アイキャッチ画像:日経Gooday
今日は雨の降りそうな天気ですが、下北沢のクリニックで術前リハビリの日です。
手術まで1ヶ月。あと何回ここへ来るのかなぁ。
いろいろ考えさせられます。
前日の筋トレのせいか縫工筋、大腿直筋、大臀筋が張っていると言われた
理学療法士(以下PT):調子はどうですか。
tao:以前の時より良くなっていますが時々駅の上り階段で大転子あたりに痛みが出る時があります。
PT:横向きになってください。
(いつものように股関節の屈曲、伸展、内旋、外旋を繰り返しながらその都度もう片方の手の指先で各筋肉を触診していきます。)
tao:どこか硬いところはありますか。
PT:縫工筋、大臀筋、大腿直筋が硬くなっていましたが少しほぐしただけで柔らかくなってきました。
tao:自分で鼠蹊部(脚の付け根)を指指し、ここが大腿直筋ですか。
PT:そこは縫工筋で大腿直筋はもうちょっと下辺りです。
tao:えっ!そこが大腿直筋だと思っていました。硬質ボールで時々グリグリやるんですよね。
PT:それはいいですね。指でやるのもいですよ。
小臀筋が硬い、中臀筋が弱いと言われたことはありましたが大臀筋が硬いと言われたのは初めて。やはり昨日の筋トレでヒップスラストをやったせいかな。ストレッチでほぐれていると思っていましたが実際はそうでもなかったようで。
施術中、股関節の痛みの原因についてこのPTに聞きました。
股関節痛には臨床でしか認知されていない痛みがある
私の認識では股関節痛には股関節周囲の筋肉痛と股関節の関節包内側の滑膜(神経と血液が通っている)にすり減った軟骨の切り屑が刺さって発痛する2つのケースがあります。
変形性股関節痛の多くはこの筋肉痛だと言われています。
私は変形性股関節症の原因が筋肉であるのなら人工股関節に置換しても筋肉が修復されない限り股関節痛が止まらないのではないかと聞いたのです。
しかしこのPTの回答は股関節痛には不安定になった股関節を安定に維持しようとして過度に働き筋肉痛になる場合、関節包の痛み(炎症)の場合以外に、股関節がスムーズに動かない場合に股関節内部の受容体によって痛みが出る場合がある、とのこと。
「その受容体はどこにあるのですか。」と聞いても「それはまだわからない。」との回答。
本当かな。
軟骨には神経、血管はなく、骨は骨本体を覆う骨膜に神経と血液が通っています。
しかしこの骨膜は関節包の周囲を覆っており、寛臼骨や大腿骨骨頭には直接骨膜は覆っていないのです。
したがって股関節痛が筋肉痛でない場合は、骨の問題ではなく関節包(滑膜)とその受容体ということになります。

変形性股間症になっても痛みがない人もいる
このPT曰く、
変形性股関節症になっても痛みがない人がいます。
それは股関節をスムーズに動かすことができ股関節周囲の筋肉群に過度な緊張を与えない人の場合です。(←PTがこの文言をそのまま言っているのではなく私が要約して書いています。)
しかし、そうであればそもそもどうして変形性股関節症になったのか、という疑問が出てきますが20分という短いユニットでは時間的限界でした。
またおりを見て質問してみましょう。また、こういう質問を整形外科医にしても理解できないでしょうね。彼らは骨しか見ませんから。
終わりに
・このクリニックへ来る途中、私は普通に歩けるしもう手術しなくてもいいのではとふと思いを浮かべPTにあれこれ質問をしたのでした。これに対してPTが変形性股間症になっても痛みがない人もいるという回答で、このPTは今まで私を施術してきて手術は必要にないと思っているかどうか確認したかったのですがその回答は避けられました。
・しかし私はまだ登山や筋トレをしたいのでやはり手術はすべきなのでしょうね。執刀医に手術決断をしてから2ヶ月経ち、気持ちが揺れてきた自分はちょっと恥ずかしいかも。
・術前に登山に行ってこようかという思いが芽生えてきました。「いつでも行ける登山」から「いつまでも行けると思うな登山」という心境です。
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