私にとってもはや家庭の常備薬と言っていいステロイド軟膏(ネリゾナ軟膏0.1%、バイエル薬品株式会社)とステロイド乳液(デルモゾールDPローション0.064%)がなくなってきたので行きつけの皮膚科クリニックへ行ってきました。
このクリニックにはほぼ2年毎に通ってもう20年近く経つでしょう。2年毎というのはほぼ2年で薬が切れる程度にステロイド軟膏(5本程度)を使用していたということです。
ステロイド軟膏は手のひら、背中などに塗布し、ステロイド乳液は頭皮の脂漏性皮膚炎の時に使用していました。しかし、ダニや蚊の虫刺されによるかゆみ用に市販されている液体の薬などにはステロイドが含まれていることを知り試しにこのステロイド乳液を使用したところ効果があったので夏期にずっと使用していました。
皮膚科の先生もその効果を認めていました。ただステロイド剤を同じ箇所に使用し続けるとその皮膚が薄くなって切れやすくなるので注意が必要です。
ところでせっかく行ったのですから皮膚科の先生にいくつか質問をしてみました。
皮膚科の先生への質問
Q1. 冬乾燥してくるとフケが出やすくなってくるのですが、シャンプーを変えたほうがいいでしょうか。
A1. フケは睡眠不足やストレスなどによって出るものでシャンプーや乾燥とは関係ありません。(→つまり、フケ症は炎症症状を伴わない軽度の脂漏性皮膚炎ということです。)
Q2. 先日登山に行って汗をかきましたが、右腕、右の背中、右のお尻に汗をかき左側はほとんど汗では濡れていなかったのですが、これはやはり自律神経の乱れの問題でしょうか。
「そうですね。汗は自律神経と関係しているので自律神経の問題かもしれません。しかし、それは神経科に行って診断してもらったほうがいいでしょう。」
Q3.もし自律神経の問題だとするとどうして自律神経が乱れるのかわからないのですが。
「これもストレスなどが関係してきますが、毎日同じ時間に起きて食事をするなどして生活に一定のリズムを作ることが大事でしょう。」
Q4. 毎晩風呂に入って爪で右腕や肩(背中部)をかくと垢が出るのですが、左側の同じ部位は垢が出ないのは、どうしてでしょうか。
「皮膚は4週間(?)ごとに新しい細胞に入れ替わるので垢は自然と出てくるが、左右で垢の量が異なるというのはわからない。あなたは汗と関連付けたいのだろうけど。」
Q5. 以前駅前の街路樹の前のベンチに座っていると足のくるぶしあたりが痒くなってきてかいていると段々赤くなってきたのですが、草木に触っていないのにどうして痒くなるのでしょうか。
「じん麻疹の一種じゃないのかな。靴下やベルトで締め付けららたところが痒くなるのもじん麻疹です。(→どうもこれは回答になっていませんでした。)」
Q6. 体臭が臭くなるのは、汗腺から出る老廃物(や脂肪酸)を皮膚にいる常在菌が食べてその糞が臭うのではないでしょうか。
「以前そういう説もあったけど今は否定されている。」
Q7. なぜ私は毎晩風呂に入って頭を洗っているのに冬になるとフケが出るのでしょうか。
「疲労して体の抵抗力が落ちているんじゃない。」
まだまだ聞きたいことがあったのですが、先生がチラチラと腕時計を見始めたので質問を取りやめました。
後で精算すると医療費1070円、調剤費(薬代)1060円だったのでもう少し粘って聞いても良かったかもしれないと思いました。
さらにここで皮脂腺と脂漏性皮膚炎のおさらいをしてみました。
皮脂腺とは
・皮膚の内層にあって脂質を蓄積し毛穴を通じて体表に分泌する腺
・主に保湿の役目がある
・手のひらと足の裏以外の全身にある
・ストレスを受けると体内の活性酸素が急激に増え皮脂腺が活発になる
汗腺
汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺があり、エクリン腺は頭皮を含むほぼ全身にありますが、アポクリン腺は脇の下など特定の部位にしかなく頭皮にはありません。
脂漏性皮膚炎の主な原因
・皮膚(表皮)の古い細胞と新しい細胞が入れ替わる代謝サイクルが非常に早まることで発症する
・肉体的・精神的ストレス
・低温度・低湿度で悪化する
・ビタミンB群の不足
脂漏性皮膚炎のできやすい部位
・頭部から生え際
・おでこ
・脇の下
・鼠蹊部(そけいぶ)
・前胸部
・上背部
脂漏性皮膚炎への対処法
・ステロド剤の使用
市販のものもありますが、やはり皮膚科で処方してもらった薬の方が効果があると思います。さらに結果的に経済的です。
・抗真菌薬入りシャンプーを使用する
皮膚科の先生はシャンプーの問題ではないと言っていましたが。
・アミノ酸シャンプーを使用する
アミノ酸シャンプーが効果的という人もいますが、私は以前使用していても脂漏性皮膚炎になりました。人によるのかもしれません。
・皮脂の過酸化を促進する唐辛子、ワサビなどの刺激性の強い食物の摂取を控える
・ビタミンB2、B6を摂取する
市販のサプリのようなものよりも皮膚科で処方されたビタミンB剤の方が経験上効果があると思います。
食物から摂取としては下記の通りです。
ビタミンB2を含む食品:豚レバー、ウナギ、納豆、ホウレン草、アーモンド
ビタミンB6を含む食品:カツオ、マグロ(赤身)、サケ、鳥のササミ、バナナ、玄米、サツマイモ
・疲労を抑制する
自分では気がつかないけど疲れているのかもしれません。それによって体の免疫力が衰えると脂漏性皮膚炎だけでなく様々な症状を引き起こします。
まとめ
・脂漏性皮膚炎はストレス、睡眠不足などによることが多い
・フケ症は軽度の脂漏性皮膚炎である
初めて知りました。これだけでも皮膚科に行ったかいがあります。
ちなみに私は冬の乾燥期に洗顔後口の周りに白い粉が出ますが、これは乾燥肌と関係があり、脂漏性皮膚炎とは関係がないとのことでした。
・脂漏性皮膚炎はビタミンB2、B6の不足の可能性もある
・肉体的・精神的疲労を作らないようにする
これは一番私に当てはまるような気がします。週3、4回のジム通いと月1、2回の登山で自分が思った以上に疲労しているのでしょう。休養も大事であると改めて思い知りました。
・ストレスを受けると体内の活性酸素が急激に増え皮脂腺が活発になる
これもなんか私にかなり当てはまりそうです。活性酸素は運動でたくさん産生されるのです。
活性酸素については以前記事にしましたので下記記事参照願います。
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