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だって人間だもの!西島秀俊主演の邦画「時には懺悔を」


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アイキャッチ画像:映画.com

早いものでもう9月。このまま秋の気候になって欲しいものです。

今日は久しぶりに映画を観てきました。相変わらず直感だけで詳細は知らず。

新宿ピカデリーで「時には懺悔を」という邦画です。

「時には懺悔を」の超ざっくりしたあらすじ

私立探偵の佐竹(西島秀俊)と助手の聡子(満島ひかり)は同業者(佐藤二朗)の殺人事件を探るうちに9年前の誘拐事件に突き当たる。さらに事件を調べていくとその誘拐犯(宮藤官九郎)は誘拐した障害児を一人で育てていた。誘拐された障害児の実の母親(黒木華)は離婚後新しい家庭を持ち、実の子供の生存を知り驚愕するも生まれてこなければ良かった障害児の引き取りを頑なに拒む。

一方かつて障害ある子供を持ち自分のせいで死なせてしまったと自虐的な生活を送る佐竹と夫への障害事件で娘の親権を失いその娘からも嫌われ続けている孤独な聡子は誘拐された障害児の将来について意見が分かれ喧嘩となるが…..。

鑑賞後の感想

・障害児を持ち自分のせいで家庭崩壊させたと自虐的になる弱い男、夫との傷害事件で娘の親権を失った女、子供を持ちたい妻を喜ばせようと赤ん坊を誘拐してしまった男、障害児を愛せなかった女。男女それぞれがトラウマを抱えながら生きている姿を要所要所で描写する手法はまるで一つの映画にいくつもの物語を嵌め込んだような気持ちにさせます。

・この映画では物事の正邪が混沌とし、人間とは善と悪の両方が存在してそれが出たり入ったりしながら生きている生き物なんだと感じさせられた。「時には懺悔を」は言い得て妙。

・映画の中には実際の障害児が通う病院や特殊学校が描かれていましたが、私はそこで働く看護師や先生たちがよく歪んだ顔にひん曲がった手脚を持つ子供達の面倒を笑顔でできるなあと感心しました。どこにそんなエネルギーがあるのかと。しかし、映画のなかで障害児の面倒を一人でしていた誘拐犯は「みんな、(障害児たちから)元気をもらっているんだよっ!」と言っていたのが印書的。

・独り者の私ですが結婚して障害児を持つ父親になったらどうなったのか考えてみました。おそらく多少の面倒は見つつもその子供をどこか避けるような人生を送ったのではないでしょうか。本当に俺の子供か、と。実際過去に喫茶店で知的障害者らしい高校生くらいの娘さんと父親の姿を見たことがあります。突然娘さんが立ち上がって叫び始めるのを横で見ていた父親はやるせない、どうしようもない泣きそうな顔をして両手で顔を覆ったのを今でも覚えています。思わず顔をそむけてしまいました。

・私のいとこにダウン症の子供がいますがいまどう育てているんだろう。映画のような鼻からチューブで流動食を流したり手脚が曲がったりしているわけではないので生活自身はそれほど苦労はないだろうけどダウン症の子供の将来を考えると心配で仕方がないのではないでしょうか。それともそれが彼の生きがいとなっているのかな。私は親戚付き合いをせず身内の葬式の時くらいしか顔を合わせることしかありませんので詳細はわかりません。

映画監督は中島哲也。原作は打海文三の「時には懺悔を」。いずれも私は知りませんでした。

上記の俳優陣以外に柴咲コウ、片岡鶴太郎、役所広司らが出演しています。すごいメンバー。監督の知り合いなのかな。それにしても誘拐犯役の宮藤官九郎の演技はうまかった!

終わりに

・封切りまもないのですが平日とあってか広い会場は1割程度の入りでした。少ないのはちょっと真面目な映画だからなか。個人的にはとてもいい映画でした。大作ではないのですが人生を、人間というものを考えさせてくれる貴重な映画。

・満島ひかりが出演している映画はいい映画が多いような気がしたので今回観ました。別に彼女のファンというわけではないのですが。『ラストマイル』。

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