現在の日本の人口は1億2000万強ですが、少子化に伴い日本の人口が2040年には1億1000万人に、2060年には1億を割るような推定数値が出ています。統計によっては2040年にも9000万台に突入という数値も出ています。
いずれにせよ今から50年も前に日本が少子化がなることは予測されていたのに未だにその対処がなされていないわけでさらなる少子化は免れないでしょう。
私など2060年に成ると100歳を超えていますからとっくに死んでいますし、2040年でも80歳を少し超えているのでこれまた死んでいるはずです。
しかし、20年後に1000万、40年後に2000万人の日本人がこの地球上からいなくなるなんてちょっと寂しくなりますね。
私などはこの歳になるまで生きてこれただけで良しとしている方なのでこの先のことには大した興味はないというより大した人生ではないだろうと思っています。
ただ、今まで通りジムやチョボチョボ登山に行くことができてその合間にお酒が飲めれば言うことなしです。そして70歳あたりでポックリ。これって贅沢?
まあいろいろな人がいるわけですから私のような考えを持つ人間がいてもいいわけです。
ところで、いろいろな人間と言えば先ほど言った少子化問題に絡んで移民の問題があります。
少子化と移民問題
日本は海外からの移住規制が強く多様性を持たない国と言われています。
移住規制のメリットは単一民族として思考が似通っており、というかそのように教育されており意思の疎通が比較的容易で協調性のある社会を形成していると言えますが、デメリットとしては思考回路が同じ過ぎてダイナミックな、チャレンジングな思考が持ちづらく必要な改革が延々として進まないという面があります。
日本は先進国で1億人以上の人口がある割にノーベル賞受賞者が少ないのはこの多様性がないからと言われています。アメリカが圧倒的にその受賞者が多いのは移民の国で多様性があるからとも。
逆に欧米で移民排斥運動をしている極右翼団体からは日本はリスペクトの対象国になります。
しかし、日本人は移民(外国人)を好まず、うちうちで暮らしたがる閉鎖的な社会の傾向がありますが、それを島国だからという説明には、だったらイギリスはどうなのか、ということになります。
イギリスは多民族国家であり、英語自身もケルト語、北欧(バイキング)の言語、フランス語、ドイツ語、インドの言語などいろいろな言語が混じって成り立っています。
私はこれ以上東京の人口が増えて欲しくはないのですが、海外からの移民はある程度増えたほうがいいと思います。ただし、高等教育を受けた若い移民という条件が必要です。
しかし実際は3Kの世界で働く人手が欲しいので低賃金で黙って黙々と働く外国人が欲しいというのが日本の中小会社の本音でしょう。本当は、優秀な外国人が増えれば日本の企業ももっと成長できるのですが、なかなかうまくいきません。
それというのも日本企業がまだ年功序列であり、かつ、社内の人間関係で出世が決まってしまう傾向があるからです。外人にとってはこれらは不利な条件であり日系企業ではモチベーションが上がらず勤務しづらいのです。
それに日系企業よりもっと給与のいい外資系会社がたくさんあります。
つまり日系企業は外国人にとって魅力的な企業ではないのです。最近の日本の大学生もようやく就活で外資系を選択するようになりました。
だいたい(長い)会議で上司に嫌われないように発言をするためにその場の空気を読むなんてことは外人には理解不能でしょう。異常なんですよ、空気を読めなんてことを言うのは。だからダイナミックな事業ができないのです、日本は。
一方でアメリカ、フランスやイギリスなどの西ヨーロッパの国々の犯罪の原因の一つが移民による犯罪です。移民したはいいけれど、ろくに移住した国の言葉も話せず家庭を持ち、子を宿します。
その子供たちは貧困の中で育ち、周囲の非移民の生活を見てなぜ自分たちだけが差別され貧困なのかと「不平等感」を持ち犯罪に走るケースが多いのです。
日本も実質的には移民大国(ドイツ、アメリカ、イギリスについで世界第4位)と言われておりこれらの移民が家庭を持ちその子供たちが日本社会に対して不平等感を持てば犯罪に走りやすいと言えるでしょう。
従って一旦移民を許可したのであれば彼らが日本で生活できるように
・日本語を学習できる環境を作る(日本語学校、夜間学校などを活用する)
・日本社会に馴染めるようなコミュニティーを作る
が最低限必要でしょう。
もっとも日本に移住して英語などのメジャーな言語で通用する仕事する外国人であれば上記は不要という人もいるかもしれません。
今現在日本で生まれ育った日本人は自分が日本人であることのアイデンティティを疑っていません。しかしそう遠くない日に自分は本当に日本人なのかと考えざるを得ない日が来るかもしれません。
少子化対策
また、少子化にあって少子化対策の意見が盛んになってきて、
・女性の積極的活用(保育所の増設などを含む)
・高齢者の活用(定年の延長を含む)
・海外からの移民の流入緩和(看護師、介護士などを含む)
・AIの活用(ロボットの利用)
などなど言われていますが、残念ながらまだどれもうまくいっていません。
特に海外からの移民の活用と言っても先述の通り20年後には日本人は1000万人いなくなるわけですからそれに見合った数の外国人を補充するというのは全く現実的ではありません。
また、流入させるとすれば若い外国人がいいでしょう。思考回路が柔軟であり子供も作り育てることができるのです。
従ってある程度の若い外国人の流入を認めつつ、女性、高齢者、AIの活用がより現実的です。
女性の進出には男性の協力が必須です。既婚であれば家事なども男性が分担するのは当たり前にならないといけません。
それは男性にとってもメリットがあるはずです。一家の大黒柱という重荷から少し解放されるのです。男性にとって家族を一人の給与で養うというのは今の時代大変なことですから。
AIの活用としてロボットがありますが、これは軍事にも関係してきます。少子化は自衛隊員数にも深刻な影響を及ぼしています。
従って減少傾向にある自衛隊員数をカバーすべくできるだけ無人化することが必要になってくるでしょう。例えば、戦車など無人ロボットでいいのではないでしょうか。(ひょっとしてもうそんな戦車があるのかも)
戦闘機もすでに無人ステルスなんて海外では使用されています。サウジの石油コンビナートを爆破したドローンなんてAI化、無人化の典型的なものでしょう。
日本って「構造改革」とか「経済改革」と何かと「改革」と言っていますが全て中途半端で何一つ成功していません。
それは多様性のない国だからというよりは実質的な危機感を持っていないからです。
景気が良くならいと感じる理由
競争力のない中小企業が多すぎる
それは経団連など老人が仕切っている世界では何一つ改革などできはしないのです。
経団連などもう必要ないのではないでしょうか。ある本で先進国で日本が最も生産性が低い理由は中小企業が多すぎるからだという指摘がありました。
日本の企業の95%以上は中小企業なので人手不足で労働時間が長く賃金が安価になって生産性が落ちるのです。
そしてこれらの中小企業が安価な賃金で採用できる日本語もろくに話せない外人労働者を一番必要としているのです。これではなおさら生産効率が落ちますよね。
従って本来これらの競争力の弱い中小企業の統合が必要ですがこれを邪魔するのが経団連や商工会議所です。これらの団体は社長さんの集まりなので自分たちの既得権を守るために中小企業をなくすことには反対なのです。
給与が低すぎる
さらに大多数の企業がリーマンショック以降、会社の利益を配当や設備投資に回さずプール(内部保留)していることも理由の一つです。
日本の会社の内部保留は2017年度では500兆円を突破したようです。これは日本のGDP(546兆円)に匹敵する金額です。
これらの金額の一部を社員に還元すれば消費も増え景気が良くなるのですが会社内にお金が止まってしまっているのです。
日本は先進国の中で賃金が低すぎるのです。会社は従業員の最低賃金をもっと上げる必要があります。
少子化による人口減少
少子化に伴って人口減少が顕著になってきて消費の絶対量が小さくなってきたこともあります。
これらが景気が良いと実感できない主な理由です。
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