競馬・麻雀・競艇などがありますが街中でできるギャンブルといえば主にパチンコと麻雀です。

どんな人がパチンコに行くか

今現在パチンコに行く人はほとんど仕事にあふれた非正規社員、ニート、生活保護受給者などでしょう。

こんな状況下でもパチンコに行く人はおそらく「ギャンブル依存症」でしょう。

ここでギャンブル依存症についてわかりやすく解説した「ギャンブル依存症予防回復センター」のネットを引用してみます。

定義

パチンコや公営競技のような賭け事にのめりこむことにより日常生活又は社会生活に支障が生じ、治療を必要とする状態。

症状

「賭けることを楽しむ」という当初の健全な動機が別の動機にすり替わることが発症の引き金です。すり替わる動機には次の要素があります。

①負けを取り戻す(負け追い)

②より強い興奮を味わう

③イライラ・ゆううつ感を解消する

④賭けていると落ち着く

などがあります。これらの動機には「楽しくなくなった(飽きた)から止める」という歯止めが効きません。それゆえ遅かれ早かれ、

⑤ギャンブルに関することが頭から離れない

⑥上手に加減できない

というとらわれの状態に陥ります。その結果、

⑦ギャンブル関連の嘘

⑧大切な人間関係の危機

⑨ギャンブルを原因とした借金

が生じます。

診断

DSM5(精神障害診断基準集:米国精神医学会作成)では上記の①~⑨のうち四つ以上が満たされた場合に「ギャンブル障害」と診断します。このうち①「負け追い」は重要な鑑別症状です。

原因

性格/気質、社会的ストレス、家族葛藤などの心理的要因、知的1発達障害、更にうつ病等の併存精神障害が複雑に絡み合っています。「ギャンブルをやめれば解決する」という単純な因果論では捉えきれません。

まとめ

・私も学生時代よくパチンコをしていましたが社会人になるとそんなことをする暇はなくなり自然と足が遠のきました。

・緊急事態宣言でもパチンコへ行く人はもはやギャンブル依存症でしょう。

・パチンコができなければほとんど何をしていいかわからい人たちです。

・おそらく未だに営業しているどこかの飲み屋にでも行っているのかもしれません、いずれ休業解除になることを待ちながら。

・パチプロの人たちは多くのパチンコ店が休業して生活が苦しくなっているでしょうね。

・これを機にギャンブル依存症から脱却して欲しいものですがなかなか難しそうです。

・ギャンブルは胴元が儲かるようにできていることに気がついていてもやめられないのがギャンブル依存症の怖いところです。

・ギャンブル依存症は「精神障害」なのです。

・ギャンブル依存症以外の依存症といえばアルコール依存症、ニコチン依存症、薬物依存症などがありますがどれも体の免疫力を低下させてしまい新型コロナに感染しやすくなります。

・緊急事態宣言下でもギャンブルできることはこの国が幸せな国ということか。それにしては国民は自分が幸せであると感じない国なのに実に不思議です。

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