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新宿武蔵野館で移民問題の映画「バティモン5 望まれざる者」

アイキャッチ画像:映画.com

封切り前から気になっていた映画「バティモン5 望まれざる者」を観てきました。

フランスの移民問題を端的に表現しています。

移民問題は欧米だけの問題ではなく隠れた移民大国となった日本でも問題になっており興味を持って観ました。

「バティモン5 望まれざる者」の超あらすじ

場所はパリ郊外。通称「バティモン5」と呼ばれている一画には労働者階級の移民が多く住んでいます。

市長の急死によって臨時市長となったピエールはかねてより問題になっていた老朽化した団地の取り壊して地域の再開発と復興を計画していました。

しかしピエールのあまりにも性急で権力にものを言わせた横暴なやり方にケアスタッフとしてその地域で働いていたアビーたちは猛反発。

そして市長を中心とする警察の治安部隊と住民側の衝突と抗争。

アビーは次期市長選へ立候補することを決心しその準備を始めましたが市長からの嫌がらせが。

その最中に起きたある偶然の出来事に市長側は好機と見て反撃し、ついに移民たちの我慢の限界点を超えてしまった。

鑑賞後の感想

もっとユーモアのある映画に仕上がっているのかと思ったら完全な社会派ドラマになっていました。

後味もスッキリせず解決もなし。

もっとも移民問題がスッキリ解決できていれば映画にもなるわけないか。

やはりズシリと来る感じで、果たして私はどちらの立場に立っているのかと考えさせられました。

もともと移民問題は移民が移民した国でその国のルールを守っていればほとんど問題は起こらないはずです。(ただし、ルールを守ってもある程度人種差別は残りますね。欧米で生活する日本人はその国のルールを守っていても人種差別されますから。)

これらの移民はやはり違法行為、たとえば団地の中で無許可で飲食店を開いたり、団地の駐車場で無許可の自動車修理営業を行なったりしています。

一方で移民を受け入れた側のフランス政府は移民の入国を許可しフランス語の学習に向けていろいろ便宜を図りますが全ての移民がフランス語を習得できるわけもなく、またフランスに永住するつもりもなくいつかは祖国に帰国したいと言う移民も多いはずです。

映画では難民として入国したばかりのシリア人の父と娘が登場しますがこちらは市長夫妻から手厚いもてなしを受けます。ただし政治的に利用されているように見えます。この父親はフランス語を学習しない理由を聞かれて「いずれ祖国へ帰るつもりだから」と答えます。

こういった一時的な難民・移民も多くいるのでしょう。それがまたフランス文化理解に壁を作っています。

そう言った環境のなかではなかなかフランスの文化に馴染まない人たちが出てきます。そうするとできる仕事も限られ段々と違法行為を繰り返すことが生活の手段となっていくのです。

またフランス政府は権威主義国家で警察の横暴は有名です。アメリカほどではありませんが警察官の発砲事件はたくさんあります。また自由と平等を謳ってますがそれはあくまでも建前です。

なぜなら今だにフランスはアフリカから植民税を搾取しておりこれがフランスの貴重な年間予算の財源のひとつになっているからです。

この植民地税を廃止すればもっとアフリカは自力で発展していたでしょう。

参考記事:『貧困アフリカ諸国から未だにカツアゲしているフランス共和国

フランスの移民政策も過去の植民地政策の罪滅ぼしか、単なる自国の人手不足によるものなのかはわかりません。

いずれにしてもフランスは日本以上に移民に関しては寛容でしたがその反動が現在移民の暴動となって現れています。

先述の通り全ての難民・移民がフランス文化に馴染むわけではありません。

経済格差による教育不足もその一因で、さらに宗教問題(キリスト教vsイスラム教)も人種差別に拍車をかけています。

移民政策にあたってこう言ったことが起こることをフランス政府は予見できなかったのでしょうか。

もう一つ、これらの移民は自国にいるよりもフランスで差別されながらも生活出来ることの方が良いと考えているのでしょうか。

フランス移民のなかには難民もいるでしょうが生活の糧を得るためにフランスにきたのであればきちんとフランスのルールに従わなければなりません。それができなければフランスを出るべきです。

その国のルールは試行錯誤を繰り返しながら良くも悪くもできたもの、いわば文化です。突然入国してきた移民がそれを破ることはその国の文化に対する侵害です。

もし移民が本当に難民であるならばフランス政府はきちんと保護し最低限のフランス語を含む文化に馴染むように心がけるのが当然の義務でしょう。

それができなければ最初から難民を受け入れなければいいのです。

翻って日本でも古くは在日朝鮮人問題がありいまでは埼玉のクルド人問題があります。

在日朝鮮人には戦後永住権が与えられましたが、クルド人(トルコ国籍)のほとんどは難民申請中で仮在留しているだけなのです。

しかし実際は難民申請とは表向きでほとんどはお金を稼ぎたいために不法滞在しているわけです。

彼らも日本のルールに従って生活していれば問題が大きくならなかったのですが、地域住民からゴミ出し、生活音の問題が上がりいくら注意、忠告しても直さないので問題化したのでした。SNSで拡散し国会にまで取り上げられています。

日本のルール、文化を守れない移民は日本の法律に従って処罰されるか国外に出ていってもらうのが当然です。

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