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昨日気分転換に私の好きな映画館の一つである新宿ピカデリーでインド映画「RRR」を観てきました。
インド映画は超久しぶりで前回見た映画のタイトルも思い出せないくらいです。
この「RRR」はインド国内では大ヒットし確か映画監督も来日してキャンペーンしたはずです。
私は最盛期(お金と体力と暇があった時期)には年70〜80本映画館で映画を観ていましたがインド映画はまだ数本しか観ていませんでした。
簡単なあらすじ
1920年の大英帝国に支配されていたインドでの出来事。
地元にイギリス人と戦うための武器(銃)を持ち帰るためイギリス人の犬警察官となったラーマとインド提督夫人に奪われた幼い妹を連れ戻そうとするビームが繰り広げるエンターテイメントアクション映画です。
ラーマとビームはひょんなことからお互いの素性は知らないまま意気投合して兄弟の契りを結ぶのですが後にビームが妹を取り戻すのを警察官ラーマに阻止され逮捕され死刑宣言されることに。
しかし最終的にラーマはビームと妹を逃すのですがこのときビームがラーマの本来の素性・目的を知らず、また2人を逃したのがラーマの計画だったとも知りませんでした。
ラーマの裏切りにインド提督は怒り狂い独房に入れたのですが、後にラーマの許婚から事情を知ったビームはラーマを助けに行きそこで2人でインド提督の館を急襲し提督とその夫人を殺すのでした。
そしてラーマは地元の人々に武器を持ち帰り凱旋し、ビームは森の中の村に妹を連れて凱旋します。
最後はインド映画お決まりのインドダンスでおしまい。
ちなみに映画タイトルの「RRR」の意味はというと、
Rise(蜂起)、Roar(咆哮)、Revolt(反乱)の頭文字をとったらしいのですがインドもいろいろな言語があるので本当かどうか不明です。
インド人の顔は濃いなあ!
それにしてもインド人は顔が濃いですね。単に日本人が薄いのかもしれませんが。
インドも多民族国家なのでいろいろな顔立ちをしている人が多いのですが、それにしても髭を生やす人が多いし、体毛も濃い。
やはり人種的にインド・ヨーロッパ語族と言われるだけあって東アジアの日本人よりヨーロッパの人種に近いのです。
ただ主人公の一人「ラーマ」役を演じた男性を観たとき、日本の俳優である北村一輝に似ているなと思いました。彫の深さもさる事ながら太い眉と長くて濃いまつ毛がそっくり。北村一輝の母親は沖縄出身なのでその影響が強いのかもしれません。
大英帝国は今や無残にも….
1858年から1947年までインドはイギリス領土であったのでその間のイギリス人のインド人に対する人種差別は相当のものがあったと推測できます。
この映画でも遺憾無くイギリスのインド法治に対する怒りが伝わってきます。
第二次世界対戦後までイギリスは一体何カ国植民地を持っていたのでしょうか。今現在でもイギリスばかりか一部のヨーロッパはアフリカ、太平洋諸島などに植民地を持っています。
今国情不安になっている南アフリカもイギリス領土だったわけでその独立後のイギリスの対応にかなり不満を持っていて最近ではロシアに急接近しているとニュースでも言っていました。
日本人がイギリス人から連想するのは古くから紳士の国というイメージですが、今では全くそんなイメージを持つ人はいないでしょう。
ヨーロッパからの離脱、繰り返す首相の短期交代劇、北アイルランド・スコットランドの独立運動、貧富の差の拡大、移民問題、ウクライナ戦争による物価・ユーティリティの高騰などなど日本以上に非常・異常事態となっています。
またロンドンはもはやイギリス人の街ではなく外国人の街と言われ、金融「シティ」はロシアを含む世界中から節操のない金持ちの金儲けの場所となっています。
インドのナレンドラ・モディ首相がイギリスのエリザベス女王の国葬式に出席せず安倍元首相の国葬には来たというのはいかにもインド人のイギリスに対する当て付けでしょう。
終わりに
3時間余りの長い映画ですがそれを感じさせないエンターテイメントとなっています。
お客の入りは午後2時台でしたが9割の入りで人気のほどが伺えます。
ただたくさん動物のCGを使っているので迫力はあるのですがやはりこの手はハリウッド映画も方が上です。
虎の顔はやっぱりどこか偽物にしか見えずちょっとだけ興醒め。でも頑張りました。
先述の通りインド映画はまだ数本しか観ていないビギナーですがお約束ごとのストーリーと分かっていつつも見せてしまうのは「フーテンの寅さん映画」と似ています。
いい気分転換になりました。
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